Amazon Fire HD 10 (2017) レビュー2019年03月18日 06時55分

世界の艦船の紙とFire HD 10の電子書籍

先日から、学生時代からの愛読誌「世界の艦船」の電子化に踏み切るべく、導入したAmazonのFire HD 10 (2017)です。

半月使用してのレビューをしてみようと思います。

●雑誌電子化なら最低10インチは必要

トップの写真は、3月号の世界の艦船と、Kindleで購入した電子化された4月号。
これまで紙で買っていたわけですが、資料的な側面もあって、ずっと取っておくにはスペースが必要。
流石にこれ以上場所をとるのも忍びなく、2019年号より電子化されたことを知って、雑誌の電子化に踏み切ることにしました。

実際に読んでみた感想は、10インチでは紙よりやや小さい画面になること、紙のようにペラペラめくれないというのは予想通りでしたが、途中まで読んだところから簡単に再開できるのは便利です。
文字の大きさも、このくらいなら読むのに支障はない、といったサイズです。
やっぱり10インチは最低ないと、拡大して読むことになるので、読みづらいと思います。

できれば12インチくらいは欲しいかなと思いますが、あまり大きいと、今度はタブレット自体の重量も増えて手が疲れそうなので、バランス的には10インチなんでしょうね。
同じ10インチでは、iPadの方が若干軽い印象ですが、それでもカバーを付けたりするとそこそこの重量。となると、電子書籍やプライム動画メインなら、Fire HD 10はちょうどよいサイズとコスパの良さが光る感じです。



●基本的にはAmazonコンテンツ専用

Androidベースの、Fire OSを採用しています。なので、基本的にはAmazonコンテンツ用にカスタマイズされたOSで、使い勝手はAndroidとほぼ同じですが、ホーム画面の上部にはAmazonコンテンツがズラリ表示され、プライム会員向けの端末であることは明白です。
アプリは、TwitterやFacebook、InstagramといったSNSアプリ、radikoや動画再生アプリなど、基本的なものは揃っていて、それらはAmazonからのダウンロードとなります。
Youtubeやニコ動アプリもあります。
一方、Amazonのライバルとなるようなアプリは当然なく、楽天アプリや、ライバルの電子書籍アプリもありません。
ブラウザも、Chromeなんかはありません(Google Searchというアプリはありますが)。Amazon専用のブラウザとなります。
いろいろやると、Amazon以外からもアプリを入れられるようですが、ここではあえてやりません。
なので、メインはAmazonコンテンツ、たまにたまにSNSをやる、程度の使い方がよく、あれこれアプリを入れたいのであれば、最初からAndroidタブレットかiPadがよいでしょう。
GPSも内蔵していないため、カーナビ的な使い方もできません。


●micro SDXC 128GBは欲しいところ

iPadと違い、micro SDスロット搭載のため、256GBまでのカードに対応。Fire HD 10には32GBと64GBモデルがありますが、あえて64GBモデルを買うこともないかと思います。
電子書籍などは、本体またはmicro SDカードにダウンロードできますが、本体容量を食うので、ダウンロードコンテンツは、基本的にmicro SDカードに落とすのが良いでしょう。
自分は当初余っていた32GBのmicro SDHCカードを入れていましたが、雑誌をそれなりにダウンロードすると、すぐ容量いっぱいになります。もちろん、一度消去しても、購入したコンテンツなら再ダウンロードできますが、持ち出して読みたいなら、カード容量は多いに越したことはなく、容量対コストの面から、micro SDXC 128GBのカードは欲しいところです。


●バッテリはそこそこ持つ、スピーカーはそれなり

プライム動画を見る限り、例えば2時間の映画を見て、バッテリの減りは30%程度でした。つまりフル充電で動画6時間程度見ることは可能です。
内蔵スピーカーはDolby Atmosのステレオ対応していますが、所詮は内蔵なので、音質はそれなり。音量はそこそこ出るので、周囲が騒がしい場所でも割と聞こえます。もちろん、ちゃんとした音質を求めるなら、ヘッドフォンなりスピーカーを繋いだほうが良いですね。
ちなみに、このモデルはHDMI出力はないため、画面をテレビに出したい、というニーズには、Fire TVとFire HD双方にアプリを入れて飛ばす方法があります。ただ、基本的にはタブレット単体で完結させる使い方がよいでしょう。

選んだカバーはこれ↑
特にこだわりはなく、値段と評判だけで決めましたが、質感も値段の割に悪くないです。
画面を立てられるのは横置きのみ、角度も60度固定ですが、まあこんなものかと言ったところ。なお、タッチペンと液晶保護フィルムは付属していました(フィルムは別途買いましたが…)

液晶保護ガラスはこちらをチョイス↑
硬度9H とのこと。気泡も入らず貼り付けられました。低反射とありますが、光沢タイプなので、それなりに反射はあります。電子書籍メインなら、非光沢タイプのほうが良いかもしれませんね。


半月使っての感想は、コスパサイコー、プライム動画をちょこちょこ見できるのが便利です。
プライム会員で、書籍や動画を多く見るかたなら、持っていて損はないでしょう。

AmazonのFire HD 10 (2017)を買ってみた2019年03月05日 06時36分

昔から船が好きで、高校生の頃から愛読している世界の艦船ですが、20年以上購読していると、かなりの量の冊子数になっています。
何度かの引っ越して、多少は処分したりもしましたが、飛行機に比べると艦艇の本はそもそも少ないですし、ネット上の情報も少ないのが実情。
というわけで、資料的な意味合いも含め、とっておいてあるのですが、場所を取ることこの上ない。
電子化されればいいのになぁ…と思っていたら、2019年号より電子書籍化されていることに気づきました。

世界の艦船 Kindleストア

なんと! もっと早く気付けばよかった…
ただ、電子化されるのは紙の冊子より何故か遅く、半月は遅れるようですね。本ブログ執筆時点で、4月号は紙の本では発売されていますが、まだ電子書籍版は発売されていません。

ただ、職場も最近雑誌の電子書籍化でiPadが導入されて読んでみましたが、電子書籍の欠点は、紙に比べると頭に入らない、文字を読むというより、写真を見る感じです。
世界の艦船は、写真も文字も両方なので、果たしてちゃんと読めるか不安ですが。
とは言え、これ以上本を増やすのも何なので、我が家も電子書籍化することにしました。

で、買ったのが、表題のAmazon Fire HD 10です。micro SDカードも使えるので、32GB版にしました。
ちょうどタイムセールで4千円引き。
AmazonのFire HDシリーズは、定期的にタイムセールで値引きしているので、タイムセール中に購入するのが吉です。
10インチタブレットとしては価格も安いです。

Amazon Fire HD 10とカバー

タブレットが入ってそうには見えないパッケージですね。
ついでにカバーと保護シートも購入しました。

Fire HDアップデート中

まずはアカウントを登録してアップデート中。
OSはAndroidベースですが、Fire OSというAmazon向けにカスタマイズされたものとなるため、アプリもAmazon経由でのインストールとなります。
このため、通常のAndroid端末とは使い勝手も若干異なります。

何しろAmazonの端末ですから、基本、Amazonのライバルとなるサービス、アプリには非対応。
当たり前ですが、例えば楽天のアプリなんかはAmazonにはありません。最も、基本Androidなので、回避する方法はあるようですが…。
スペックは平凡ですが、値段も安いので、Amazonのサービスを中心に割り切って使うと考えれば、まあまあお得です。
お目当ての世界の艦船の前に、まずはPrimeサービスで読める雑誌を見たり、プライム・ビデオを見ています。

またボチボチレビューしていきたいと思います。

寝室の無線LAN環境が改善2019年01月23日 06時37分

先日、BUFFALOのWXR-1900DHP3を導入しましたが、今まで使っていたWZR-1750DHPもまだ使えるということで、これを中継機にすることに。

その結果、寝室での無線LAN速度が著しく改善されました。

寝室での無線LAN速度

おお、従来数Mbpsがせいぜいだったので、187.29Mbpsとは相当改善されました。
電波強度的には-64dBmと、それほど強いというわけでもないのですが、通信品質が向上したということでしょう。
電波強度が強いから良いというわけでもなく、そこに他の無線LANや同帯域の電波発信源があれば、通信品質自体は劣化します。
上の測定は朝早い時間ですから、日中はこれより悪化するのでしょうが、寝室なので日中はそこで無線LANを使うことはほぼないですし。


無線LAN AP付近の通信速度

こちらはWXR-1900DHP3付近で計測。
さすがに近いだけあり、電波強度は-49dBmです。dBmは電力ですから、15dBmの差は、ワット換算で31.62倍の差があることになります。
それだけ差があっても、通信はできるのですね。
そして速度は、下りが212.68Mbpsと大きくは変わりませんが、上りが92.25Mbpsと大幅に早くなりました。

測った時間帯もやや違いますし、何度も測った平均値を出したわけでもないので、参考程度ですが、ようは今まで通信速度が遅かった寝室も
速度が改善されたということで、良かったなーというお話でした。

BUFFALO WXR-1900DHP3を導入2019年01月19日 07時50分

これまで使っていた無線LANルータ、BUFFALOのWRZ-1750DHP、最近時々無線通信が不安定だったり、寝室の端だと通信が2.4GHz帯ですら不安定になってきたことから、代替品として、同社のWXR-1900DHP3がお安くなっていたので、導入しました。

BUFFALO WXR-1900DHP3
貧乏くさく保護テープそのまま(笑

スペックとしては至って平凡、11acは1300bpsで、これまで使っていた1750DHPと同じですし、2.4G帯の11nが450bpsから600bpsになった程度です。
WRZ-1750DHPが、購入したのが5年ちょっと前だったので、この5年、あまり進化がないのかなあというのが正直な感想です。
1750DHPは、ちょうど11acが出始めた頃で、この機種はまだ正式版が出る前のDraft版11acでした。あの当時は、スマホを含め、まだ周辺機器に11ac対応のものがなかったですね。

無線LANルータは、最新の11axのDraft版を搭載したものがASUSから発売されていますが、まだまだ高価ですし、周辺機器もこれから対応なので、まだ待ちの状況かな? これを導入するなら、有線LANも10Gbpsが欲しくなるところで、これは向こう数年の課題でしょうね。

WXR-1900DHP3の三面図

今回、ASUSも考えたのですが、あちらも多機能で良いのですが、コスパはBUFFALOのほうが良いかなと思いまして。
BUFFALOの無線LANルータは数台使ってきましたが、割と安定して使えているのと、USBポートを搭載していて簡易NASとしてもプリンタサーバーとしても使えます。
我が家はNASは既に導入しているので、簡易NAS機能はもう使うことはなさそうですし、唯一USBプリンタサーバ機能がこの機種にはあるのが利点ですかね。
実は、BUFFALOにはWSR-2533DHPシリーズという、安価かつもう一歩通信速度の速い機種も存在するのですが、この機種はUSBポートがないのです。
1900DHPシリーズは、外部アンテナなのも、今回の選択の1つで、今までの1750DHPのようなアンテナ内蔵機種は、設置環境によっては、電波を飛ばしづらいのでは、あるいは内部基板と電波干渉しやすいのでは…という気がしておりまして。


設定は、お引越し機能がWXR-1900DHP3に内蔵されているため、取説に従って設定内容を前のルータから移行しました。
ただ、これだけでは取りあえず使えるという程度で、細かい設定は結局ルータの設定画面にログインして設定する必要がありますね。


設定を終えて使ってみた感じ、寝室でも5G帯の電波がよく入るようになりました。
同一SSIDで、2.4Gと5G両方使える機能も新たに追加されたので、これまでのように2.4G帯と5G帯を別々のSSIDで使い分ける必要がないのも楽で良いですね。

クラッシュしたNAS用HDDの代替品が届いた2018年12月28日 06時34分

REDシリーズなのに赤くないWD40EFRX
http://yamaro.asablo.jp/blog/2018/11/29/9004733

前回の記事から時間が経ってしまいました。
航空祭の写真など、色々載せるものが多かったので忘れてた(笑

11月末に、NASで使用していたWesternDigitalのHDDが1台クラッシュしてしまいました。

購入時の記録は紛失していましたが、それがなくても、WDのRMAで保証期間内であることが確認でき(https://support.wdc.com/warranty/warrantystatus.aspx?&lang=jp)、交換手続きに入りました。

11月30日にはクラッシュしたHDDをRMAで手続きして発送、それからHDDはベトナムに送られて、代替品がFedExで発送され、12月10日に到着。
2週間弱で代替のHDDが戻ってきたことになります。

わざわざクラッシュしたHDDを海外発送し、代替品も海外から直送って、ずいぶんコストが掛かりそうな気がしますが…。

とはいえ、こちらがかかった費用は、国内のWD指定の倉庫までの発送の宅配費用だけです。


戻ってきたWD40EFRXは、NAS用HDDのREDシリーズの特徴である赤ラベルではなく、白黒表記になっていました。
おそらく、一般市販品と保証交換品を分けているのでしょう。


HDDはNETGEARのNAS、ReadyNAS104にホットプラグで取り付けると、そのままRAIDを構築してくれます。
ただし、エントリーモデルのNASだからか、RAID構築に3日程度要しました。
その間に別のHDDがクラッシュしたらアウトですが、なんとか大丈夫でした。
こういうときに備えて、もう1台の予備はあったほうが良いかもしれませんね。

とはいえ、余計な出費がなかったのが不幸中の幸いでした。

今更DDR3メモリを増設してトータル32GBに2018年12月01日 09時20分

PATRIOT DDR3-1600 PC3-12800 8GB x2

導入から5年になる写真編集用のPC。
Core i7-4770と世代的にももう5世代前ですが、NVMe M.2 SSDを無理やり導入しており、今でも体感速度的にはさほど遅さは感じない。

ということで、メインメモリを新造時以来の16GBから、32GBに増設することにしました。

歴代自作PCは、必ず途中でメモリ増設したものですが、16GBあれば、早々困ることは少なく、5年引っ張ってきました。

でもWindows10になり、周辺ソフトも64bitネイティブ対応が増えてきたのか、12GB以上メインメモリを使用することも増えてきました。

稀にスワップが発生したこともあるので、ここで思い切って増設してみました。

メインメモリは、5年前はちょうど格安だった時期で、その後相場が倍くらいになってしまい、増設の旨味があまりなかったのですよね。

今回は中古のPATRIOTのDDR3-1600 PC3-12800の8GB x2を導入してみました。


さすがに体感で何か速くなった感はないですが、これでいろいろソフトを立ち上げながら並行作業しても、問題なさそうですね

NASのHDD、WD40EFRX逝く2018年11月29日 06時18分

NASのWD40EFRXに障害発生

昨日のこと、NASに使用していた4台のHDD、WD40EFRXのうちの1台に障害が発生しました。
NASの管理画面からログを見た所、チャンネル4に接続されたHDDが突如認識できなくなったようです。

HDDが4台入るNASケース、NETGEARのReady NAS104、間もなく導入から3年で、4台のHDDのうち2台は、NASケース購入より後に買ったものです。

今回クラッシュしたのは、ブログを読み返した所、2016年の6月に購入したものでした。
http://yamaro.asablo.jp/blog/2016/06/09/8108288

WDのNAS用HDD、Redシリーズを一貫して使用していますが、このHDDは不具合率がそこそこ高いようです。
https://gigazine.net/news/20180202-backblaze-hdd-stats-2017/

かれこれ20年近く自作PCを運用していますので、HDDのクラッシュはそれなりに経験してきていますが、ここ数年は、テレビの内蔵HDDがクラッシュして保証交換したくらいで、PCのHDDはクラッシュ経験がありませんでした。

昔より信頼性は上がったと思われますが、それでも絶対ないとは言い切れないわけで、なのでバックアップは重要なのです。



ああ、新しいの買わないとなぁ…と、いやまて、まだ保証期間内だろと思い返して、保証書というか購入時の履歴を探すも、見つからず。
うむむとおもってWDのHPを確認すると、シリアルナンバーで保証期間内であることがわかりました。
つまり、お店の購入履歴に関係なく、製造時期から判断しているようです。助かったぁ。これ、長期在庫品とかだったら、購入から3年以内でも、製造から3年以上経過している可能性もありえますからね。


というわけで、WDのRMAによる保証を受けることとしました。
その辺りのやり方は、検索するといくつかブログが出てきますので、ここでは面倒なので書きません。
https://weare.kyouei38.co.jp/blog/synology-hdd-replacement
https://webnetforce.net/western-digital-rma/

なお、上記ブログのHDD発送先住所は、変更されている場合がある(というか今回申請したら微妙に場所が変わっていた)ので、RMA申請時に表示される住所が最新です。

HPは日本語ですが、入力はアルファベットと数字のみと、ややとっつきづらい感じですが、とりあえず入力したので、後は梱包して発送するのみです。

他のHDDも逝かないことを祈りつつ…

ただ、同時期に買った後1台以外は、保証期間が過ぎています。
2台あるNASのうち、ReadyNAS 102はもう5年経過していて、HDDも同様に5年経過していますので、そろそろリプレースの視野に検討しないとですね。

Capture NX-Dにカラーポイントコントロールが復活!2018年09月15日 06時53分


Capture NX-D

Nikon純正のRAW現像ソフト、Capture NX-DのVer1.50から、カラーコントロールポイントが復活しました!

カラーコントロールポイントが復活したCapture NX-D


●カラーコントロールポイントとは?

Nikonは、かつて有料のRAW現像ソフト、Capture NXやCapture NX2を販売しており、それにはU Pointテクノロジーという機能が搭載されていて、その中の機能の1つがカラーコントロールポイントでした。

これは、一般的なレタッチソフトと違い、一部の色をピックアップし、その適用範囲を決めて、自由に色修正が可能になる機能です。
例えば、青い空の青だけを強調したい、と思って青の彩度を上げても、画像全体が青みがかってしまうことになります。
カラーコントロールポイントは、調整したいカラーのみを選択して変更できるため、他の調整したくない箇所には影響せずに仕上げることが可能です。
逆光で暗くなってしまった人の顔を明るくしたり、人物以外の背景を暗くしたりと、とにかく様々な調整が可能で、当時からCanonはRAW現像ソフトは無料でしたが、Nikonは有料であっても、付加価値のあるRAW現像ソフトを提供していました。


●Nik Softwareが開発した技術

この技術は、Nikonが独自開発したわけではなく、他社のライセンスを購入してCapture NX/NX2に組み込んでいたようです。
この技術を開発したのが、Nik Softwareで、Photoshop用のプラグインとして販売していたり、NikonもCapture NX用に更に機能を追加するnik Color Efex Proを販売していました。

非常に便利なツールで、デジタル写真時代にふさわしいツールと言えましたが、2012年9月に、Nik SoftwareはGoogleに買収されました。
この影響もあってか、Nikonは当時販売していたCapture NX2にU Pointテクノロジーを搭載することができなくなってしまったようです。真相は定かではないですが、GoogleがNik Softwareのライセンスを外部に出さない方針としたのかもしれません。

Capture NX2は、2014年4月に公開のVer2.4.7をもって更新を終了し、Nikonは無料化した後継のRAW現像ソフト、Capture NX-Dを発表しました。
Capture NX-Dは国産RAW現像ソフト、市川ソフトのSILKYPIXベースと言われており、実際にインターフェイスも似たような感じとなっています。

しかし、発表当時のCapture NX-DはCapture NX2の充実した編集機能がごっそりなくなっていて、Nikonユーザーからは相当の不満が出ていました。当時の私のブログを見ても、ユーザー要望(当時)を見ると、なかなかひどいなぁと改めて思いました(笑

その後、Capture NX-Dは、まずゴミ取り機能を復活させるなど、機能も徐々に増えてき、安定性も増してきました。
ただ、現状でもCapture NX2と比較して、レタッチ機能は少なく、今でもCaputure NX2を使っている人も多いようです。
Capture NX2は更新が止まっているため、最近のカメラのRAWデータには当然非対応ですが、TIFF形式にすればU Pointは使えるため、TIFFに変換してからCapture NX2に渡して編集する人もいるようです。


●GoogleがNik Collectionを無料配信→Nik SoftwareをDxOに売却

Nik Softwareを買収したGoogleは、Nikが販売していたU Pointテクノロジーを搭載したNik Collectionを有償販売しましたが、2016年3月には、無償提供に切り替えると発表、買うと当初ン万円したソフトが無料化とあって、私も当然ダウンロード、Photoshopのプラグインとして今でも使用しています。
しかし、Googleは2017年5月には、Nik Collectionの更新を終了すると発表、同年10月にはNik Softwareを画像編集ソフトのDxO Labに売却すると発表しました。

そのDxO Labは、2018年3月に破産申請し、日本で言う会社更生法に基づいた企業再建を目指し、Nik Softwareの行末も心配されていました。しかしNik Collectionは現状も販売され続けていて、お値段も日本では\8,988(ブログ執筆時点)とかつてのNikやGoogleの有償販売よりは安く販売されています。


●GoogleからDxOに売却されたことで、外部ライセンスを再び使えるようになった?

今回、Capture NX-Dで再びカラーコントロールポイントが搭載されたことについては、Yamaroの想像ですが、恐らくNik SoftwareがGoogleからDxOに売却されたことで、DxOがNik Collectionの機能を外部にライセンスすることを許可したのではないかと思います。
DxO Labは、先に記載したように、破産申請するほど会社の業績は悪化していたわけで、Nik Softwareの技術を再び外部ライセンスとして出すことで、利益を得ようとしたのではないかと思います。
一方のNikonも、かつてNik Softwareの技術をライセンスしていて、9月25日に発売される人型フルサイズミラーレス、Z 7に合わせてRAW現像ソフトも改良するため、目玉の1つとしたのではないでしょうか?

今回はカラーコントロールポイントのみで、かつてCapture NX/NX2にあった「ブラックコントロールポイント」「ホワイトコントロールポイント」「ニュートラルコントロールポイント」「赤目補正」は搭載されていないですが、一番使用頻度が高いと思われるカラーコントロールポイントが搭載されたことは、素直に評価したいところです。


■では使ってみましょう!

ちょっと熱くなって、背景を長々と書いてしまいましたが、早速使ってみましょう。
下の画像は、我家のベランダから撮影した朝焼けです。

風景撮って出しの画像

RAWで撮ったものを、撮って出ししたもので、ホワイトバランスはAUTO1です。
見た目よりも朝焼け感がなくなってしまいました。
これは、ホワイトバランスを「自然光オート」にするだけでも、だいぶ見た目に近い感じになりますが、ここでカラーコントロールポイントを早速使ってみましょう。

カラーコントロールポイントを適用

右上の雲に朝陽が当たり、オレンジ色になっていますが、そこのオレンジ部分の彩度を上げて強調、赤みも少し増したかったので、赤も少し強調してみました。
一方左下辺りの空は、少しだけ明るさを落とすと共に、空の青をわずかに強調。

カラーコントロールポイントは、どのカラーがどの範囲で適用されるかを確認することが可能です。
朝焼けのオレンジがその程度反映されているか確認すると…

カラーコントロールポイントの適用範囲

このようにモノクロで、適用範囲が白くなるように表示できるので、どの色をどの範囲で調整したいかがわかります。

カラーコントロールポイントで調整後

これはちょっとわかりやすく調整したものなので、如何にも強調しました、という仕上がりですが、もちろんやり方次第では、不自然にならずに仕上げられます。むしろ、調整したかわからないように仕上げるのが好みですね。

今回、カラーコントロールポイントが搭載されたことで、まだCapture NX2にあって、Capture NX-Dにない機能が今後搭載されることを期待したいですね。


なお、今回のCapture NX-D Ver1.5.0では、Nikon Z 7やCOOLPIX P1000に対応したほか、クリエイティブピクチャーコントロール、ミドルレンジシャープの調整機能追加、Z 7から搭載される回折補正への対応も追加されています。

投げ売りのモバイルWiFiルータ FREETEL ARIA2を買ってみた2018年08月09日 06時45分

今使っているNETGEARのモバイルWiFiルータ、AC785が調子が悪く、回線はつながっているしWiFiも切れていないのに通信ができないとか、勝手にWiFiが切れてしまうとか、とにかく調子が悪いと全然通信できないことが頻発しているため、イートレンドで投げ売りになっていたFREETELのARIA2を買ってみました。
ほんと投げ売り価格。在庫余ってるんでしょうね。他の販売サイトでも投げ売りです。

FREETEL ARIA2

NETGEARのAC785も、使えていれば何ら問題なし、使い勝手も比較的良かったのですが。
FREETELといえば、かつて日本製のSIMフリー携帯端末とMVNOの格安SIMの会社として一世を風靡したものの、競合他社が増え広告宣伝費も嵩んで赤字となり、会社更生法を適用、MVNO事業はライバルだった楽天モバイルへ、端末事業は別会社にブランド譲渡し、現在もFREETELブランドは存続しています。

ただ、もはや端末もSIMフリーの安いものは中華製スマホに押されていますし、今後はあまり期待できないでしょう。

さてARIA2という、モバイルルータにしてはなんとも優雅な名前のこの商品は、2016年の販売なので、まだ前身のFREETEL時代の製品です。まともに買えば、NETGEAR AC785よりむしろ高い製品のはずだったのですが、今やCD1枚分のお値段という、もう本当に在庫が余って仕方ない感じなのでしょうか。
こっちとしては儲けもので、使えればいいですし、AC785も死んでいるわけではないので、予備機として使用すればよいわけで。

面白いことに、この手のモバイルルータとしては珍しく、docomo系回線のみならず、auやSOFTBANK、Y!mobileも対応しているようです。対応するバンドが広いのでしょうね。

Amazonのレビューを見ても、思ったほど評判は悪くないですね。
スペックは比べると、セカンドSSIDやWiFiの5G帯がないとか見劣りする部分はあるものの、あまり自分の使い方では必要ないので問題なしです。

FREETEL ARIA2

案外おしゃれな箱ですね。

今時珍しい標準SIM仕様

SIMはバッテリを外してから入れます。蓋が硬いですが、まあこんなものでしょう。
が、最初にSIMカードを入れてアレレと。サイズが合わない! そう、FREETEL ARIA2は標準SIMカード仕様なのです!
NETGEARのほうはMicroSIMだったので、これは考えていませんでした。
仕方ないので、AmazonでSIMカード変換アダプタを買いました。

SIMアダプタ経由でSIM装着

SIMアダプタの粘着力がいまいち弱く、カードを挿入しようとするとSIMがアダプタからずれてしまい…何とか装着できました。

PCからアクセスして設定します。かつてはFREETELのSIMであれば差し込むだけで使えたようですが、今はFREETEL回線はないので、素直にAPNなど設定していきます。
ちなみに当方も使っているIIJmioはすでに設定が入っていましたので、選択するだけでした。

設定メニューも割と勝手がよく、通信量表示もあるので、今までのNETGEARと使い勝手はあまり変わらなそうです。
バッテリがどのくらい持つかかな?

EPSON Scanがフリーズしてしまう件の対処2018年07月19日 06時34分

フィルムスキャンのうち、中判フィルムについては、EPSONのGT-X970でスキャンしています。

ところが、前日からスキャンしようとすると、EPSON Scanがフリーズしてしまう症状が多発して、まともにスキャンできなくなりました。

escndv.exeが停止

WindowsのイベントビューアーからWindowsログのApplicationを見てみると、EPSON Scanがエラーで停止しているのがわかります。
C:\Windows\twain_32\escndv\escndv.exeが停止しているようです。

これはEPSON Scanを立ち上げてすぐだったり、プレビュー中だったり、はたまたスキャンの途中だったりと様々ですが、この症状が起きるようになったのがここ数日、変化点は毎月のWindows Updateくらいです。
ここ最近暑い日が続いているので、温度による可能性も考えましたが、部屋はエアコンを付けているので、そこまで暑くはない。
IEEE1394で接続しているので、USB接続に切り替えてみたりもしましたが、症状は改善せず。
ドライバをアンインストールして入れ直しても同じ。

検索して、古い情報では、C:\Documents and Settings\ユーザー名\Application Data\EPSON\ESCNDV\ES***A フォルダにある"FULL.bmp"が悪さをしていて、それをしょうきょすればよい、というのもありましたが、そもそもFULL.bmpは出来ていない。

なのでフリーズと戦いつつ、時々はうまくスキャンできるので、何度もだましだまし時間をかけてスキャン。スキャナ自体の不具合も考えて、修理に出さなきゃだめかなとも考えていました。

そして今日EPSONのHPを見ると、先日調べたときにはなかった、スキャナのドライバのアップデートがあるではないか!
https://www.epson.jp/dl_soft/readme/26076.htm

Windows10 April2018 UpdateでEPSON Scanを実行した際、フリーズや通信エラーが
発生する点を修正しました

だそうです。
まさにこれが該当していたようです。該当機種は多岐にわたっているので(最新のGT-X980は該当しないようです)、Windows10でEPSONのスキャナを使用している方は、確認してみてください。


光が丘公園から
データ:BRONICA S2 + NIKKOR-O 50mm 1:2.8(f4 1/125)Fujichrome Velvia 100 

これで残りのコマもスキャンが出来る!