Nikon F80Dファーストインプレッション ― 2011年04月29日 23時49分
今日から4日まで仕事なやまろであります、皆様GW楽しんでらっしゃいますか?(挨拶
震災のバタバタで全然撮影が出来ていなかったので、せっかく手に入れたF80Dのフィルムもなかなか進まず、やっとこさ現像してきました。
一番に感じたのは、F90X未満のカメラであるということ。
6年古いとは言え、F90Xは中級機、F80Dは初中級機。
ファインダも、F80Dは液晶を挟んだフォーカスポイントが表示される現代的なものですが、その分透明感やピントの山が見えづらくなっているのは、最近のデジタル一眼レフと同様。
シャッターレスポンス、ミラーのスピードもF90Xに劣ります。しっかり撮影した感があるのはF90Xですね。
さて今回は露出の傾向を見るため、リバーサル撮影。
在庫限りで終了の、最後のASTIAを使用しました。
スキャンした写真を見てわかるとおり、ASTIAらしい超微粒子と階調の豊かさ、ややあっさり目の発色が好感です。
このフィルムをもう使えないというのは、本当に惜しいですね。
F80D、クラスからしてネガフィルムを多用するユーザー向けなのでしょうか、F90Xよりも明るめに出ますね。
背景色に素直に露出が引っ張られるために、露出の傾向が分かりやすいF90Xと比較して、F80Dは白背景だからとプラスに補正するとオーバー気味になることも。
ある意味、補正の必要がないとも言え、マルチパターン測光の精度の良さを感じます。ネガフィルムなら下手に露出補正しないほうがよいですね。
リバーサリフィルムにおいては、0.5EV単位の補正は使いづらい事この上ないです。
撮影中、1度だけミラーが戻らず、Err表示が出ました。一度電源を切って再度シャッターを切るともとに戻りましたが、これがこのカメラがジャンクになった原因なのかも?
質感は、今時の普及デジタル一眼レフと同様、プラ外装ですが、テカリが発生しやすかったF90Xと比べて、同じプラでも質感は良いですね。
総合的に見て、本気で撮影するようなカメラというよりは、軽量コンパクトでいつでもどこでも気を張らずに使えるカメラです。
当時としては、上級機譲りの5点AFやVR対応といった近代的な装いのカメラでしたが、F100がF5ジュニアと呼ばれたように、F80がF100ジュニアかというと、そこには大きな壁があると言わざるを得ません。
ともあれ、これからはお散歩カメラとして使うことになるでしょう。
Nikon F80Dを入手 ― 2011年02月22日 23時12分
昨日ハードオフを巡回していたら、ジャンクコーナーにもう3週間ほど置きっぱなしになっているNikon F80Dが目に留まりまして。
ジャンクなのに、元箱付き、外観もほとんど使っていないかのようでかなり綺麗。
こんなにきれいで安けりゃいくらなんでもすぐ売れるだろうと思っていたら、売れていないのです。これは何かの縁?
気になって店員さんに頼んで動作確認。うん、問題なく動く。
そして、わずか6千円で手に入ったF80D。
F90Xを持っているのに、わざわざ下位機を買ったのは、Gタイプレンズ、VRレンズのため。F90XではVRは動かないし、絞りリングのないGタイプレンズはPモードとSモードでしか使えないので。
そしてたった6千円。これが決め手でした。
以前の自分なら、下位機なんかには手を出さなかったのですが、嫁用に買ったD5000をたまに使ううちに、用途によっては軽量なエントリー機でも十分使えるし、軽くて小さくて便利と気づいたから。
本音はF5様が欲しいのですが、今あえてフィルムカメラで8コマ/秒で連写なんかしないし。
F80D/Sは20世紀末に発売され、エントリー機と中級のF100の間を取り持つカメラで、上級機譲りの5点AFを搭載(ただし簡素化されたCAM900モジュール使用)、シンクロ速度や最高シャッター速度は中級機より劣るものの、軽量で実用性の高いカメラでした。
生産完了は2006年。意外にもまだ生産完了から5年ですから、メーカー修理も可能です。21世紀初頭の、フィルムカメラ末期の売られていたカメラなんですね。
今回ゲットしたボディも、製造番号から察するに、それほど古くないです。
ファインダも、視野率はF90Xと同じ、倍率が若干低い程度ですが、5点AFのフォーカスポイント表示のための液晶を挟んでいるためか、F90Xよりも若干暗く、見え方もF90Xよりは透明感に欠ける印象です。
AFもシャキシャキ動くF90Xよりは静かですが若干遅く、ミラーの動きもやや緩慢です。
また10ピンターミナルには非対応で、昔ながらのケーブルレリーズを取り付けるためのネジ穴があります。露出関連もF90Xが1/3段で調整可能なのに対し、F80は1/2段です。
この辺りは古くてもF90Xは中級機なんですね。
電池がCR123A2本という点が若干マイナス点です。単3電池を使うには、別売りのバッテリグリップが必要です。
取り敢えずはVRレンズも使えるということで、F90Xの予備として使いたいと思います。
ああっ、早く撮影に出かけたい。
F80D | F90Xs | |
発売年 | 2000年 | 1994年 |
ファインダ | 視野率約92% 倍率0.75倍 | 視野率92%(アサヒカメラ誌実測94%) 倍率0.78倍 |
AF測距点 | 5点(中央1点クロスセンサ) | 中央ワイド1点(クロスセンサ) |
連写速度 | 約2.5コマ/秒 | 約4.3コマ/秒 (動体予測AF時:約4.1コマ/秒) |
測光 | 3D-10分割 | 3D-8分割 |
ミラーアップ撮影 | 不可 | 不可 |
シャッター速度 | 1/4000~30秒(X:1/125) 1/2段で設定可能 | 1/8000~30秒(X:1/250) 1/3段で設定可能 |
アイピースシャッター | 非内臓(アイピースカバー) | 内臓 |
視度調整 | -1.8~+0.8 m-1 | 非対応 |
対応レンズ | Gタイプ:対応 Dタイプ:対応 AF-S/AF-I:対応 VRレンズ:対応 Aiレンズ:撮影可(露出計非作動) Auto Nikkor:撮影可(露出計非作動) |
Gタイプ:P/Sモード時のみフル対応 Dタイプ:対応 AF-S/AF-I:対応 VRレンズ:非対応(VR以外は対応) Aiレンズ:対応(中央部重点測光可) Auto Nikkor:非対応(Ai改造にて対応) |
コマンドダイヤル | 2ダイヤル | 1ダイヤル(背面のみ) |
インターバル撮影 | 非対応 | データバックMF-26にて対応 |
オートブラケティング | 対応 | データバックMF-26にて対応 |
多重露出 | 対応 | データバックMF-26にて対応 |
スピードライト (フラッシュ) |
内蔵(3D-BL調光対応) 外部SBにて3DマルチBL調光に対応 |
非内蔵 一部外部SBにてマニュアルFP発光対応 外部SBにて3DマルチBL調光に対応 |
防塵・防水対策 | 非対応 | 非対応 (ただし厳しい条件下でもこれまでトラブルはない) |
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