EL-NIKKORレンズをFマウントカメラに装着する3 ― 2018年05月31日 06時18分
前回、F-M42マウントアダプタと、M42ヘリコイドだけでおおよそ無限遠~1.5m程度までピントが合うことを確認しました。
計算では中間リングが必要なはずですが、まあ結果オーライでしょう。
ヘリコイドの繰り出し量が7mmと小さく、リングの回転角も大きくないため、微調整が若干難しいものの、1.5m~無限遠までフォーカスが合えば、普通の中望遠レンズとして使えますし、中間リングを挟めば、更に接写できます。EL-NIKKOR 80mm F5.6は、割と使い勝手が良いんじゃないかな。
とりあえず試写。
おお、素晴らしい。たまたま夜撮ってみましたが、光芒がきれいに出ていて、このレンズ、夜景にぴったりかも。
解像度は、絞り開放f5.6から申し分なく、f11まで絞ると、D810の画素数でもきちんと解像します。
湾曲もなく、周辺も解像度は申し分ないし、こんな小さい安いレンズでこんなによく撮れるとは、感動しました。
引き伸ばしレンズは、レンズ自体の個性が出てはいけない、解像度は必要、湾曲収差は出てはいけない、と、裏を返せば撮影用レンズとして理想です。
もちろん、本来と光の入る方向が逆のため、日中の逆光は厳しいでしょうが、順光であれば割とよく撮れる印象。
なお、この組み合わせでは、ヘリコイドをもっと縮めた位置では、無限遠を超えてぼやけてしまう、オーバーインフになってしまうが、わずかに繰り出すだけで無限遠が出るので、良しとします。
気になるようなら、薄いスペーサーを挟めば解決しそうです。
今度はEL-NIKKOR 50mm F4です。
BORGのシステムでは、EL-NIKKOR 50mm F2.8の情報でしたが、F4でもほぼ同じと思われ、無限遠は出ず、近接20cm付近となります。
やはり、この組み合わせでも、20cm付近でしかピントが合いません。
無限遠で撮るなら、ミラーレス一眼が必要です。
しかし、ニコワンやM4/3では物足りない、せっかくならフルサイズのミラーレスですね。
SONYが先行していますが、Nikonから出るのを待ちたいと思います。
もちろん、一眼レフでも近接撮影なら問題ないわけで、ならば中間リングを挟んで更にマクロ撮影ですね。
中間リングPK-13(27.5mm)を挟んでみました。
ここまで寄れます。
更に中間リングを挟む、ベローズを使えば、当たり前ですがもっと寄れます。
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