CEATEC2019に行ってきた その32019年10月20日 07時51分

CEATECのような技術展、大手企業のブースに目が行きがちですが、中小企業のブースや、大学研究室のブースにもキラリと光るものがあったりします。
むしろそっちがメインですかね。大手企業の展示なんてのは、大抵がHP見れば済むようなものも多いですし。

Micogicのプローブポジショナ

個人的に良いなと思った、Micogicのプローブポジショナ。
虫眼鏡が目に付きますが、それだけだとどこにでもあるものですが…

Micogicのプローブポジショナ

こんな感じで、電装基板の解析でオシロスコープのプローブを当てる際に、アームで保持するという、プローブポジショナなのです。
こんな便利なものがあるとは。
私はいわゆる電装設計屋さんではないのですが、不具合解析でオシロスコープは使うことがあり、確かにプローブを引っ掛けられない場合は、手でずっと持っているとか、何かケーブルを経由してが多いので、こうやってアームで保持できるのは、安定して長時間計測できて良いですね。


バンダイ ZEONIC TECHNICS

バンダイは、オジサン世代にドンピシャな、ZEONIC TECHNICSを展示。
ザクを組み立てて、プログラミングするそうです。
この手のロボは、週刊○○とかでもよく見かけるもので、プログラミングと行っても、あくまで既存のプログラム、あるいは動作の数値だけをいじって組み合わせるという感じですからね。
ロボット作成入門といったところでしょうか。


Sony Olympus Medical Solutionsの4K手術内視鏡

Sony Olympus Medical Solutionsの4K手術内視鏡です。
知らなかったのですが、SONYとOLYMPUS、2016年に合同で医療会社を立ち上げたそうで。
元々OLYMPUSは医療分野大手でしたが、そこにSONYの映像分野を組み合せたようです。
4Kの高精細映像で、実際の手術中の映像も放映していましたが、肉眼で見るより鮮明に見えるとのこと。すごい…
医療用モニタの話では、説明員さんに、昔トリニトロンの医療用モニタ持ってましたと言ったら、話が盛り上がりましたw



Carbon 3D

Carbon社からは、光造形の3Dプリンタを展示。

ポリウレタンエラストマー

ポリウレタンエラストマーを成形。軽量な靴底も、従来の射出成形では作成できません。
Carbon社と言いつつ、カーボンは使っていないんですね。
一時期は大々的に展示していた3Dプリンタですが、今回は殆ど展示がなく、革新的なものから、既に一般的になりつつあるんだというのを実感しました。


aiwa

aiwaです。そう、オジサン世代は80~90年代にはおなじみのオーディオブランドでした。他社よりちょっとコンパクトで安いミニコンポとか、カセットボーイとか。
ところが、90年代後半からオーディオ不況により、国内でもオーディオブランドの撤退や倒産、縮小が相次ぎ、aiwaもSONYに吸収されて、その後ブランドも消えてしまいました。
が、2017年にSONYから商標権を引き継いで、新規にaiwaを立ち上げ直したそうです。
まだ商品は少なめですが、今後に期待したいところです。

試作品の空き瓶を利用したキャップ型Bluetoothスピーカー

十四代とモエ・エ・シャンドン!でも中身はカラでした…
キャップ部分に嵌っているのがBluetoothスピーカーで、空き瓶をサブウーファー代わりにするというコンセプトの試作品、ということでしたが、やや音量が小さいのが改善点でしたね。


SBドライブの自動運転バス

実車には乗れませんでしたが、今回のCEATECの目玉の1つ、ソフトバンクの子会社のSBモバイルの自動運転バス。
車体自体は、フランスのNAVYA(ナビヤ)のARMAを使用しています。ARMA自体は、フランスでレベル4の自動運転で運行しているようです。

15人乗りのARMAの車内

中はこんな感じで、椅子に11人、最大で15人乗れるそうです。
動いているところを見たかったですが、時間がなかったですね。

幕張メッセを後に

終了まで、色々見て回りました。流石に足がパンパンでしたね。

CEATEC2019に行ってきた その22019年10月19日 08時06分

昨日で終わったCEATEC、今年はコンシューマ向けより、B to B向けの技術展要素が強かったような気がします。

TESLA Model 3

話題のTESLAです。テスラでは最も安価なModel 3が予約受付中。
車体はたしかにコンパクト(と言っても車幅はそれなりにありますが)で、日本でも人気になるのではないでしょうか?

TESLAの充電ケーブル

どこのメーカーも、充電はこんな感じですが、そろそろガソリン車の給油に似せたものではない、新たな提案がほしいですね。

TESLA Model 3の15in.ディスプレイ

15インチディスプレイ。Model Sのような縦長ではないですね。ボンネットオープンなど、何もかもがこのタッチパネルで操作します。
使い勝手はどうなんでしょうね?
内装はまあまあかな。ちょっとシンプルすぎる気はしました。

ボンネットを開けるとトランク

ボンネットを開けると、そこにはトランク。
EVでも、通常この部分はモータや補機類が入っていることが多いのですが、ある程度に荷物置き場を確保しています。充電ケーブルも入っていますね。
補機類はこの下にあるのでしょう。EVなので、補機類の配置は自由度が高いので、それを最大限活かしたパッケージングのようです。
旧来の自動車メーカーは、コンポーネントをエンジン車と共通化しているためか、補機類の配置は割と保守的なのですが、EVしか作っていないTESLAだからこそ、自由度の高い設計をしているのでしょう。

TESLA Model 3のトランク

一見ハッチバックのように見えるTESLA Model 3ですが、れっきとしたセダンです。
ノッチバックが短いのが最近のセダンのトレンドですが、これは特に短いですね。
トランクスペースはそこそこを確保、EVから想像するトランクルームの狭さは、今は昔といったところで、実用上問題ない広さです。


全固体電池

村田製作所では、全固体電池の展示。CEATEC AWARD 2019を受賞したそうです。
高密度で安全性が高く、今後の普及が期待される技術です。


マッスルスーツEvery

イノフィスという会社のマッスルスーツEvery。10万円台を実現したアシストスーツ、特徴は、モータなど電装品を一切使わず、圧搾空気を注入した人工筋肉を使用して、重量物持ち上げや、腰曲げの負担軽減をさせる、健常者向けのスーツです。

マッスルスーツEvery

実際に装着してみましたが、確かに20kgの荷物をスッと持ち上げできました。
ただし、曲げ方向には力が必要なので、長時間の使用で体の負担軽減になるかは…どうなんでしょう?


NECの空飛ぶクルマ試作

NECの空飛ぶクルマは、正直二番煎じ感が否めないかな。
ここに限りませんが、大手企業、今はベンチャーなどとコラボしているところも多く、やや新鮮味に欠ける展示が多かった気がします。


ANA avatarin

今や主力の業種に関係なく、各企業異業種への取り組みが行われていますが、全日空ANAはavatarinというプロジェクトで、アバターロボを出展。
ただ、このロボット自体はただのアバターで、操作する側の人間が映るという…えっ、それだけ…


SEQSENSE

こちらは大手ビル会社と契約しているとか、SEQSENSEの警備ロボット。
LiDERでマップを生成しながら移動して警備するようで、用途としては不法侵入者の監視もそうですが、建物内の異変などを感知して知らせる、といった用途を想定しているようで、既に大手ビルで使われているとか。


去年はAI自体を全面に押し出した展示が多かったのですが、今回はより実用面を押し出した展示が多かったですね。
AI旋風もやや下火になった感はあります。AIと一口に言っても、学習したものをどの程度フィードバックできるかが鍵で、そこをうまく使えている商品が、今後伸びていくのかな?

続く…

CEATEC2019に行ってきた その12019年10月18日 05時57分

本日まで幕張メッセで開催中のCEATEC、こういうのに気軽に行けるのも、東京に住んでいるからは思いますが、実は自分が住んでいる所からは遠かったりします。電車で1時間半近くかかるからね😓


石英ガラスの3Dプリント

こちらは九州大学が展示していた、シリカガラス(石英ガラス)を3Dプリントしたもの。
アクリル樹脂のように光造形でき、アクリル樹脂と違い、耐候性も一般の石英ガラス程度は確保されているそうで、造形後に恒温槽で加熱処理するために、熱収縮はあるようですが、その収縮率は研究中とのことで、将来的にはある程度の造形精度を確保して、光通信分野にも応用したいとのことでした。

今回のCEATECは、3Dプリンタ系の出展は殆どなかったのですが、こうした技術革新からは、まだ目が離せないですね。


歩行補助ロボット

歩行補助ロボットは、割と多く出展されていました。これはかなりゴツイですが、歩行困難な方も歩けるようになる、ということで、ホンダの歩行アシストのように簡易的な感じではないですね。


3Dプリントした義手

海外ブースでは、3Dプリンタで作成した義手の展示。手前のリアルな手も3Dプリンタで造形し、ロボットハンドにかぶせるのだそうです。
長々と英語で解説していただきましたが、コロンビアから来た彼の英語は聞き取りやすかったので、言っていることは大体わかったのだけれど、如何せんこちらの語彙力のなさに、簡単なことしか話せないのがもどかしくって(汗
英会話も勉強しなければですね。
ちなみに、海外ブースには、通訳者もついているのですが、1ブースに必ずいるわけではないので通訳の方が他に出払っていると、こんな感じで1対1でってこともあります(笑


SHARPの8Kビデオカメラ

こちらはアストロデザインとSHARPが共同開発した8K 60pビデオカメラです。PLマウントで、LeicaのSummicron-C 40mm T2.0が創薬されていました。
もう2年前の製品で、現在SHARPは、マイクロフォーサーズカメラサイズの8Kカメラも開発中で、かつて民生機では液晶ビューカムを販売していました同社も、ビデオ分野はコンシューマ向けではなく業務用で戦おうという意欲があるようです。


Victorのウッドコーン

今回民生機の展示が少なかったように感じるCEATECですが、こちらはJVC・KENWOODのから、復活のVictorブランドでウッドコーンスピーカー採用のオーディオシステムを実演販売中。最近技術展で割とよく見かけますね。
中間域の音質はなかなか。欲を言うと、高音域にかけての解像感はもう一歩の感じはあります。


スマート家電リモコン

こちらはGoogle HomeやAmazon Alexaのようなスマートスピーカーと連携して、一般の赤外線リモコンで動く家電をスマートスピーカーで操作するというスマート家電リモコン。
まだスマート家電は大きく普及しているわけではない、という観点から、赤外線学習リモコンをスマホやスマートスピーカーとつなげて、屋外からエアコンの操作をしたり、スマートスピーカーから照明やテレビの操作ができるというもの。
あればいいなを形にした製品で、これは買ってみたいと思いました。

続く!

SONY BluetoothヘッドフォンMDR-1ABTのイヤーパッドが破れてきたので交換してみた2019年09月15日 07時17分

中古で買って以来1年半愛用している、SONYのBluetoothヘッドフォン、MDR-1ABTですが、中古ですから、それなりに年数は経過しているはずで、右側のイヤーパッドが破れてきてしまったので、パッドを交換することにしました。
ウレタン系のパッドだけに、加水分解しやすいですし、通勤時に毎日使っているので、劣化も早いですね。

MDR-1ABTのイヤーパッドが破れた

調べてみると、SONY純正パッドは、片側だけで2千円程度する上に、意外にもAmazonや楽天で取り扱いがありません。
よって、サード品を選択せざるを得ません。

評判が良かった有線タイプのMDR-1AのBluetooh版という1ABTだけあり、サード製もそこそこあるのかな…と思って検索すると、MDR-1Aと共通部品としているのもあれば、別部品として発売されているものもあり…なんだかよくわかりませんので、MDR-1ABT用と明記されたものの中から、評判が良さそうなものをチョイスしてみました。

Geekriaの互換イヤーパッドを購入

中華製は安かろう悪かろうも今は昔、もちろん物によりますが、かなり品質も高くなっています。
届いたのはこんな感じで、純正と比較して微妙に違いはあるものの、比較しなければ差は余り感じませんね。
というか、差がわかりませんね。

それでは純正イヤーパッドを外します。

イヤーパッドは強く引っ張れば外せます

MDR-1ABTのイヤーパッドは、フレームなどを介さず、単純にヘッドフォン本体の溝にはめ込まれているだけのようです。
なので単純に強めに引っ張ると外れます。
MDR-1Aは、パッドの中にフレームが入っていて、フレームとヘッドフォンユニット側が爪で固定されているようです。
MDR-1Aの派生型のMDR-1ABTですが、細かいところでは違いがあるみたいですね。
やはりMDR-1Aのほうが作りは良いのでしょうね。

GeekriaのイヤーパッドをMDR-1ABTの溝にはめ込む

Geekriaのイヤーパッドを、MDR-1ABTのユニット側にある溝にはめ込んでいきます。
少しコツが要りますね。引っ張りながら溝に押し込む感じです。
うまく入らないときは、やや引っ張り気味に(引っ張りすぎると破ける可能性があるのでご注意)、付属のツール(Amazonの画像では黄色ですが、送られてきた商品に付属のものは青でした)を使って溝に押し込む感じです。

MDR-1ABTのイヤーパッドの取り付け方
↑取り付け向きや付け方など、Amazonに載っている画像の取り付け方が参考になります。

外したイヤーパッドと新しいイヤーパッド

上が外したイヤーパッド、下が新たに装着したGeekriaのイヤーパッドです。
外したパッドは、ヘタってシワが寄ってしまい、剛性感も無くなっています。
ここは定期交換部品ですね。



▼装着感は?

ヘタっていた純正パッドと比べると、やはりしっかり感は出てきますね。
少し当たりは固めですが、使ううちに馴染んでくるでしょう。剛性感もよく、装着感も良いですね。

パッドが変われば音質も変わると言われていますが…あんまり良くわからないです。パッドがヘタって肉厚が薄くなってユニットが近くなるだけでも音質的には変わってくると思いますが、そこまで純正パッドもヘタっているわけではないので。

というわけで、純正品と比較しても遜色ないです。おすすめできますね。
質感も純正と変わりません。Amazonの評価には、純正より劣ると書いたレビューもありましたが、改良が入っているのか、個人的には純正との差を感じませんでした。

左とん平「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」2019年06月13日 06時31分

和製ラップミュージック発祥の曲と言えば、吉幾三の「おら東京さ行ぐだ」と思っていましたが、それよりさらに昔の1973年、俳優の左とん平がリリースした曲「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」も和製ラップと言ってよいのではないでしょうか?

ラップミュージック=HIPHOPと囚われる向きもありますが、ヘイユウ~も、おら東京さ~も、ヒップホップかというと、うーん違うかなぁと個人的には思いますが。
何をもってラップミュージックとするかは人それぞれと思いますが、とりあえず自分の中では、この左とん平の「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」が和製ラップの発祥と勝手に思っております(笑

最近では東京FMの山下達郎のサンデーソングブックでも、左とん平氏が亡くなった後にかけられていましたね。
Amazon Prime Musicでも再生できたりします。
が、今年になってシングル盤が復刻されましたので、購入してみました。

左とん平「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」

トリオですよTRIO。今や40代の方でもTRIOって何?となるかと思いますが、KENWOODの前身がTRIOです。
そのKENWOODも、日本ビクター事JVCと合併して、JVCケンウッドとなりました。ええ時代は変わるものです。

とまあ話は脱線しましたが、ケンウッドがトリオだった時代のレコードです。もちろん復刻版なので、トリオから発売されているわけではありませんが。

とん平のヘイ・ユウ・ブルース再生中

再生機はTRIO…ではなくTechnicsであります。SL-1200 MK3。現代ではMK7になっておりますが、基本は大昔の初代から変わっていないターンテーブル。
カートリッジはMC型のオーディオテクニカAT-F7。ちょっとこの曲にはガッツが足りないかもしれません。手持ちのSHURE M111Eの方が合っているかも。
そのSHUREもレコードカートリッジ生産から撤退してしまいました。有名なM44も、もう在庫限り。それ以前にM111Eはだいぶ前に交換針も生産完了となっていますから、大事に使いたいと思います。

また話は脱線しましたが、この時代の曲はレコードで聴くといいですね。いまやサブスクリプションでスマホで聴ける時代ですが、たまにはスローな音楽ライフもいいものです。

SONYのBluetoothスピーカー SRS-XB21を入手2019年05月05日 09時24分

SRS-XB21
昨日東京に戻ってきて、GW連休も間もなく終わりますが、函館に行っていたときに、令和元年セールで、コジマに寄ったときに、ちょうど購入検討していたものが、価格コムの最安値より安かったため、購入しました。

SONYのBluetoothスピーカー、SRS-XB21(https://www.sony.jp/active-speaker/products/SRS-XB21/)です。

間もなくモデルチェンジの予定のため、型落ちとなって在庫処分となっていました。
型落ち在庫処分、都内や近郊だと、すぐに売れてしまって、なかなかお目にかからないのですが、地方だとわりかし残っていいたりするものです。


今使っているTDKのBluetoothスピーカーが、電源が入らない症状が出ていて、何故かUSB給電させると電源が入り、その後USBケーブルを外しても、そこそこ使えるので、単純に内蔵バッテリの劣化というわけでもなさそうですが、5年使ったので買い替え時期かなと。


さてこのスピーカー、SONYらしくLDACコーデックにも対応しています。
もっとも、所詮は小型の安いスピーカーゆえ、LDACと標準のSBCの音質差は多分聞き分けできないとは思いますが。


音質ですが、標準設定のEXTRA BASSモードでは、低音が強い、というよりこの手の小型スピーカーでは本物の低音が出るはずもなく、所謂倍音成分による低音"感"なのですが、それが強調されすぎて、違和感があります。

そこで、スマホアプリのMusic Centerでスタンダードに、イコライザで低音を少しカットしてちょうどよいバランスに。
以前のTDKの低音は、パッシブラジエーターが良い感じに歯切れのよい低音を無理せず出していた印象ですが、SRS-XB21については無理やり強調し過ぎの感がありますね。

ただ、明瞭度はTDKより圧倒的によく、お風呂で使ってもボーカルがはっきり聞き取れます。ここはSONYに軍配が上がりますね。

後は使っていくうちにエージングでもう少し落ち着くかなと思うので、評価はもうしばらく使ってみてですね。



※19/5/5時点で、ビックアウトレット池袋にも数点在庫ありました。買うなら今ですね。

死蔵していたポータブルミキサーを活用してみた2019年04月12日 06時39分

audio-technica AT-PMX5P

AmazonのFire HD 10を道入して1ヶ月、「世界の艦船」の電子書籍化や、プライム動画や電子書籍閲覧に活用しています。

タブレット端末、販売面では一時期の勢いが落ち着いた感じですが、我が家では導入以来割と活用している感じです。

さて、動画閲覧しながら気になってきたのは音質。
タブレット端末としては、内蔵スピーカーの音質は悪くはないものの、あくまでもそれは内蔵スピーカー基準での話。バラエティ動画なら良いとしても、映画なんかは流石に不満が出ますし、洗濯物を干しながら見ていても、音声が聞き取りづらいこともあり、手持ちのBluetoothスピーカーも繋いでみたものの、最近バッテリが寿命が来ているのか、起動しないこともよくあり、パソコンで使っている古いアクティブスピーカー、SONYのBeSIDE DOGAでも繋いでみようかなと思いまして。

ただし、BeSIDE DOGAは、入力は1系統のみなので、当初は切替器を買おうかと思っていましたが、手持ちの機材で活用できるものがないかなと思って押し入れをガサゴソ。
で、思い出したのが(笑)、トップの写真のポータブルミキサーです。

audio-technicaのAT-PMX5Pは、かれこれ十数年前に、某電気屋の閉店セールで購入したもので、新品でたったの2千円! 在庫売りつくしだったので、とりあえず買っておいたもの。
何度か前の仕事やら何やらで使いましたが、普段ミキサーを使うこともないので、押し入れにしまってありました。
今回はこれを活用します。
ミキサーなら、セレクタと違って、文字通りミキシングが可能なので、パソコンの音を再生しながら、Fire HDの音声も同時再生可能です。ミキサーなので音量調整も自在です。

ただし、一般的にミキサーは、入力端子はマイクや電子楽器によく使われるフォーン端子です。
AT-PMX5Pには、標準でフォーン端子からRACピン入力に変換するアダプタも2個入っていますが、もう2個欲しいところ。
Amazonで調べると、ステレオミニからフォーン端子2系統へ変換するコードが売られていました。

Amazon何でもあるなぁ。
ってことでこいつを購入。
後は手持ちのケーブルをやりくりして、無事パソコンとFire HDを接続。これで、BeSIDE DOGAを活かすことが出来ました。
音質も、タブレット端末とは比較にならないくらい良いですね。音の定位もバッチリです。

IO DATAのオーディオNAS RockDisk Nextが壊れた2018年07月16日 08時03分

オーディオ用のNASとして使っていた、IO DATAのRockDisk Nextですが、先月から接続できなくなりました。
以前から時々フリーズするという不具合はあって、その場合は電源を入れ直せば直ったのですが、今回は電源を入れ直しても、ずっとSTATUSランプが点滅したまま。
工場出荷時状態に戻すためRESETをしてみても、反応なし。

他にNASもあるため、放置していましたが、本日確認のため分解してみました。

RockDisk Nextを分解

元々HDD別売りのNASケースとしても売られていたため、分解は極めて簡単です。
中にはWDのGreenシリーズ、WD30EZRXという、昔使っていて最後にクラッシュした経験のあるHDDが出てきました。
このGreenシリーズ、とにかく耐久性は良くなかったですね。このシリーズを最後に、我が家で導入しているHDDでクラッシュは経験していません。

そんなわけで、HDDのクラッシュを疑い、まずはHDDだけを取り出し、別のHDDケースに取り付けたところ…

WDのHDDは生きている模様

フォーマットしたところ、正常であると判断されました。
それより、CドライブのM.2 SSDの温度がやばいかも…。

というわけで、HDDはシロでした。
HDDをNASに戻しましたが、結果は変わらず。
次に折り曲げが厳しいSATAケーブルも変えてみましたが、結果変わらず。

となると、基板側の問題ですね。
RockDisk Nextには、LinuxとしてFedora12が入っているようですが、容量が非常に少ないようで、いろいろ動かすとすぐハングアップするという症状は、他のユーザーのブログでも確認できました。

我が家にはNASは2台稼働していて、音楽データも既にそちらで管理をしているので、修理はせず廃却とします。
もともとこのNAS、懸賞で当選して頂いたものです。3年強しか持たなかったことになります。
IO DATAは今は高級オーディオNASしか販売していないようですが、サポートも怪しいし、こんなのに何十万円も突っ込めないですわ…。

というわけで、NASは暫くNETGEARのReadyNAS2台体制ですね。

学生時代のオーディオ機材をモノクロで2018年04月25日 06時49分

学生時代のオーディオ機材をモノクロで
学生時代に撮った写真。もう19年も前の写真です。

何でこれを撮ったか覚えていないけど、一部は懐かしい機材たちであり、現役の機材もある。

左上から、marantz PM-14SA、当時買ったばかりのアンプ、今も現役で使用中。

その下はTEACのDAコンバーター、D-T1、更にしたがTEACのCDプレーヤーVRDS-7をトランスポートとして使用、一番下はTRIO(現JVC-KENWOOD)のチューナー、KT-3000。

DACとCDプレーヤーは売却済み、KT-3000はこの後大学の研究室に持っていって使っていたら盗難にあってしまった。

右側はONKYOのCS-PCMチューナーT-421CSM、MDデッキのSONY MDS-JA22ESにPanasonicのDATデッキSV-DA10で、ここまでは売却済み。

下のPioneerのDATデッキD-HS5とカセットデッキT-03SRはたまにしか使わないけど現役。

現在使っているオーディオ機材も、多くが20年選手となってしまったけど、さすが国産、ちゃんと使えています。


この写真は、FujifilmのNEOPAN PRESTO100を使用。NEOPAN ACROSの前身にあたるフィルムで、ACROSが今年いっぱいで販売終了とか、時代を感じさせます。

無くなるものは合っても、写真は残ります、というお話でした。

SONY LDAC対応BluetoothヘッドフォンMDR-1ABT導入2018年03月10日 07時08分

長年使ってきたiPod touch4のバッテリがへたり気味で、最近通勤時の音楽再生はスマホのXperia XZを使うことが多くなってきました。
iPodからXperiaに変更するにあたり、せっかくLDAC対応のスマホなので、Bluetoothヘッドフォンも更新することに。オークションでZX770BNとNikon D300を放出し、その資金でSONYのMDR-1ABTを中古購入しました。

SONY MDR-1ABT

特徴は、

 ・Bluetooth(SBC,AAC,aptX,LDAC対応)…古い機種なのでaptX HD非対応
 ・LDAC搭載で、Bluetoothでもハイレゾ(24bit/96kHz相当)に対応
 ・30時間再生に対応
 ・NFCペアリング対応
 ・タッチパネルにより操作可能
 ・通話用マイク搭載
 ・ノイズキャンセリングは非搭載

昔はBluetoothヘッドフォンは音質が悪い、というのが定説でしたが、それまで柄tyていたMDR-ZX770BNも、コーデックはAACかaptXですが、割とまあ悪くはない(ベースのヘッドフォン自体がそれなりなので、その部分で音質はそれなり)ですし、何より外で使う際にコードの煩わしさから開放されるのはとても楽です。
昔の自分なら、それでも有線ヘッドフォンにこだわったでしょうが、歳を取ったせいかな? 無線の便利さを知ると、これでいいかなと思いました。どうせ普段聞いているのは、radikoで録音したラジオがメインですし。
ただ、iPod touchでは再生できないハイレゾ音源を、Xperiaなら出来てしまいますし、実際ハイレゾ音源を入れて聞いてみると、例えそれがBluetoothのAACやaptXで圧縮されたとしても、割とよく聞こえるんです。それはハイレゾだからというよりは、元々のマスタリングが良いからと言うのもありますが。
なので、LDAC接続なら、よりハイレゾ音源を活かせます。

余談ですが、巷ではハイレゾ対応=超高音再生できるか否かで語られていますが、それは大きな間違いです。周波数特性の上限が20kHzまでだからハイレゾヘッドフォンじゃない、と言った誤解がよく語られています。あれはメーカーが消費者をそう仕向けているのも悪いんですけどね。そもそも聞こえない音ですし、ハイレゾ音源の周波数特性をスペクトラムアナライザで解析しても、人間の耳によく聞こえる500~2kHzと比較して、例えば30~40kHzあたりは-40dB(1/100)~-80dB(1/10000)程度の音圧しか無いわけです。
可聴範囲内でも、ハイレゾ音源は量子化・標本化のデータ密度が大きいので、デジタル→アナログ変換した際の波形の忠実度が高くなる、ハイレゾ音源はそう理解すればよいでしょう。
なので、世の中にハイレゾ音源を再生できないスピーカーもヘッドフォンも存在しません。
その昔CDが世に登場した際にも、デジタル対応スピーカーなるものが発売され、そうじゃない従来のスピーカーは壊れる、と言った誤解もありました。いつの時代も科学に疎いと損をしますね…。


Bluetoothでハイレゾ相当の再生を実現するLDACは、今のところヘッドフォンやアクティブスピーカーなどは、開発したSONYと、TEAC、Radiusなど一部のメーカーの製品に留まっているものの、今のところXperia XZだけで使うことが前提なので、まあいいでしょう。
Android8.0からは、Xperiaに限らずOS側が標準でLDACとaptX HDをサポートするようなので(ただし実際に対応するかは、スマホのメーカーに依存するところが大きいようです)、少なくとも今後再生機側は環境が整って行くでしょう。

↓LDAC発表時のimpressの記事

今回導入したMDR-1ABTは、SONYの最新のワイヤレスヘッドフォンWH-1000XM2のようなノイズキャンセリングはないものの、ベースとなったヘッドフォンはより高級なMDR-1Aなので、ノイズキャンセリングがない分、音質そのものにこだわったものです。
実際、様々なレビュー記事を見ても、音質自体はWH-1000XM2よりMDR-1ABTのほうが上と書かれていたりします。

自分も、以前のように出張がちで新幹線に乗る機械が多かった時は、ノイズキャンセリングヘッドフォンが羨ましかったわけですが、今実際に使ってみて、自分の使い方ではあまり必要ないかな、と思いました。
なので、あえて、もうそろそろ廃番になりそうだけど、実質の後継機もないMDR-1ABTを選定した次第。
見た目は流石に値段なりに上質で、ZX770BNのような安っぽさは皆無です。


●装着感
なかなか良いです。
パッドに厚みがあって、かつ適度に柔らかいので、長時間装着していても頭が痛くなりにくいです。
加えて、常時メガネ着用の私でも、眼鏡のつるがパッドで圧迫されてズレる、ということもありません。
もっともこのあたりは個人差があるので、あくまで個人の感想ですが。

パッドはソフトかつ厚みがある


●使い勝手
◆Bluetooth接続
接続は、NFCで簡単にできます。
WH-1000MX2のように設定用のアプリ等は用意されていないため、ただBluetoothで接続するだけと、極めてシンプルです。
Xperia XZでは、自動的にLDAC接続となり、特段これと言った設定は必要ありません。強制的にSBCにする設定はなく、LDACのみでの再生です。
ただし、LDACもビットレートが3種類あり(990/660/330kbps)、電波状況に応じで自動的にビットレートを設定するか、音質優先にするかは、Xperia XZ(Android7.0)では選ぶことができます。

LDACは音質有線か自動が選べる

通勤で使ってみると、街中や電車内では、音質優先設定にすると、プツプツ音が途切れる事がありました。
特に駅の地下へ通じる階段のような場所は、電波が乱反射するのか、途切れることが多いです。
室内で使う分には、音質優先で問題なかったですが、通常は自動設定で良いでしょう。
自動設定で、ビットレートの変化を明らかな音質の違いとして感じることはなく、シームレスに切りかわているようです。ただ、現在のビットレートが不明なので、そういう表示ができるといいですね。


◆操作性
物理スイッチは電源ボタンのみで、右側のハウジングをタップしたりスライドさせることで操作が可能な、タッチセンサーコントロールパネルを搭載しています。
それまで使っていたZX770BNはスライドスイッチでした。
2回タップすることで再生と一時停止、長押しで停止、前方にスライドさせることで次の曲、逆方向は戻る、スライドさせたまま指を離さないことで早送りや巻き戻し(今時巻くって言わないかw)、上下スライドでボリューム調整となります。
実際使ってみると、ボリュームを上げるつもりが次の曲になったり、早送りや巻き戻しが曲飛ばしになってしまうなど、あまり確実性はないように思いました。
録音したラジオをよく聞くので、割りと早送りは使いたいのですが、次の曲に飛んでしまうことが多々あり、少々コツが必要なようです。


◆バッテリ
ZX770BNが10時間でしたが、1ABTは30時間と3倍に。実際使ってみても、私のように通勤片道20分程度の使い方だと、3週間使ってもまだバッテリは残っています。
充電回数が減るということは、すなわちバッテリのヘタリも遅くなるということ、また出先でバッテリ切れを起こす心配もかなり減るかと。
ZX770BNは、バッテリがまだ半分残っているかなと思う赤点滅2回(3回が容量十分、1回はそろそろ切れそう)から点滅1回までの容量がわかりづらく、まだ使えると思っていたら切れてしまうことが度々ありました。
1ABTなら、点滅1回になってからもまだ少し余裕が感じられます。
ちなみに、ZX770BNでは剥き出しだったUSB端子は、1ABTではカバーされています。
ちょっと強度がなさそうですが、バッテリのもちが良く、充電頻度は少ないので、実用上は問題ないでしょう。

USB端子はカバーされている



●音質
◆Bluetooth(LDAC)+ Xperia XZ
プレーヤーは、Xperia標準のミュージックアプリを使用。

Xperia標準のミュージックアプリ

ハイレゾ音源は、HR表示が出ています。
山崎まさよしのライブでは、臨場感と言うか、空間再現が非常に良いです。ちゃんと空気感が伝わってきます。Bluetooth接続でこれはなかなかのものです。少なくとも、無線接続による音質的なデメリットは感じません。

音源がMP3のような圧縮音源であっても、元の録音が良いものは、音の粒立ち、空間再現が素晴らしいです。低音域もズズンと出て、ややドンシャリ傾向な気もしますが、解像度は高く、ノイズキャンセリングなしのヘッドフォンですが、街中の騒音下でも音が明瞭に聞こえるので、ノイズキャンセリングの必要性をあまり感じません。
その代わり、騒音はそれなりに入ってくるので、ノイズキャンセリングなしのカナル型よりは外音は入ると思って良いです。
前機種のZX770BNと比較すると、明らかにランク、いやツーランクアップを実感できます。いわゆる、今まで聞こえなかった、埋もれていた音が聞こえます。

LDACか否か以前に、素のヘッドフォン自体の性能が素晴らしいですが、LDACの音質優先モードであれば、一般的なCD音源は劣化をほぼ気にせず再生でき、ハイレゾ音源であっても、圧縮により弊害はほぼ感じないと言って良いでしょう。



◆Bluetooth(AAC) + iPod touch
もはや骨董品、音楽プレーヤーとしてもオワコンなiPod touch、しかもiOS6.1.6でアプリ系も全滅(今入っている古いものしかもう使えない)ですが、音楽再生だけは問題なく可能です。
iOS5からBluetoothのAACコーデックをサポートしているので、AAC接続となります。
iPod自体に圧縮音源しか入れていないですが、割とよく聞こえますね。ハイレゾにはなりませんが、失われた微細音を補完するDSEEの効果でしょうか、これはこれでよく聞こえます。
粒立ちや広がり感はLDACほどではありませんが、比較しなければこれでも必要十分と感じられます。
少なくとも、iPod内蔵のしょぼいDAC+ヘッドフォンアンプより、だいぶ良い音で聞けるのではと思います。
iPodのイヤホン出力をあえて使うメリットはないでしょう。
ちなみに、iOSの場合、ヘッドフォン側のバッテリ残量が表示表示されます。Androidでも表示できれないいのに。

ヘッドフォンのバッテリ残量表示
↑右から2番目がヘッドフォンのバッテリ残量表示



◆有線接続 + iFi micro iDSD
ヘッドフォンアンプの優れたUSB-DACのiFi micro iDSDを使用。Windows10 PCからfoobar2000を使って再生。
ベースとなったMDR-1Aのような、左右のアースが独立した端子ではなく、共通の一般的な3極プラグでの接続になります。なお、micro iDSDもヘッドフォン
付属の有線ケーブルは、あくまで携帯機器との接続を前提としたL字のステレオミニプラグなので、家で有線接続するにはケーブル長が短すぎます。市販のケーブルを使用するのが良いでしょうが、ヘッドフォン側の端子は一般的なケーブルが挿せないようにしているのか、ステレオミニプラグではありますが、少し奥まったところに端子があります。一応、それに対応するケーブルも売っているようなので、家では有線派の方は、試してみると良いでしょう。少なくとも、付属の有線ケーブルは、あくまでバッテリ切れ時の緊急用と言った感じのペナペナなケーブルで、音質を考えているようには思えないものです。今回は代わりのものがないので、純正ペナペナケーブルを使用しています。

オマケレベルのペナペナ有線接続ケーブル

我が家のリファレンスヘッドフォン、SONYのMDR-7506と比較すると、淡々と鳴り面白みにかける7506(モニターヘッドフォンだから当たり前)に対し、解像感や空間再現性はMDR-1ABTが勝る印象。悪くいうとややドンシャリ気味にですが、ボーカルの唇の動きまで感じられそうなウェット感、ドラムのアタックが体の芯まで響く感触は1ABTが上です。
やはり、音の善し悪しを確認するためのヘッドフォンと、音楽を快適に聞くためのヘッドフォンは別物ですね。
私の場合は、淡々と飾らずに鳴る7506も好きなのですが、長時間聞くと、高音域の突き刺さる感じの音は耳が疲れるのも事実で、1ABTなら粒立ちが柔らかく、パッドも厚いので長時間快適に聞ける気がします。


◆有線接続 + Xperia XZ
Xperia XZへの接続では、元々がスマホなので、ヘッドフォンアンプや内蔵DACはそれなり、それでもハイレゾ音源の録音の良いものは、Bluetooth接続に引けを取らない感じです。
ただ、Bluetooth接続のほうが、解像感というか立体感が出る気がします。
無線接続なら、アース共通の有線接続より、ヘッドフォン内臓のアンプでアースが独立する分有利になるのと、プレーヤー側のヘッドフォンアンプの性能に左右されることなく、内蔵のデジタルアンプで再生できるからです。
デジタルアンプ自体も、恐らくはヘッドフォンの特性に合わせて最適化されているでしょう。

スマホでLDAC接続の場合、あえてアナログの有線ケーブルで接続するメリットはなさそうです。
これがWalkmanなど、ある程度のアンプとDACを備えた専用機になってくると、また話は変わってくるでしょう。


ここではまだ試していませんが、Windows10はOSが標準でaptXをサポートしているようです。
したがって、今手持ちのノートPC、東芝のdynabook R73/PB(Win8→Win10にアップ済)のBluetooth接続でaptXとなります。
機会があれば、こちらでも音質確認してみたいです。