DaVinci Resolveでタイムラプス生成 ― 2019年09月20日 06時38分
EL-NIKKOR 135mm f/5.6で五色とうがらしの花を撮る ― 2019年09月17日 06時34分
我家のベランダで育てている五色とうがらしですが、8月から少しづつ花が咲き始めています。
ということで、これを撮ってみました。
はい(笑
こんな機材です。Micro-Nikkorもタムキューも使わず、引き伸ばしレンズのEL-NIKKOR 135mm f/5.6で撮影します。
135mmというマクロレンズはないですから(画角はAPS-Cフォーマット機に90mmマクロレンズを装着した場合に相当)、フルサイズ機で撮るにはこういう方法もあるということです。
もちろん、一般の135mmレンズに、接写リング(中間リング)を使用する手もあるのですが。DC NIKKOR 135mmは使ってみたいものです。
EL-NIKKOR 135mmを、ベローズアタッチメントNikon PB-4に取り付けます。ベローズを伸ばすほど、接写が可能となります。その分画質は落ちていきますが、EL-NIKKOR 135mmの標準撮影倍率は5倍、基準倍率は2~10倍ですから、この程度の接写はむしろまだまだ撮影倍率が低いわけです。つまり、本来はもっと長いベローズを用いて、高倍率の接写が可能なレンズなのです。
元々が、4X5判、つまり大判フィルムの引き伸ばし用のレンズですから、フルサイズの135判にはオーバースペックなレンズとも言えます。
ベローズを目一杯延ばしてもまだ物足りなかったので、さらに接写リングのPK-13を追加、ヘリコイドユニットも使って光路長を稼ぎます。
小指の爪くらいのサイズの、五色とうがらしの花です。
彩度と周辺光、露出は落としています。
これはf8に絞っていますが、f5.6の絞り開放でも、恐ろしく解像力が高いレンズです。更な高倍率で接写してみたいです。チューブをつなげれば出来るかな?
接写リングも、もっとつなげればできそうですね。
EL-NIKKOR 135mm F5.6とPB-4で遊ぶ ― 2019年06月16日 07時06分
本ブログでも時々登場するEL-NIKKOR(エルニッコール)は、Nikonがかつて販売していた、引き伸ばし用のレンズです。
本来は、フィルム写真を印画紙に引き伸ばす(露光する)ためのレンズですが、これを逆に撮影用に使用することも可能です。
EL-NIKKORの中で2番目に焦点距離が長いのが、このEL-NIKKOR 135mm F5.6です。
一般的に多く流通している引き伸ばし用のレンズは50~80mmが多いですが、50mmは主に135判フィルム、80mmは中判フィルムの引き伸ばしによく使用されていたようです。
135mmはというと、4x5判(いわゆる大判のシノゴ)で使用される引き伸ばしレンズ。さすがに4x5判のような大判フィルムともなると、それ用の引き伸ばしレンズもぐんと流通量が少なくなります。全く出回らないというほど希少ではないにしろ、あまり多くないというのが実感。
レンズの詳細は、この分野で知らない人はモグリであろう、RED BOOK NIKKORが詳しいです。
50mmや80mmのEL-NIKKORと比較すると、如何にもゴロンとしていて大きく、サイズ以上にズシリと重量感があります。金属とガラスの塊というにふさわしい重さです。
さて、ここまで焦点距離が長い引き伸ばしレンズともなると、フランジバックは相当長いため、一眼レフカメラであっても、ベローズと組み合わせるのが最適です。
もちろん、中間リングとヘリコイドユニットの組み合わせでも使用可能です。
だいたいベローズだと、この位置で無限遠が出ます。
ちなみに、ヘリコイドユニットとFマウント→M42→L39と変換させているため、組み合わせによってはベローズの縮具合は変化します。
写真のカメラはD810ですが、そのままではベローズに当たってしまうため、ボディとベローズの間には、エクステンションチューブのPK-12を挟んでいます。
この状態でライブビューで像を拡大してピントを追い込むこともできます。
▼EL-NIKKOR 135mm F5.6のf8無限遠撮影
このレンズは開放がf5.6と、撮影用レンズよりも暗いですが、その分絞り開放からの解像力は高いです。
上の写真はf8まで絞って撮影しましたが、ここまで絞ると周辺まで驚異の解像力です。
このレンズはf5.6, 8, 11, 16, 22, 32, 45と絞りが設定できますが、撮影で使用するのであればf5.6~16あたりが良さそうです。f22以上絞ると、回折の影響で解像力が低下します。
もちろんベローズを伸ばせば、マクロ撮影も可能です。
ここでは、ベローズのPB-4をGITZOのフルードジンバル雲台にセットしてみました。
まさかGITZOのフルードジンバル雲台にベローズを載せてしまう人間は、世界にそう居ないでしょうね(笑)
本来は望遠レンズやフィールドスコープを搭載するためのものですから。
GITZOの中の人も想定外のはずです。ですが、PB-4は頑丈ですからそれなりに重く、自由雲台でも緩めすぎるとガクンと傾いてしまうこともあるので、ジンバル雲台のほうが安心感はあります。
もちろん、この組み合わせだと、カメラボディを目一杯ジンバルのアームに寄せても、重心バランスはカメラ側になってしまいます。
それでも、ガクンと傾くことがないので、自由雲台や
フルードジンバル雲台とPB-4、サイズ的にアームに当たらないか心配でしたが、大丈夫でした。
この組み合わせなら、そこそこ下向きも上向きでも撮影できるので、本来の使い方ではないかもしれませんが、割と良い組み合わせかもしれません。
▼EL-NIKKOR 135mm F5.6 f8ほぼ等倍撮影
135mmの等倍撮影では、ベローズを目一杯伸ばしてほぼ等倍です。レンズ自体は、より長いベローズでさらに高倍率撮影もできそうですが、そこまでくるとベローズというよりは、専用のマクロ撮影装置が必要でしょう。Nikonならかつて販売されていたマルチフォトとか。
流石にそんな装置は場所をとるので、ベローズまでが庶民の所業でよいでしょうね。
▼EL-NIKKOR 135mm F5.6 f8等倍からちょっと引いた写真
どうでしょう。中望遠レンズというのもありますが、なだらかなグラデーションを描くボケ味、なかなかです。
このカラフルなのは、枯れてしまったカーネーションの代わりに、先日から我が家にやってきた五色トウガラシです。
熱くて強い日差しでも育つそうです。反対に寒さは苦手なので、冬は越せないかな…。
ちなみに一般的な赤くてしわしわなトウガラシと違って、こちらはあくまで観賞用で食べられないそうです。
【悲報】二度あることは三度ある シラミ! ― 2019年03月01日 06時46分
またです先生。3度目ですよ。二度あることは三度あるんです。
ってことで、またまた息子からシラミ。
どうやら保育園でもらってきているようですが、こればっかりは防ぎようがないです。
今回撮ったのは、既に孵化した後の殻でした。右上の部分の蓋が開いているのが確認できました。殻も少し凹んでいますね。
フリッカーの影響なのか、画像下側の一部のみ色が変わっています。
今回は、LED光源を横から当てて、背景は目立たなくしてみました。
だんだんベローズのコツがわかってきました。
もう専用の撮影台みたいなのが欲しくなってきちゃいますね。
Nikon D810 + Bellows PB-4 + EL-NIKKOR 50mm f/4 (f8 20s ISO64)
シラミの卵ふたたび… ― 2019年02月14日 06時29分
前回のシラミ騒動(http://yamaro.asablo.jp/blog/2019/01/21/9027348)から1ヶ月も経過しないうちに、今度は娘のほうからシラミの卵が!
またしてもベローズPB-4とEL-NIKKOR 50mm f/4の登場です。
あれこれ試して、だんだん使い方がわかってきました。今回は目一杯ベローズを伸ばして撮影したので、ノートリミングでこんな感じで撮れています。
前回の写真と比較すると、卵の中でシラミが育っているのが確認できます。
なにせ半透明ですからね。
もちろん、櫛で除去(でも女の子なので髪が多いので取り切れたどうかは?)と、シラミ取りシャンプーで対応したのは言うまでもありません。
保育園や不特定多数の子供がいる場所では、結構もらってくるそうです。
そのうちベローズの使い方をまとめて、HPの方で公開したいですね。
とちおとめ ― 2019年01月24日 06時40分
シラミの卵 ― 2019年01月21日 05時44分
はじめに…
タイトル見て苦手だなと思った方は、閲覧をお控えください。
と言っても成虫ではなく卵なので、ものすごくグロい、というわけではないですが…
↓苦手じゃない方は、スクロールしてください
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まさか、ベローズNikon PB-4が実用で役に立つとは思いませんでした。
髪の毛に付いていた、シラミの卵です。3日で孵化するそうです。
撮影は、Nikon EL-NIKKOR 50mm f/4に、ベローズPB-4、ボディはNikon D810で、LEDのマクロリングライトを光源としています。
更に大幅にトリミングしています。肉眼では、かろうじて"点"として見える程度です。
別撮影で未トリミングだとこんな感じになります。(Web掲載用に解像度のみ落としています)
こちらは、RAW現像時に、ピクチャーコントロール「ソンバー」を選択。
背景はNikonのマウスパッドですw
子供が保育園か、あるいは不特定多数の子供が遊ぶ場所でもらってきてしまったようです。
とりあえず、アースのシラミとりシャンプーと、卵を除去する専用の櫛を購入しました。
ちなみに成虫も発見されました。ここ3,4日で卵が付着したと思われます。
週末電車移動した際に、妻が気づきましたが、増える前に気付いて本当に良かったです。
とりあえず他の家族には発見されなかったですが、しばらくはこいつと格闘ですね。
ベローズPB-4を使って接写してみた(その2) ― 2019年01月13日 07時20分
ベローズPB-4に、今度はEL-NIKKOR 50mm f/4を取り付けてみました。
EL-NIKKORは引き伸ばし機用ですが、こうした接写撮影にも使用可能です。
EL-NIKKOR自体はL39スクリューマウントで、今回はL39→M42ヘリコイドユニット→Fマウントアダプタを使用して取り付けていますが、ベローズなのでヘリコイドユニット自体はなくてもよく、そのうちL39→Fマウントアダプタは入手したいと思います。
絞りはf11に設定していますが、ベローズは、元々撮影用レンズでもないので自動絞りはないEL-NIKKORであろうが、Fマウントレンズであろうが、絞りは実絞りなので、絞るとファインダは暗く、ライブビューでも限界がありますので、まずは絞り開放でピントを合わせてから所望の絞りに設定する必要があります。
わかりにくい被写体なので、若干シャープネスは上げていますが、なかなかどうしてMicro 60mmよりよく写りますね。
元々、引き伸ばし機用レンズとしての撮影倍率に近いからなのかな? 中間リングやベローズでの接写に耐えうるレンズですね。
こんなにコンパクトなレンズが、フルサイズのイメージサークルをカバーするのは面白いですね。
せっかくなので、同じEL-NIKKORで、わかりやすい被写体も撮ってみました。
ハイビジョン以前のブラウン管テレビだと、目を近づければ走査線が見えましたが、最近の液晶ディスプレイは、目を近づけてもなかなか見えないものです。
こうしてRGBのカラーフィルタの色の組み合わせで発色しているのがよくわかりますね。
こちらも接写の定番、一万円札のクローズアップ。
「日本銀行」の「銀」の文字は、インクの厚みが感じられます。また紙の繊維質も見えます。
鳳凰像のクローズアップ。
いや本当に細かい! ここまで細かい印刷、よくできるなぁと感心します。
植物なんかも撮ってみたいですね。
寒さで枯れないカーネーションを撮った ― 2018年12月16日 06時55分
カーネーションの咲く時期は、気温が暑くもなく寒くもない春先と秋と言われていますが、今シーズン最後に開花した我が家のカーネーション、急に寒くなったせいか、開花して2週間ほど立ちますが、枯れずに咲いています。
せっかくなので、久々にEL-NIKKOR 50mm f/4で撮ってみました。
Micro-Nikkorでも当然撮れますが、ここはあえてEL-NIKKORで。
EL-NIKKOR 50mm f/4に、中間リングのPK-11/PK-12/PK-13の3段マシマシ、これでマクロ撮影を可能にします。
というより、一眼レフではフランジバックの関係でEL-NIKKORの50mmは無限遠が出ないので、マクロ撮影専用となります。
スピードライトは、NissinのDi-866 MarkIIをワイヤレスで写真右側から発光させています。
しかも、片手にスピードライト、片手にカメラの手持ち。ちゃんと撮るなら、良い子は三脚を使用しましょう。
D850ではワイヤレス発光させる場合は、無線にしろ赤外線にしろ別途コマンダーが必要なのですが、D810なら内蔵スピードライトが赤外線コマンダーになるので、これを使ってスピードライトをワイヤレス発光させています。
これができるので、D810は手放せないのです。
写真は1段だけ絞ったf5.6で撮影していますが、マクロ領域なのでカミソリピントです。
雄しべ? 雌しべ? どっちなのかな? 上記写真を切り出してみました。
どうでしょう? D810の解像度に十分耐えますね。わずか1500円のEL-NIKKOR、恐るべし。
カーネーションをEL-NIKKORで撮る ― 2018年06月20日 06時49分
見事開花した我が家のカーネーションを、引き伸ばしレンズのEL-NIKKOR 50mm f/4で撮影してみました。
もともとEL-NIKKOR 50mmは、Nikon一眼レフのフランジバックでは無限遠は出せないためにマクロ撮影専用になりますが、さらに撮影倍率を上げるため、写真のように、エクステンションチューブを重ねています。
PK-13/12/11の3段重ねです。PK-12はもう1つ持っているので、それをさらに重ねるとより接写できますが、それはやりすぎなので、この組み合わせにしてみました。
この作例はf11まで絞っています。EL-NIKKORは撮影用レンズではないため、自動絞りではなく、実絞りのため、絞ってしまうとファインダも暗くなり、ピントの山は見えません。
したがって、ピントはまず絞り開放状態で合わせて、所望の絞りにセット、露出はマニュアルか絞り優先(D810やD850は非CPUレンズでもレンズデータ入力可能なので、露出計の精度が上がります)です。
この作例ではマニュアルとし、ISO感度は64固定、撮影結果を見ながらシャッタースピードを調整します。このあたりはデジタルのメリットですね。
マクロ撮影なので、絞っても被写界深度は極めて浅いです。
ピクチャーコントロールは、RAW現像段階でフラットに設定しました。昨日のブログのカーネーションは、ピクチャーコントロールはスタンダードで撮って出しでしたが、現実のカーネーションは、上の写真のイメージに近い色合いです。それでもちょっと赤いかな?
わずか1500円程度の半世紀近く前の引き伸ばしレンズでも、当倍以上で接写して、ここまで撮れます。収差も殆ど無いです。
参考までに、AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dで最大撮影倍率(等倍)で接写した作例はこちら。
こちらもピクチャーコントロールはフラットで仕上げましたが、色乗りはこのレンズのほうが良い感じですね。
でも少しあっさりで、気品ある写りはEL-NIKKORですかね。
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