4K動画なら静止画切り出しもくっきり2019年12月19日 06時23分

4K動画から切り出した、保育園のお遊戯会静止画
先日の子供たちの保育園のお遊戯会、Nikon D850で4K動画撮影していました。

一昨年の導入後すぐに実戦投入していますが、30pとは言え、十分な画質です。

これが最新ミラーレスなら、AFもまともに使えてもっと良いのでしょうが、センサの大きいカメラでの動画撮影では、あまりAFは信用していないので、今の所D850でも、大きくフォーカスが変わるような状況でなければ、不満はないですかね。
ただ、AF-S 70-200mmといった中望遠の場合だと、微妙なピントずれに気が付かないことは多々あります。
せめて、ファームウェアアップで、4K動画でもフォーカスピーキングくらいは使えるとありがたいのですが…。

写真は、子どもたちの顔が見えない部分での4K動画からの切り出し、ブログサイズにフルHDに解像度を落とすと、アスペクト比から判断しない限りは、動画からの切り出しとはほぼ分からないくらいですね。

4Kですら800万画素程度あり、十数年前のデジカメが500万画素とか600万画素程度だったのを考えると、2L版くらいまでのプリントでも十分な解像度なわけです。
8K動画なんてのは現時点では過剰で、映画館などの大画面用なのかなと思います。いや、映画館ですら過剰かも。

純正品?だよね? 10ピンターミナルキャップ2019年12月13日 06時27分

Nikonが80年代から採用している、シリアル通信の10ピンターミナル。
手持ちのカメラで一番古い採用機種はF90Xですが、現代のD850に至るまで、Nikonの中級機種以上に採用されています。
主に、リモートレリーズなどレリーズ制御や、デジタル以降はGPSアダプタの接続、F90Xのように、専用ソフトとケーブルでのカメラカスタマイズも可能と、古い規格ながら生きながらえています。

さすがに、Nikon Zには採用されておらず、一眼レフが将来消えてしまえば、この規格も終わってしまうのでしょう。

で、本題。
この10ピンターミナル、2000年代に入ってからは、ターミナルはゴムキャップが採用されていましたが、それ以前はねじ込み式キャップで、これが緩んで紛失しやすいのです。
F90系やF100、F5の中古を見ると、大抵はこのキャップが外れてしまって紛失されているものが多いです。
結構曲者で、物が小さいので、例えばキャップを外してアクセサリをつなぐ際に、外してそのまま紛失してしまうパターンが多いのです。
なので、2000年代以降は、カメラ本体留めのゴムキャップなんですね。これなら紛失の心配もありません。

よく紛失してしまうためか、ねじ込み式の10ピンターミナルキャップは、補修部品として今でも購入可能です。

Nikon純正? 10ピンターミナルキャップ RPF0045

4つ購入。1個100円と安いです。
今回買ったものは、Nikonのロゴも名称も入っていなくて、純正品か否か不明でしたが、形状は純正品そのものですね。
RPF0045で調べると、多分純正品のようです。
マップカメラなんかに行くと、写真の小袋で売っていたりします。

で、今回買ったのは、サード製のGPSアダプタ用に使いたかったから。

di-GPSの10ピンターミナル用に

台湾製のGPSアダプタ、di-GPS用に購入しました。
元々はゴムキャップ式だったのですが、外れやすく、先日の百里基地航空祭撮影の際に外れて紛失してしまいました。

このdi-GPSは、10ピンターミナルに直付けで、さらに自身も10ピンターミナルを持っているため、di-GPSを取り付けたまま、ケーブルレリーズも使用可能です。
ただ、めったにそういう使い方はしないので、普段はこのねじ込み式で十分です。
紛失したら、また新しいのをつければ良いので。

さて、どのくらいの機関、紛失せずにくっついていられるかな(笑

FUJINON UA107×8.4BEというバケモノレンズ2019年12月11日 06時59分

先日行われた、百里基地航空祭では、同航空祭では初めての試み?と思われる、大型ビジョンを設置していての、状況放映が行われていました。

百里基地航空祭の大型ビジョン

陸自の富士総合火力演習ではおなじみのものですが、航空祭で見たのはあまりないので、混んでいる中、状況確認しやすいという点においては、なかなか良いかなと思いました。人によっては撮影に邪魔かもしれませんが…

ここに、航空機や会場の様子を映していましたが、そのカメラはどんなものかと、会場後方の建物屋上を見てみると…

FUJINON UA107×8.4BE搭載カメラ

スポーツなんかのテレビ中継でよく見かけるようなカメラでした。

拡大してみてみると、レンズはFUJINON UA107×8.4BEという、2/3型センサカメラ用の、107倍ズームなんですね。
焦点距離8.4-900mm(フルサイズ換算47-5,025mm!)という、超高倍率かつ、超絶望遠レンズなのです。

FUJINON UA107×8.4BE

しかも開放f値は340mmまでF1.7。センサが小さいビデオカメラ用とは言え、すごいですね。
レンズの世界は奥が深いですね。

DC-Nikkor 135mmでお仕事&プライベート撮影2019年11月12日 06時39分

先週末は、子供の保育園の卒業アルバム用プロフィール撮影2回目でした。

プロフィール撮影の様子

D810とDC-Nikkor 135mm f/2D

前回に引き続き、D810とAI AF DC-Nikkor 135mm f/2Dが活躍です。
赤外線コマンダーにもなるD810の内蔵フラッシュのおかげで、余計な機材を買わずにワイヤレス増灯できます。
そして、こんなにもDC-Nikkor 135mmが活躍するなんて!
正直な所、135mmって中望遠としては長すぎる印象があったのですが、使ってみたら長いけど、程よい距離感が得られる(というか距離を置かざるを得ない)ため、結構自然な表情が得られる気がします。

ほんの数年前までは50mmレンズも苦手だったのが、今では好きな画角になりつつあるように、135mmもまた、心地よい画角になりつつありますね。

撮影は無事終了しましたが、子どもたちが集まると、自然とどこかで遊ぼうという話になり、ご近所の公園へ。
AF-S 70-200mmも持っていましたが、実はDC-Nikkor、外での撮影はしていなかったので、良い機会ということで、DC1本で撮影してみました。

その中で気がついたこと。
DCリングをR側(Rear側)にセットして撮影すると、被写体の距離(大体10m前後)と光線の向きや強さによって、軸上色収差が目立つことがわかりました。

DX-Nikkor 135mmのDCリングセット時の軸上色収差

トリミングしてわかりやすくしていますが、元々DC-NikkorのDCリングは、リングを調整することで、意図的に球面収差の補正量を、F側(Front側)に回すと過剰補正気味に、R側では補正不足にすることで、ボケ味をコントロールします。
今回のこの作例、R側にセットしていましたが、この状態で強い太陽光が横から入ると、軸上色収差の影響で、輪郭に紫色が出る場合があるようです。
軸上色収差は、光の波長によってピント位置が異なることにより発生する、色ズレで、一般的な撮影用レンズは、これが発生しにくいように低分散ガラスを使用しています。
DCレンズの場合、球面収差不足のR側にセットすると、おおよそ被写体から10m程度の距離では、この軸上色収差が目立つようです。

DC-Nikkorの軸上色収差を補正した作例

上の写真は、Capture NX-Dの軸上色収差補正で、補正後の画像です。色ズレの輪郭が軽減されているのがわかります。


DC-Nikkorの軸上色収差

これはもっとわかり易い例で、すべり台の部分をトリミングしたものです。
軸上色収差が、滑り台手すりの手前と奥で出方が違うのがわかります。
奥側のほうが色ズレが大きいですね。距離が遠くなるほど、色ズレが目立ちますが、更に遠方になると、ボケが強くなるため逆に軸上色収差は目立たなくなります。

ということで、DC-Nikkor、DCリングR側で美味しい部分は、撮影距離最短~5mまでの被写体なのかな?と思います。
今回このテストができてよかったです。レンズの特性を知ることが出来ました。

DC-NikkorのDCリングR側目一杯

DCリングをR側に目一杯回した状態。球面収差によりソフトフォーカス気味に見えますが、ちゃんとピントの芯は出ています。
面白いレンズですよ。

プロフィール写真撮影2019年10月28日 06時28分

D810とDC-Nikkor, Di866MarkII
早いもので、娘も年長さん、来年は小学生なんですよね。

昨日は、保育園の卒業アルバム用のプロフィール写真撮影ということで、カメラマンを仰せつかりましたので、撮影してきました。

撮影機材は、内蔵フラッシュが赤外線ワイヤレスコマンダーを搭載しているD810をメインとしました。

より新しいD850は、倍率の高いファインダを搭載すべく、内蔵スピードライトを搭載しないため、スピードライトのワイヤレス増灯を行うためには、別途コマンダーを付けなければならず、そこまで使用頻度の高くないコマンダーを導入するのもなんなので、D810の出番となります。

増灯すれば、高感度を使うこともなく、画質についてはD810でも何ら問題ありません。

今回はカメラをD810で内蔵フラッシュはSG-3IRで被写体に影響を与えないよう赤外光のみ通します。
ワイヤレス増灯で、メイン灯をNissin Di866 MarkII、背景用に青い光を出すため、青フィルタを付けたNikon SB-900を被写体後ろの白シールに投影しました。

カメラはマニュアル露出、スピードライトの発光もマニュアルで、ISO感度を微調整して露出量を決定しました。
こういうのは、フィルムだとフラッシュメーターが必要ですし、テスト撮影しないと絶対に出来ないですが、デジタルならその場で結果を見ながら微調整すればよく、これについてはデジタルの利便性には敵いませんね。


レンズはAI AF DC-Nikkor 135mm f/2Dで、最後までAF-S 70-200mm f/2.8G ED VRIIと悩みましたが、DCをチョイスしました。
プロフィール撮影なのである程度絞らねばならず、もちろんDCリングはオフセットなしのセンター状態としました。

背景が父兄の用意したシーツのため、どうしてもシワが寄ってしまうのが難点で、そこが少し残念でしたが、概ねうまくいきました。

撮影相手が30人近くの保育園児、上手くいくか心配でしたが、途中泣いたりする子、笑顔の子もいれば、引きつってしまう子もいて、撮影場所はにぎやかでしたが、それでも予想していたよりはトラブルが少なく、なんとか撮影を終えることが出来ました。

こういう撮影は一人では出来ないので、父兄の連携あってこそなので、皆さん的役に回ってもらえたのが良かったですかね。


後は来月の予備日に、撮影に来れなかった何人かの撮影を行って終了です。



撮影なので大して動くわけではないのですが、どっと疲れた1日でした。

ワイヤレス増灯での撮影リハーサル2019年10月15日 06時22分

子供らの保育園の運動会、台風で延期になった昨日も、結局雨で中止になりました…。
どこか別の日で規模を縮小して行うらしいですが、この件に関しては、保育園からの連絡が遅いとか、平日休日いつやるか(そもそも保育園なので、父兄の仕事の予定がつかない)で、ひと悶着ありそうです…。

それはともかく、結局1日空きができてしまったので、テスト撮影をしていました。
娘の保育園の卒業アルバム作成で、プロフィール写真撮影を行うことになって、その準備をば。

D810に内蔵フラッシュ用赤外パネルを装着

ボディはD810を使用。内蔵フラッシュは、ワイヤレス増灯のためのコマンダーとして使用します。
そのために、内蔵フラッシュ用赤外パネルSG-3IRを取り付けています。
内蔵フラッシュは、コマンダーとしてのみ使用する際も、微小発光するために、被写体に光があたり、撮影結果に影響が出ます。
そのため、内蔵フラッシュをフラッシュとして使用しない場合は、この赤外パネルを装着することで、赤外光のみワイヤレスで他のスピードライトに伝達できます。
現在は、確実性の高い電波式が主流になりつつありますが、電波式の場合、純正でもサード製でも、発光を伝達するコマンダーが別途必要になります。
赤外光の場合、外光の影響を受けやすい、距離が離れていると信号が達しづらい、といった欠点がありますが、距離が近ければ問題ありません。機材も追加せず、対応スピードライトのみで完結します。

内蔵フラッシュによるワイヤレス増灯じは、フラッシュを内蔵しないD850では出来ない芸当です。
故に、D810もまだまだ手放せない理由の1つだったりします。
もちろん、D850にもSU-800という赤外線コマンダーを使用すれば、赤外線ワイヤレス増灯できますが、高価すぎて、全くおすすめできません。ぶっちゃけ、Godoxあたりのワイヤレスコマンダーとレシーバー揃えたほうが良いです…

ということで、D810に、2台のスピードライト、1つはNikonのSB-900(11年目なのでOHしたい)と、ニッシンのDi-866MarkIIを使用します。

SB-900とDi866MarkII

ブルーのフィルタを認識したSB-900

このうち、SB-900には、先日購入したカラーフィルタSJ-3のブルーを装着。
純正品なので、スピードライト側もブルーフィルタを認識し、右のアイコンの上に「B」と表示されています。


2灯でフモフモさんを撮影

背景を青くしての撮影。
これはフモフモさんのぬいぐるみなので、ちょっと小さすぎました。
後ろに本来は白かシルバーの布をつけるのですが、とりあえずてすとなので、白いドアを背景に。
被写体が小さく床が写ってしまい、これは失敗です。

焦点距離も、60mmでは短すぎ、娘を被写体にテストしてみると、DC135mmか、AF-S 70-200mmがちょうどよい感じでした。
なにせ、初めてのシチュエーションなので、この後いろいろテストを重ねました。
撮影会場の天井は木目なので、バウンスではなくディフューザーによる撮影にするか、はたまたレフで反射させるか、色々悩みは尽きないですね。
会場では、本番当日しかテストできないので…。

Noct NIKKORと2本のDXレンズ、そしてレンズラインナップ表更新2019年10月12日 07時39分

台風が迫りつつありますが、ジタバタしても始まらないし、食料と水ある程度買ってあるので、停電になっても慌てずやり過ごしましょう。

ということでブログは平常運転です。

NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct

ついに発売決定!
超弩級レンズ、泣く子も黙るf/0.95は、Nikonの写真用レンズとしては最も明るいレンズとなります。
※特殊レンズでは、かつてf/0.9も存在しましたが

超弩級にふさわしい、58mmレンズとは思えない重さ、なんと2,000g!
ちなみにAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gは、385gなので、大人と幼児くらいの違いが…

NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct

これだけの重量と大きさですから、三脚座を備えています。感覚的には、一回り小さなニーニーレンズ(AF-S 200mm f/2G)といった感じでしょうか。

NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctの光学断面図

断面図を見ると、どの玉も大型で、ぎっしり詰まっています。
前群繰り出し式のフォーカスを採用していて、前群光学系があまりに大きく重いことから、AF化はできなかったとのこと。
もっとも、このクラスの超大口径レンズだと、AF任せでも被写界深度は浅くカミソリピントですから、下手にAFに頼るより、MFでしっかりピントを合わせたほうが良さそうです。
そこはミラーレスですから、ピント面を簡単に拡大表示できるので、MFもしやすいでしょう。

お値段は、税込み1,265,000円! 受注生産です。栃木ニコンでの製造のようですが、なかなか製造は大変そうですね。
発表から発売まで時間がかかったのも、生産が難しいレンズだからでしょう。

一度でいいから使ってみたいものです。
ニコンプラザで触らせてもらえるかな?


NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

Z 50と同時発表の標準ズームレンズ。レンズキット同梱品です。
単体のお値段は、45,210円と、Zマウントとしてはお安め。でもキットレンズとして買うのがリーズナブルなのは言うまでもないでしょう。
果たして大口径のZマウントで、DXフォーマット(APS-C)は大きすぎやしないかと思いましたが、写真のように薄型レンズとしても、大口径マウントは有利なんでしょうか?

Z 50はボディ内手ブレ補正は搭載していないため、レンズ側にVRを搭載。4.5段分と、かなり頑張っています。
このレンズの特徴は…

NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

そう、沈胴式です。最近、このクラスのズームは沈胴式が好きですねNikonは。
レンズフードは別売り。マウントは写真だとプラマウントっぽいですね。一眼レフならAF-P 18-55mmクラスなのでしょう。
とはいえ、安っぽさはAF-Pほどではなく、これはこれで良さそうです。


NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

こちらもZ 50のダブルズームキット同梱品。
お値段は53,680円ですが、やはりキットで買ったほうが安上がりでしょう。
開放f値は暗いですが、一眼レフと違ってEVFだと、f値の暗いレンズもファインダが暗くはならないのがメリットです。
その代わり画質は良さげで、MTF曲線も、この値段とは思えないくらい良好です。
手ブレ補正は5段分と抜かりない。Sportsモードも搭載しているのが最新レンズだけあります。

NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

このレンズも、実は沈胴式です。マウントはやはりプラですが、径が大きいので強度は問題ないのかなと。
フード別売りなのが残念です。
AFの速さが気になるところですが、既に一眼レフ用のリーズナブルなAF-Pレンズが爆速だったりするので、同じくステッピングモータ採用のこのレンズも、遅いということはないでしょう。

DXの2本、レンズキットで手に入れたほうが良いでしょうね。


そして、Zマウントレンズのラインナップ表も、10月10位置づけで更新、以前予告されていたレンズ以外も掲載されています。

▼2019年10月10日現在のZマウントレンズラインナップ表
2019年10月10日現在のZマウントレンズラインナップ表

黄色が今後発売予定のレンズですが、Microレンズや、高倍率ズームのDX 18-140mm、そして望遠にS-Lineの100-400mmと、S-Lineではない、200-600mmも!

超望遠系がラインナップされたのは朗報です。
SONYかここ1,2年で望遠レンズを充実させてきていて、Nikonもいつまでもマウントアダプタに頼るのではなく、ネイティブな望遠レンズを出すべきと思っていたので、これでもうしばらくZマウントを待っていいかなと思えるようになりました。

まあ待ちきれない人は粗方SONYに移行したような気がしますが…。
200-600mmは、同じスペックがSONYで今年発売されて大好評のようですから、是非とも早くラインアップしてほしいですね。

というわけで、今後のZマウントに期待が持てそうな気がしてきました。
ま、まだまだFマウントも使い続けますし、D850も不満はないですからね。

NikonのエントリークラスDXミラーレス Z 50、なかなかいいんでないの?2019年10月11日 06時23分

噂通り、10月10日午後1時きっかりに発表されたNikon Z 50

Nikon Z 50

Nikon初のAPS-Cフォーマットのミラーレス一眼となります。
ちゃんとグリップと前後にコマンドダイヤル、そしてレンズ同軸上に搭載のEVF。
エントリークラス~ミドルクラスの中間ですが、EVFレス、あるいはレンズ光軸からオフセットしたEVFではなく、グリップのないカメラではないのが好感が持てます。

Nikon Z 50


元々2011年のNikon 1シリーズからミラーレス一眼を販売していたので、エントリークラスのミラーレス機自体は初めてではないものの、周知の通り、2015年発売のNikon 1 J5を最後に新機種はなく、販売から撤退しました。
それと入れ替わるかのように、フルサイズミラーレズのZマウント機Z 6とZ 7をを2018年に販売開始、しかしこれらは価格的にもミドルクラスとなり、一般向けではありませんでした。
Z 6とZ 7販売から1年、ようやくDXミラーレスが販売となりました。

Nikon Z 50

価格は、執筆点ではまだ発表されていませんが(10月12日10時予約開始なので、それまでにわかるはず)、レンズキットで11~12万円程度と言われていて、結構戦略的に思います。
ライバルと言われるSONYのα6400より少し安いくらいです。
初値でこの価格なら、価格がこなれてきたら、なかなか魅力的な機種になるでしょう。

ただ、すでにAPC-Sミラーレスで先行する各社に対しては、出遅れた感が否めないのも事実。
ライバルのCanon、SONY、Fujifilmはこのあたりは売れ筋で、相当力を入れています。

CanonはEOS Mシリーズで徹底攻勢し、今やAPS-Cミラーレスではトップクラスの売れ行きです。
特に、EOS Kiss Mは、一眼レフ時代からのEOS Kissシリーズの知名度が高いため、一般客が多く訪れる電器店での販売も好調なようです。

▼Canon EOS Kiss M
Canon EOS Kiss M

実際電器屋のカメラコーナーでは、EOS Kiss Mの商談をしている人はよく見かけます。
CanonはEOS Mシリーズ用のEF-Mレンズと、同じくミラーレスのEOS RシリーズのRFレンズで互換性はないのが興味深いです。
エントリークラスからステップアップしたときに、それまでのレンズが使い回せない、というのがネックになりますが、実際はエントリークラスから上のクラスに移行するユーザーは多くはないのでしょう。ほとんどのエントリークラスユーザーは、キットのレンズで満足して、買い足すこともなければ、上のクラスに移行することもないですから、シェアが高く販売網が厚いCanonは、あえてマウントを分けても、販売的にはやっていけるのでしょうね。
ここが、APS-CもZマウントとしたNikonとの違いでしょう。

▼SONY α6400
SONY α6400

SONYも同様に、もともとミラーレスをAPS-Cから始めただけあり、ラインナップも豊富です。ただ、ラインアップが多すぎて、APS-Cはどの機種もスペックが似たりよったりで、初心者向けにはどれを買えばよいか、いまいちピンとこないというのはありそうです。
オープンマウントで仕様が公開されえいるEマウントレンズは、今や純正サード問わず種類も豊富、レンズもフルサイズのFEと互換性があるのも強みです。

▼Fujifilm X-T30
Fujifilm X-T30

Fujifilmはレトロな外観の王道スタイルですが、見た目に似合わず近年動画撮影機能を充実させていて、X-T30クラスでも抜かりなくやっているのがすごいところ。
レンズはほぼ純正しかなく、マウントアダプタによる過去資産もないですが、フィルムメーカーならではの絵作りは魅力です。


対するNikon、始まったばかりなので、DXのZマウントレンズも、まずはキットのズーム2本のみ。これから充実させていくのでしょうが、EVFを省いた、さらに割きった安価なボディも必要と思いますし、レンズもDXの安価な広角系、マクロ系は欲しいところですね。
秒11コマと、最近のミラーレスらしく、エントリークラスでも連写速度は十分にあるので、早く触ってみたいですね。

それにしても、こうして写真を並べると、4社ともそれぞれの個性が出ていますね。

・従来のAF一眼レフから違和感なく移行できそうな操作系とボディデザインのNikon。
・ちょっとゆるいデザインだけど、しっかりカメラらしいツボを付いたCanon
・EVFの出っ張りは排除して、コンパクトに纏めたSONY
・クラシカルな一眼レフスタイルと操作系を追求したFujifilm

面白くなってきましたね。
Z 7やZ 6にはいまいちピンとこなかったけど、Z 50は実売価格によってはちょっと試してみたいカメラですね。
以下、スペックのかんたんな感想を。

・2088万画素 APS-Cセンサー(D500センサーベース? もうちょっと画素数は欲しいな)
・209点像面位相差AF(画面の約90%をカバー、これはなかなか良さげ)
・シングルSDカードスロット(値段を抑えたのでUHS-Iでも仕方ない)
・可動式3インチ104万画素タッチパネル液晶(ここも価格を抑えたのでこんなものでしょう)
・11コマ/秒(拡張だけど、メカシャッターでここまでやれて、まずは及第点)
・シャッター速度 1/4000(これは値段なりなのでこんなもの)
・ボディ内手振れ補正なし(ライバルも付いていない機種は多いけど、できれば欲しかった)
・4K30p動画対応(1.5倍クロップなのはD500と同じで残念、センサの仕様?)
・有機EL236万ドットのEVF(これを搭載したのは評価に値する!)

さて、同時発表のレンズ、DXの2本とNoct、更に今後のロードマップの話題はまた。

スピードライト用のカラーフィルタSJ-32019年10月08日 06時38分

Nikon カラーフィルターセット SJ-3
スピードライトSB-900/910用のカラーフィルターセットです。

SB-900はもう11年前に購入しまして、発光回数も、一時期結婚式が続いたので、かなり多いのですが、まだメーカーメンテも効くようなので、そろそろ発光管と発光パネルは交換かなと思っています。

その前にフィルタを買ったわけですが、フラッシュのフィルタワークも勉強したいのと、プロフィール写真撮影用に、背景の色を変えたいというのもありまして。

純正フィルタの場合、専用ホルダに挿入してスピードライトに取り付けることで、スピードライト自体がフィルタを認識し、フィルタを考慮した適切なホワイトバランスと露出補正を行ってくれます。

いろいろ試して勉強してみたいと思います。

怪しい中華製レンズフードHB-N1062019年10月06日 08時08分

妻のD3400用に導入したAF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRですが、レンズフードは別売りです。
純正では、HB-N106という、Nikon 1用の1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6と共通の花形バヨネットフードが採用されています。

従来のAF-SタイプのDX 18-55mmは、切り込みのない丸型フードが採用されていたので、遮光性能は高そうですが、肝心のお値段が、実売で2千円オーバーと高価
AF-P DX NIKKOR 18-55は、前玉が結構前に出ていて、レンズを傷つけそうなので、フードは必須と思います。
かと言って、高価な保護フィルタを付けるほどのレンズでもありませんので。
安価に手に入れたレンズに、この価格は高すぎなので、ここはサード品を買ってみることにしました。


送料無料でAmazonより楽天のほうが安かったので、楽天で買ってみました。
評価を見ると、裏返してはまらないとか、質感が…というのもありましたが、値段が値段ですから、文句言っちゃいけません。

で、2日ほどで届きました。

HB-N106互換フード

使用できるキヤノンAFレンズ!?

日本語表記「使用できるキヤノンAFレンズ」?????

はい? どこからキヤノンが出てきたのか?
英語表記にはメーカーメーはないし、広東語・北京語表記にはきちんと「尼康(ニコン)」ってなっています。
不思議な間違いです。

それはともかく、現物は、確かに純正品より少しつや消しが薄い感じですが、テカテカというわけでもありません。

HB-N106互換フード

HB-N106互換フード

従来の丸型フードと比べると、花形フードってだけで安物感が薄まり、割と様になっていますね。
装着も、正付、逆付けもちゃんと嵌ってガタツキもなく問題なさそうです。
表面の質感以外は、割とよくできていますよ。

面白いもので、安っぽさ丸出しのAF-P 18-55mmも、花形フードをつけるだけで、一気にそれっぽさが増しますね(高級になるとは言わないが)。