レッドブル・エアレース撮影で実感したフルードジンバル雲台の実力 ― 2019年09月14日 07時32分
レッドブル・エアレースのブログ、ダラダラと書き続けてきましたが、今回撮影にあたっては、カメラマンエリアのみ使用可となっていた三脚を持ち込んでみました。
脚はSLIKのPROFESSIONAL II-LE、そこにGITZOのフルードジンバル雲台GHFG1を取付けて撮影しました。
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普段、戦闘機の撮影では、脚立に乗って、望遠レンズは手持ちです。
しかし、エアレースの場合は、飛ぶコースは決まっていますし、脚立を使うわけでもないので、三脚を使ったほうが安定して撮影できると判断。
実際、フルードジンバル雲台を導入したのも、レッドブル・エアレースの撮影で使えると判断したからです。あとは、望遠動画撮影にも使えますし。
三脚は砂浜の上で展開するため、どうしても多少の不安定さはあるものの、ゆっくり動かすときは、フルードで滑らかに、素早く動かすとフルードが解除されるので、三脚が動いてしまう心配も少ないです。
そして、とても撮影が楽! ジンバル雲台の実力をいかんなく発揮できました。とにかく、レース機の追従が楽です。レンズを左右にパンしながら上下にふるのがこんなに楽だなんて。
自分はスチル専門ですが、望遠レンズを使った動画撮影だと、本当に楽だと思います。ビデオ雲台もよいのですが、雲台がかなり大きく重くなってしまいます。
また、支点がカメラと同軸に近い位置に設定できるので、あまり大きく動かさなくても、レンズを大きく上下に振ることが出来ます。
ですから、レンズを振るのも、小さな力で動かせます。ズームレンズなので、どうしてもズーミングで重心位置は変わってしまいますが、撮影中ズーミングしていても、レンズにしっかり手を添えていれば重心変動を補ってなお、思い通りの方向に楽に振れます。
一応、付属のパン棒も持っていきましたが、ビデオ撮影ではないので使いませんでした。もっとも、バッテリグリップを付けていると、パン棒が干渉してしまうそうな感じなので、どのみち使えなかったでしょう。
ちなみにカメラマンエリアで周りを見渡すと、ジンバル雲台はまだ少数派なのかな? ビデオ雲台が多い印象でした。
ジンバル雲台はチラホラは見かけましたが、1人だけ同じGITZOのGHFG1を使っている方を見かけました。その方は脚もGITZOのシステマチックぽかったです。
▼やっぱり脚もGITZOのシステマチックが欲しい!
今回、望遠レンズにボディ2台という、いつもの戦闘機撮影とほぼ同じ機材に加えて、三脚と雲台を持っていったため、三脚重量3.4kg+雲台重量1.35kgで、三脚バッグを合わせると5kg以上の重量となってしまいました。分かっていても、移動の際にこれを持ち運ぶのがどんなにしんどかったか…。
PROFESSIONAL II-LEはアルミ製で頑丈ですがかなり重いです。例えば、これがGITZOのカーボン製のシステマチック三脚、GT4543LS辺りだと、2.38kgと1kgも軽くなる上に、耐荷重は25kgと、むしろ大きかったりします。
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また、アルミ製の三脚は、どうしても金属三脚固有の共振が発生するため、微妙なブレが発生してしまいます。
これがカーボンだと、割と緩和されるのです。
実は、SLIKの初代カーボン三脚は持っていたりしますが、あまり耐荷重の大きくないものでも、結構安定感が良いのです。
来年は脚も買い替えたいところです。軽くなれば、持ち出す機会も増えて、安定した撮影ができますからね
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