終戦記念日 横須賀に佇む護衛艦郡2019年08月23日 06時45分

磯子での撮影を終えて、たまには厚木基地でも行こうかなと思ったのですが、せっかくここまで来たのでと、今まで撮ったことのない場所から、横須賀の護衛艦でも撮ろうかと、思い立ってやってきたのがここ。

海上自衛隊横須賀基地

飛行機を撮ろうと思って、持ってきていた脚立が役立ちました。

ヴェルニー公園からの撮影だと、下から目線になってしまう護衛艦、ここは高台にあるので、上から撮れます。
遠方に米軍基地も見えます。
あまり間近で撮ってはいけないのですが、この距離ならいいでしょう。

ミサイル護衛艦「はたかぜ」

ミサイル護衛艦「はたかぜ」(DDG-171)のクローズアップ。
すでに艦齢は33年となる古参のミサイル護衛艦です。艦隊防空のための艦艇ですが、イージス艦の出現によって一気に陳腐化してしまったという、ちょっと可愛そうな立ち位置。
ですが、オールガスタービン推進、対艦ミサイル個別搭載(それ以前のミサイル護衛艦は対艦ミサイル未搭載、または対空ミサイルと発射機兼用)と、当時としては割と高性能な艦でした。
昨日ブログに上げた護衛艦「まや」の就役(2020年3月予定)と同時に、練習艦へ種別変更の予定。そして、横須賀を離れて呉に移動の予定です。
練習艦変更に当たり、何らかの工事はするかと思いますが、現時点ではまだ第一線の護衛艦として運用中です。

それにしても、艦齢33年なら、十数年前ならとっくに退役していた艦齢です。
この「はたかぜ」が就航した頃は護衛艦が年に3,4隻就役していた時代(今ではありえない数)で、この頃の艦艇が一句に更新時期に来ていますが、バブル期のような予算が取れない以上、簡単に更新できないという事情があります。
これから練習艦になるのですから、練習艦になっても3~4年程度は現役を続けるかと思います。
「はたかぜ」が練習艦になることで、同時期就役で練習艦に転用された「ゆき」型は退役するでしょう。


護衛艦「いかづち」

遠方のバースには、護衛艦「いかづち」(DD-107)、その奥に護衛艦「むらさめ」(DD-101)、更に奥にはイージス護衛艦「きりしま」(DDG-174)が。
これらの艦艇も、艦齢17~24年経過、中国海軍が米海軍を超える勢いで次々と艦艇を就役させる中、こちらは老朽化が進んでいます。それでも改良は入っているので、第一線級の能力を持っているのですが、従来30年前後で退役させていた護衛艦、今後は40年近く使わざるを得ないでしょうね。

護衛艦「いずも」

ヘリコプター護衛艦「いずも」(DDH-183)を艦尾から。
新しい護衛艦隊の象徴で、先ごろ戦闘機の搭載機も正式にF-35Bに決定しました。
フルスケールの空母と言うよりは、前線の補給基地のように使うのでしょう。さてどう使われていくのか?

2019年終戦記念日におけるJMU磯子で艤装中の巡視船「つるが」と定期整備中の護衛艦「たかなみ」2019年08月22日 06時50分

J-POWERの磯子火力発電所横からの、JMU磯子工場撮影風景。
望遠レンズ用に導入した、GITZOのフルードジンバル雲台、伸びるズームレンズでは重心移動に伴い、取り付け位置を前後させてバランス調整が必要ですが、撮影はすこぶる快適。
何より、3Way雲台や自由雲台のように、カックンとカメラやレンズが倒れてしまう心配がないし、小さな力でレンズを振れるのがありがたい。

ジンバル雲台で撮影中

この日は台風接近に伴い、風が強く、三脚を使っていても、カメラが刻みに揺れるくらいでした。

台風により波飛沫が道路まで

時折、波しぶきも防波堤を飛び越える有様で、写真の場所での撮影はできませんでした。

くにがみ型巡視船「つるが」

こちらは全体は見えませんが、くにがみ型巡視船「つるが」(PL-91)が停泊中。
艤装中(と言ってもほぼ終わっていると思われますが)で、まだ就役していない、最新の巡視船です。
自衛隊もそうですが、海上保安庁も要求される任務は従来より格段に高くなり、ようやく古い巡視船が更新、増強される段階です。
人口が減る日本、省力化も進めなければなりませんが、事件や事故現場にもっとも密接に関わる海上保安庁の場合、そうは言っても人は簡単に減らせないですしね。


定期整備中の護衛艦「たかなみ」

こちらは定期整備中と思われる、護衛艦「たかなみ」(DD-110)。
早いもので、就役からもう16年、護衛艦としては艦齢の半ばと言ったところ。
対空ミサイルが、従来のRIM-7Mシースパローから、発展型シースパロー(ESSM)に改装されるための予算も取られていますが、たかなみがすでに改修を終えたかは不明。
艦齢30年以上経過した古い「ゆき」型護衛艦がまだ残っていますから、「たかなみ」の退役も20年くらい先になるのかな?

2019年終戦記念日におけるJMU磯子で艤装中の「まや」型護衛艦2019年08月21日 06時39分

先週の終戦記念日、神奈川のJMU磯子工場で艤装中の、「まや」型イージス護衛艦を見てきました。

護衛艦「まや」

イージス護衛艦「まや」(DDG-179)です。
写真で分かる通り、この日は台風接近に伴い、相当風が強く、海面も白波が立っているのがわかります。
撮影場所のJ-POWER磯子付近も、波が岸壁を超える場所もありました。

乾ドックで艤装中の護衛艦「まや」

乾ドックで艤装中の護衛艦「まや」は、2020年3月の就役に向けて艤装中。
既にレーダーアンテナ類や兵装など、殆どの装備は取り付け完了しています。 
「まや」型護衛艦では、海上自衛隊のイージス艦では初のCOGLAG(ガスタービン電気推進+ガスタービン)で、LM2500IECガスタービンエンジン2基搭載、馬力は69,000馬力と、それまでの「こんごう」型や「あたご」型イージス護衛艦の100,000馬力より、むしろ出力は低下しています。
にもかかわらず、速力は艦形の見直しで、30ktを維持しているようですが、今後ますます電装品の需要が増える中、この馬力で果たして足りるのか疑問です。
まあ素人が考える懸念は、多分問題ないんでしょうけど、このあたりの指摘は雑誌「世界の艦船」でも、香田洋二氏が指摘していたところです。電気推進時に巡航速度15ktが維持できるのか?

マストにはCECのアンテナ類も見られますが、PAAA(Planar Array Antenna Assembly)が取り付けられると思われる逆三角形の台座には、まだアンテナらしきものは見当たりません。後日装備でしょうか?

ちなみに、「まや」型では、新造時からイージスウェポンシステムとしてベースライン9Cを、弾道ミサイル防衛用のBMD5.1を搭載し、BMD対応中の艦隊防空も同時対応可能となります。

護衛艦「はぐろ」

こちらはイージス護衛艦「はぐろ」で、「まや」型の2番艦。「まや」の1年遅れの2021年3月就役予定で、先月7月に進水したばかりです。
したがって、まだ殆どのアンテナ類や兵装類は取り付けられていない状態。
船内の艤装も現在推進中といったところでしょう。

護衛艦「はぐろ」のクローズアップ

現状、まだフェーズドアレイアンテナSPY-1D(V)も取り付けられていない状態で、カバーがされていない奥側が見える珍しい状態です。
なお、米海軍のアレイバーク級フライトIIIでは、SPY-1D(V)に代わって、アクティブフェーズドアレイアンテナのSPY-6 AMDR-Sが採用される予定で、「まや」型は、海上自衛隊では旧来のSPY-1Dアンテナ搭載の最後の艦になるでしょう。

2000年10月14日 小樽港に寄港した空母「キティホーク」を見学した52019年07月25日 06時59分

●空母キティホーク周辺を警戒中の海上保安庁
警戒中?の海上保安庁のボート

何だかのんびりな雰囲気だった、空母キティホーク周辺を警戒中の、海上保安庁のボート。
よく見ると、PL101-M2とあり、PL101は巡視船「しれとこ」ですから、それに搭載されている複合型高速艇のようですね。


●AN/AAQ-25 LANTIRNポッド
AN/AAQ-25 LANTIRNポッド

F-14Aに搭載されていたAN/AAQ-25 LANTIRNポッド。YAGレーザーを使用した、レーザー誘導爆弾の照準用ポッドです。
当初は要撃戦闘機として開発されたF-14トムキャットでしたが、末期にはLANTIRNポッドを搭載して爆撃にも使用されました。
レガシーホーネットより航続距離が長かったことから、敵地の奥に侵入し爆撃する能力は、そこそこ高かったようです。

●TF30エンジン
TF30エンジン

F-14でもA型のみに搭載されるTF30エンジン。世界初のアフターバーナー付きターボファンエンジンで、元々はF-111戦闘機用(更に元を正すとF6D戦闘機用に開発)されたもの。推力が不足気味で、初期のものはコンプレッサーストールが発生しやすかったようですが、末期にはデジタル制御となり、ストールはほぼなくなったとされます。
なお、F-14でもB/D型は推力の高いF110エンジンを採用しています。

レドームのないF-14A

こちらはレドームを外され、AN/AWG-9レーダー整備中と思われます。
無造作にガムテープでアルミシートを固定しているのがなんとも…

着艦用フレネルレンズ

CTOL空母には欠かせない、着艦時の進入角を判断する光学着艦装置。フレネルレンズを使用しています。

空母キティホークの艦橋

空母キティホークの艦橋

艦を降りました。これは右舷側から見た空母キティホークの艦橋です。
最新の空母と違い、ステルス性への配慮は全く無いですね(笑

空母キティホークの艦尾

キティホークの艦尾。右側の黒い丸いのは、シースパロー対空ミサイル誘導用のイルミネーター。中央にはシースパロー発射機が見えます。

以上、空母キティホークの見学記録、さてHPの改修はいつになるかな?

2000年10月14日 小樽港に寄港した空母「キティホーク」を見学した42019年07月24日 06時38分

空母キティホーク艦上にて。
甲板に所狭しと並べられている飛行機を観察。

●VFA-192所属のF/A-18C
VFA-192所属のF/A-18C

機体全体を撮るのがなかなか難しい状況、垂直尾翼のみ切り取った、VFA-192"Golden Dragons"のF/A-18Cホーネット。
日本に配備されていいる機体ゆえ、「幸運」と漢字で書かれています。

アングルドデッキからの眺め

アングルドデッキから、艦前方を眺めた様子。
救命いかだが多数ぶら下がっています。この当時、すでにF/A-18Cが主力戦闘機で、F-14Aトムキャットは少数でした。

左下にはCIWS ファランクスMk.15が搭載されています。

衛星通信用?レドーム

衛星通信用と思われるレドーム。当時の記事のコメントには、TVアンテナもある、と書いていますが、果たして…。衛星放送のアンテナだとしたら、入っていそうですね。

空母キティホークの艦橋

艦橋と今はなきS-3Bヴァイキング、EA-6Bプラウラー、SH-60Fシーホーク(写真右端)。SH-60Fは、現在改良型のMH-60Rとなっています。

空母キティホークの艦橋

艦橋のレーダー類は、今見るとやや旧式な感じですね。
奥には今はなきサティの看板が…

続く…

2000年10月14日 小樽港に寄港した空母「キティホーク」を見学した32019年07月23日 05時36分

続き~

●空母キティホークのエレベーター開口部構造
キティホークのエレベーター開口部

何となく撮ったと思われるエレベーター開口部からみたエレベーターの底面。
まさかこの十数年後、自衛隊も、実質ヘリ空母で再度エレベーターを持つ「いずも」型護衛艦を持つことになるとは、この時は想像だにしなかったですね。

●VF-154のF-14A
F-14A

VF-154所属のF-14Aです。この当時はわかりませんでしたが、TF30エンジンであること、VF-154はF-14B/D型は装備しなかったため、A型のトムキャットとわかります。
トムキャットも米空母から消えて久しいですね。
垂直尾翼の騎士は、VF-154の部隊マークで、通称Black Knights。今ではロービジ化によって、このような派手な塗装は見なくなりました。
ちなみに、この撮影後の3年後、2003年にはVF-154はF/A-18Fに機種転換し、名称もVFA-154となっています。

VFA-154のF-14A

F-14は大きな機体ですね。
これを狭い空母で取り回すのは中々大変そう。トムキャットが早期に退役してしまったのも、後退可変翼機のメンテナンス性やマルチロール化しづらい(後退可変翼故にパイロンを用意に増やせない)というのも一因にあったと言われていますが、後継のF/A-18E/Fスーパーホーネットのほうが機体がひと回り小さく取り回しが良いというのもあったのかと想像します。

ところでトムキャットと言えば、映画「トップガン」(1986年)は今でも若き日のトム・クルーズの代表作として有名ですが、ついにその続編作となる「トップガン・マーヴェリック」が公開されることになりました!
とても楽しみ!


●VFA-195のF/A-18C(手前左)
VFA-195のF/A-18C

トムキャットに比べるとコンパクトなホーネット。すでにこの当時、主力はF/A-18C/Dに移行しつつありました。
こうしてみると、ホーネットや、少し大型化した現代のスーパーホーネットは、艦載機としては安定して完成された機体なのかもしれませんね。

エレベータ開口部から出場

エレベータ開口部が入出場口になっていました。
遠くに見える建物は、90年代に鳴り物入りでデビューした、マイカル小樽。マイカルサティとビブレが入っていました。
ご存知の通り、マイカルグループはこの次の年の2001年には経営破綻し、現在のイオングループに吸収されてしまいました。
現在は、ウイングベイ小樽として現存しますが、何度か経営破綻し、あまりうまく行ってない様子…。
この当時はまだ活気があったのですけどね。

●キティホークの飛行甲板
キティホークの飛行甲板

飛行甲板に上がりました。

EA-6BプラウラーとS-3Bヴァイキング

すでに米空母からは全て退役してしまった機体たちです。
一番左は、電子戦機のEA-6Bプラウラーで、海軍では2015年までに、後継のF/A-18FベースのEA-18Gグラウラーに機種変更されています。
お隣のS-3Bヴァイキングは対潜哨戒機でしたが、冷戦後の対ソ連潜水艦監視任務が陸上機のP-3Cに移管されたため、この時点では空中給油や対艦対地攻撃機として使用されていたようです。
これもF/A-18E/Fに取って代られており、ライノって何でもできるんだな~と思います。そりゃF-35Cの導入が決まっても、ライノが同時調達される所以です。

左舷側から艦橋を望む

EA-6Bプラウラーの真正面

所狭しと機体が並んでいて、世界最大級の米空母と言えど、決して余裕があるわけではない、と言うのがこの時のYamaroの感想でした。
飛行機からしたら、猫の額のような場所に着艦するわけです。
写真はEA-6Bプラウラーの正面。
乗員4人で、乗員レイアウトは車のような感じです。空中給油プローブが、正面から見て左側にオフセットしているのは、パイロットが空中給油時に、プローブと一直線上に機体を調整しやすくするため。
ちなみに、残り3人の乗員が電子戦士官となり、前関左側が通信妨害、後席2名が電子妨害、対レーダー攻撃を担当します。

続く…

2000年10月14日 小樽港に寄港した空母「キティホーク」を見学した22019年07月22日 06時30分

空母「キティホーク」の格納庫に入ったわけですが、この時、レンズはAI AF 35mm f/2Dが最も広角。
SIGMAの28-70mmも持っていたのですが、何故かこの日は持っていかなかったのですよね。
大学生の頃のYamaroは何を考えていたのやら。

●VFA-27のF/A-18Cホーネット
VFA-27のF/A-18ホーネット

第5空母航空団(CVW-5)所属、第27戦闘攻撃飛行隊(VFA-27)のF/A-18Cホーネット、の垂直尾翼。
いや~35mmレンズでは全然引けませんな。込んでいる格納庫内、全容を撮影するのは困難。
でもまあ単焦点でこの手の撮影に挑むとは…。

ただ、この当時はフイルムで、この撮影で使ったのもSUPERIA 400、ISO400のフィルムですから、艦内のノーフラッシュ撮影は厳しく、多分少しでも明るいレンズをと、単焦点をチョイスしたんでしょうね。

なお、VFA-27は、2004年にF/A-18Eスーパーホーネット(いわゆるライノ)に機種変更し、今も横須賀所属の空母「ロナルド・レーガン」に配備されています。


F/A-18C

これ以前に小樽に空母「インディペンデンス」が来たときよりは、見学者の数は少なかったようで、今見ると全然余裕な感じですね。
今はこの手のイベントの認知度が高くなり、客数も増える一方です。

●EA-6Bプラウラー
EA-6Bプラウラー

この撮影時点の2000年には、とっくにベースとなったA-6イントルーダー攻撃機は退役していましたが、電子戦機型のEA-6Bプラウラーは健在でした。
そのプラウラーも長年運用されてきましたが、今年ついに海兵隊からも退役し、全機EA-18Gグラウラーに機種変更されました。
ところで、艦内の天井にはたくさんの増槽がぶら下がっていますね。

●P&W TF30
P&W TF30

F-14Aに搭載されていたプラット・アンド・ホイットニーのTF30エンジン。
D型ではF110エンジンに改装されましたが、この当時空母「キティホーク」に配備されていたVFA-154のF-14は、Wikipedia英g版によれば、2003年にF/A-18Fに機種変更するまで、A型を装備していたようです。

●E-2Cホークアイ
E-2Cホークアイ

航空自衛隊も所有する早期警戒機です。この当時はまだホークアイ2000仕様ではなかったと思われます。今はほぼ八翅のプロペラに改装されましたが、この時点ではまだ四翅のペラですね。

●S-3Bヴァイキング
S-3Bヴァイキング

これまた懐かしい、対潜哨戒機です。こいつも2016年には海軍から退役しました。
90年代の冷戦終了後は、対潜任務より空中給油や情報収集、対艦攻撃が主任務となり、本来の対潜哨戒はもうこの当時、行われていなかったようです。

●イージス巡洋艦「ヴィンセンス」(CG-49)
イージス巡洋艦「ヴィンセンス」

これも今は退役してしまった、イージス巡洋艦タイコンデロガ級の3番艦「ヴィンセンス」。
キティホークの随伴艦で、入港はせず沖合に停泊、隊員はボートで陸に移動していました。
ベースライン1に属する艦艇で、ベースライン0の1,2番艦と、ベースライン1の3~5番艦は、ミサイル発射機が旋回型のMk.26で、6番艦以降のMk.41 VLS(垂直発射装置)と比較して、即応性・多様性に欠けるとのことで、艦齢20年程度で早期退役しました。
すでに解体済みとのことで、たとえハイテクで高価なイージス艦であっても、部隊運用に適合しない場合は早期退役させるというのが、なんともアメリカらしいです。
2005年に退役しているため、今では希少な写真となりました。
当時使っていた望遠レンズ、SIGMA APO Macro 70-300mmで撮影。300mmでもこんな感じ。ちなみにこのレンズは今でも持っています。

続く…

2000年10月14日 小樽港に寄港した空母「キティホーク」を見学した12019年07月21日 09時25分

当HPにも掲載している、2000年10月14日、小樽港に寄港した米空母「キティホーク」(CV-63)、2000年当時掲載した記事も、20年近く経過した今、当時の画像は、今や貴重なものとなりつつあるわけですが、如何せん掲載写真は、当時のパソコンの解像度(800X600)を意識したものであり、今となってはスマホですら、この低解像度では鑑賞に耐えません。
記事も、まだ学生だったYamaroが当時書いたものです。

ということで、写真をスキャンし直し、記事も書き直していなと思って、スキャンを開始しました。
いずれはHPも改定しますが、まずは写真を。

石原裕次郎記念館近くの勝納埠頭に停泊する空母キティホーク

今は閉館し解体してしまった、石原裕次郎記念館。その向こうにある勝納埠頭に停泊する空母キティホーク。
キティホークは、戦後初の米空母、フォレスタル級空母を改良した、通常動力空母としては最終世代にあたる空母でした。
当時、キティホークは、核アレルギーの酷い日本は横須賀に配備のため、通常動力空母として1998年から横須賀に配備されました。

現在では、通常動力空母はすべて退役し、原子力空母のみとなったため、横須賀にも原子力空母が配備されていますが、とにかくこの当時は残り少ない通常動力空母を、優先的に日本に配備していました。

それほど混雑はしていなかったキティホークの見学

フィルムの端の変色が始まりつつあります。右端、変色していますね。
この時は、それ以前の空母公開よりは、やや人混みも少なかったようです。
今だったら、もっと激混みでしょうね。

空母キティホークの艦橋クローズアップ

空母キティホークの艦橋クローズアップ。
最新の「ジェラルド・R・フォード」級空母と比べると、古典的な外観ですが、今現役の原子力空母「ニミッツ」級は、今もこんな雰囲気ですよね。もちろん、電装品は20年も経てば大幅に更新されています。

シースパロー発射機にはCV63の文字

シースパロー短SAM発射機にはCV63の文字と星条旗が。いかにもアメリカですね。

空母キティホークの格納庫内

いよいよ艦内へ。格納庫内は戦闘機やらでいっぱいでした。

続きはまた。

函館港西埠頭に佇む掃海艇「あおしま」(MSC-689)2019年05月22日 06時30分

掃海艇「あおしま」(MSC-689)

GW函館こぼれ写真から。

函館港の西埠頭に佇む、すがしま型掃海艇「あおしま」(MSC-689)
2005年就役で、この世代はまだ木造の船体です。

2012年就役の「えのしま」型掃海艇からはFRP船体を採用しているため、木造船体の同艇は、既に世界的にFRPが主流の掃海艇の中で、今は貴重な存在です。

長年自衛隊の掃海艇が、20世紀後半には既に主流となっていたFRPを採用せず、木造にこだわり続けてきた理由は、放射雑音の面でFRPより木造船体が有利だったから、とされています。

しかしながら、船体寿命がFRPより短い15~20年程度とされていること、木造船体の製造が、専門技術者の減少により年々難しくなっていることから、FRP船体化に舵を切ったわけです。

すがしま型の一つ前の世代である「うわじま」型の大半は既に除籍されていて、もう数年もすると、すがしま型も除籍が始まるでしょう。


船体寿命は15~20年とされている木造掃海艇ですが、うわじま型も、艦艇によっては24年使用された例もあり、すがしま型ももうしばらくは使われることでしょう。
この「あおしま」も、船齢14年ですから、後10年位は使われるのかな?

その頃には、掃海機能を持った次期護衛艦である「30FFM」もある程度数が揃っているでしょう。

妻とデート♪2019年05月02日 06時29分

天気が悪かった令和元年初日。

子供らを親に預けて、妻とデートしてきました。

THE DANSHAKU LOUNGE

最初に行った、昆布館の向かいに出来た「THE DANSHAKU LOUNGE」
見ての通り、4月25日オープンなので、まだ出来たヘほやほやです。
男爵いもの生みの親で、明治の農業の近代化に貢献した、川田男爵をモチーフとした、ミニ博物館+ショップと言った構成です。

でかい男爵いも!

いも~!

男爵いも街灯

街灯でした(笑

中は、販売スペースと、川田男爵ゆかりの品の展示。

THE DANSHAKU LOUNGE内部

日本初の蒸気自動車

こちらは川田男爵が、日本で初めて所有した蒸気自動車。日本最古の自動車となります。
何故か既視感あるなぁと思っていましたが、元々は、当別にあるトラピスト修道院(函館市内にある有名なトラピスチヌ修道院とは別)近くにあった、男爵資料館に展示されていたものです。
男爵資料館は何度か行ったことがありますが、この蒸気自動車も、もうちょっとぼろぼろな感じの展示でした。
後で調べてみると、男爵資料館は施設老朽化で2014年3月より休館、その資料館の展示品を、このTHE DANSHAKU LOUNGEへ移設したようですね。ということは、男爵資料館は閉めてしまったということになりますが、函館市からもやや遠く、観光客が気軽に訪れる感じでもなかったので、今後は多くの人の目に触れることになるので、返って良かったかもしれませんね。
ちなみに、ここの運営元の男爵倶楽部は、ホテルも運営しています。

三和の木材含水量計

男爵ゆかりの品の1つ、木材含水率計。なんとサンワ製。今でも計測機器メーカーとして有名ですが、こんな大昔からあるんですね。


続いてお船~

4月29日には、セレブリティ・ミレニアムが来ていた、港町埠頭ですが、更に大型のクアンタム・オブ・ザ・シーズが来航していました。

クアンタム・オブ・ザ・シーズ

でかい! さすが総トン数16万トンだけあります。ビルのようにそびえ立っていました。

クマが!

クマが乗ってるぞ!
ロイヤルカリビアンインターナショナルが運行する、上海を母港とする豪華客船、同社にはこれよりさらに大きい、23万トンクラスの客船もあるそうで。
いやはや16万トンクラスでも相当大きいですよ。

クアンタム・オブ・ザ・シーズの船尾

とにかく大きい、これで旅客定員4千人です。


六花亭五稜郭店

お昼すぎに行った、六花亭五稜郭店、残念ながら、予想通りでしたが、飲食スペースは十数組待ちだったので、諦めました。
桜と五稜郭のお掘りが見られる、良いロケーションでした。

カール・レイモン本店にて

仕方ないので観光地へ移動。カール・レイモンで遅い昼食。
流石に良いソーセージだけあって美味い。

函館公会堂付近から眺める函館港

函館公会堂付近から眺める函館港。
クアンタム・オブ・ザ・シーズの大きさが目に止まります。
手前には、函館どつくで整備中の護衛艦「まきなみ」が。せっかくなので、緑の島へ移動して、近くで見てみました。

護衛艦「まきなみ」

整備中だけあり、CIWSやアンテナ類、90式SSMなどは取り外されています。
更に良く見ると、ヘリ甲板の奥に、はやぶさ型ミサイル艇のマストが見えます。船名は不明ですが、これも整備中なんですね。

ナッチャンWorld

最後に、函館税関庁舎の近くに停泊している、「ナッチャンWorld」を近くで見てきました。
かつて青函航路のフェリーとして活躍した同船も、今はPFI法に基づき、自衛隊の輸送船としても使用されていて、時々一般向けのイベントにも使用されています。
青函航路では不採算になるのは目に見えていて、これが本来の目指した姿とは…。

そんなこんな出船三昧な1日でした。あれ、デートになっていない!?