45年前の300mmレンズで富士山を撮る ― 2014年11月15日 23時58分
先日購入した、NIKKOR-H Auto 300mm f/4.5、今日は空気が澄んでいて富士山が見えたので、D810に装着して撮影してみました。
データ:Nikon D810 + NIKKOR-H Auto 300mm f/4.5 Aモード(f/11 1/250)-1.0 ISO100 RAW現像
ピントの線は太い感じですが、思いの外解像度もよく、色乗りも悪くありません。
コントラストはやや浅めな気はします。
上の写真を等倍切り出ししてみました。
どうでしょう? 最新のレンズには負けるでしょうが、思った以上に解像感はありますね。
倍率色収差は、補正を切ると少し出ます。このレンズ次のモデルで、EDレンズを採用し、より色収差は減っていることでしょう。
もっとも、倍率色収差補正をいれると、ほとんど収差も目立ちません。
夕日も綺麗だったので撮ってみました。
データ:Nikon D810 + NIKKOR-H Auto 300mm f/4.5 Aモード(f/11 1/500)-2.0 ISO64 RAW現像
びっくりしました。こんな古いレンズにも関わらず、フレアやゴーストはほとんどなく、抜けの良い画像が得られました。
古いレンズとはいえ、単焦点の望遠は、当時としては驚異的な性能だったのではないでしょうか?
YAMAHA DP-U50のボリュームを修理 ― 2014年11月18日 23時59分
かれこれ10年以上使用しているYAMAHAのUSBオーディオ、DP-U50のボリュームが不調のため、バラして修理、と言うよりはメンテナンスですね。
この機種は、本体正面に大型のボリュームがあるのですが、これが経年で回してもボリュームのアップダウンがうまく動かなくなりました。
電子ボリュームなので、リモコンでのボリューム操作は正常。
本体のボリュームは、単純に電子ボリュームを動かすためのエンコーダが入っているだけなのですが、どうやらその接点が、ボリュームのグリースが流れだして付着することで、接点不良になるようです。
というわけで、分解です。
ちなみに、本業でもこんな分解はよくやっているので、仕事でも家でもドライバを握っていますね。
割と簡単で、外装のネジと基板のネジ、FPCとコネクタ2つばかり外すだけです。
写真下の茶色の基板右端にあるのが、ボリュームを操作するロータリーエンコーダ。
外したついでに内部はエアブローで清掃。
爪を曲げて、エンコーダを取り外すと、グリスで接点が汚れているのがよくわかります。
光学式エンコーダかと思っていたら、こんなアナログな接点でアップダウン制御しているのですね。
クリーナーでグリスを除去して復元。
きちんとボリュームが動作するようになりました。
さて、こいつは元の場所に戻さず、売却の方向で検討しています。
オーディオ関連も、古い機材の更新を考えています。時代なので、色々小型化させていきたいと思います。
iFi micro iDSDを導入してみた ― 2014年11月19日 23時58分
久々にオーディオ機材の更新です。
すでに我が家でも十数年前から、ハイビットハイサンプリング、今時の言い方でハイレゾ音源の再生環境は整っていたものの、肝心の音源が不足している有様でした。
ここ3,4年で、e-onkyo musicやmora、OTOTOYなどハイレゾ音源を扱うサイトが増えてきて、音源自体も充実してきて、先日、椎名林檎の「日出処」を、24bit/96kHz flac音源で購入したのを機に、ハイレゾ音源も少しずつ入れていこうと思います。
なので再生環境もそれにしたがって変えていこうと。
以前は据え置き機のネットワークオーディオ、例えばmarantzのNA8005あたりが面白そうかなと思っていました。
が、こういった据置機は、変化の早いPCオーディオ、ネットワークオーディオの世界で、すぐに陳腐化するのではないかと考え始めまして、そうなると、PCを使った音源再生のほうが、やれることも多いし、いち早くトレンドも取り入れられる、最近流行のUSB-DACは小型のものが多く、据え置き機のようにスペースをとらない、そういうメリットを生かしたオーディオを今後構築していこうと思って、購入したのが、今回のiFi micro iDSDであります。
ポータブルなので、箱はとても小さい。
最近オーディオ誌も買わないので、近年のオーディオ業界情報は、ネットで見るくらいしか知らなかったのですが、このiFi-Audio社、イギリスの音響メーカーAMR(Abbingdon Music Research)が2011年に出資し立ち上げた新しいブランドで、AMRのハイエンドオーディオとは別の、リーズナブルな価格帯のヘッドフォンオーディオを主軸とした製品展開をしているようです。
今までオーディオの海外ブランド品は、自分で買ったのはせいぜいBOSEくらいしかなく、英国ブランドは初めての購入です。
もっとも、車もそうであるように、イギリスは昔からオーディオのガレージメーカーも多いですし、伝統あるブランドも数多く存在しますから、一度は買ってみたかったんですよね。
このmicro iDSD、かなり野心的な設計で、一見、大きめなポータブルUSB-DAC+ヘッドフォンアンプですが、現在流通しているありとあらゆるDSDファイルはもちろん、それを超える24.6MHzのDSDファイルまで扱えるすごさです。
ちなみに、SACDは2.8224MHzなので、その10倍近い1bitストリームファイルを扱えることになります。
SACDの2.8224MHzは、実は可聴範囲の高音域では、PCMの16bit/44.1kHzよりダイナミックレンジが劣るなど、実はやや物足りない部分もあり(このあたりは耳の高音域の感度が低いので問題ないレベルとされている)、それを大幅に超えるサンプリングを扱えるのは、より高音域のダイナミックレンジを確保できるということにもなるはず?
PCM信号ですら、768kHzサンプリングを扱えるなど、将来より高品位なフォーマットが出ても対応できるのが魅力です。
ファームウエアの更新もよく行われており、品質改善に取り組んでいるのも評価できる部分です。
こういった内容から、使い手側も遊べる要素が多く、さらにシステムアップの提案もあり、今回これに決めた次第。
とりあえずサクッとつないでみました。
いやぁ超適当だ(笑) 雑な設置です。
どう設置するか、と言うかポータブルなので堅苦しく設置なんかしなくてもいいですけどね。
今のところ、iDSDからアンプまでが、数mの安いラインケーブルです。
鳴らしこんで数時間、みるみる音が良くなってきました。
ハイレゾ音源も良いですが、AAC320kbps音源すら、とても良く鳴ってくれます。
そのうち、marantz SA-15S1とガチンコ対決させたいですね。
LINDY プレミアムゴールドUSB3.0延長ケーブル ― 2014年11月22日 23時57分
iFi micro iDSD、PCの近くに設置するか、メインオーディオの近くに設置するか悩みましたが、メインオーディオの配線の関係上、そちらに設置することにして、PCから少し離れるため、USB3.0ケーブルを調達しました。
一応オーディオを扱うケーブルなので、品質には気を使います。
といっても、やまろもこの十数年、色々学びまして、下手にオーディオブランドのやたらめっぽう高価なUSBケーブルよりも、業務用で使われているものであろうケーブルのほうが、品質も良いだろうと判断。
今回選んだのが、ドイツLINDYのプレミアムゴールドUSB3.0延長ケーブル(TYPE Aオス/Aメス)です。
micro iDSDの入力がTYPE Aオスとなっているため、あえてこの延長ケーブルです。
このケーブル、ドイツの老舗のケーブル・情報機器ブランドです。
オーディオブランドの高価なUSBケーブル、信号を正確に転送するという意味では方向性は同じでも、こちらは業務用、無駄な装飾や宣伝はないので、その分オーディオ用途称したものより安いです。ただ、その辺で売っているUSBケーブルよりは高価です。
驚いたのが、ホチキスの針で怪我や引掛けをしないよう、シールを貼る配慮が。
このパッケージは日本で行ったと思いますが、これは日本法人だけなのか、LINDYブランド全体でやっているのか。
ともかく、その辺のケーブルとは違いますね。
金メッキは当たり前として、更に驚くべきことに、このケーブル10年保証がついています。
いままでこの手のケーブルを買って、こんなに長い保証付きのものは未だ見たことがない。というより保証付きのものが殆ど見かけませんね。
作りは良いですね。
早速つないでいますが、良し悪しはちょっとわからないな…。
ひきこもりの1日はのんびり写真編集 ― 2014年11月23日 23時59分
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED Aモード(f/10 1/50)-0.3 36mm ISO400 RAW現像
子供が腸炎になってしまい、今日は妻が結婚式参列のため、1日子守をしつつ、子供が寝ている間はちょこちょこ写真の編集。
先月行った光が丘公園の写真をプリントしてみたり。
この日はレンズ交換を少なめにするのに、24-70mmレンズを使ったけど、結局撮っている写真の多くが35mm付近だったりします。
つくづく目の画角が35mm何だなと思います。
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED、よくD3時代のレンズだから、3600万画素のD800やD810には解像度不足を指摘する声があるけど、自分が使う限り、そんなことはないと思いますけどね。
さすがに比べると、最新のAF-S 35mm f/1.8Gには少し負けると思いますが、今でも十分通用しますよ。
その焦点距離でも破綻しないし、逆光耐性やフレアの少なさとヌケの良さは、今でも色褪せていません。
優れた光学系は、7,8年で陳腐化するものではないです。
とまあ久々にAF-S 24-70mmを使って思ったのでありました。
子供が腸炎になってしまい、今日は妻が結婚式参列のため、1日子守をしつつ、子供が寝ている間はちょこちょこ写真の編集。
先月行った光が丘公園の写真をプリントしてみたり。
この日はレンズ交換を少なめにするのに、24-70mmレンズを使ったけど、結局撮っている写真の多くが35mm付近だったりします。
つくづく目の画角が35mm何だなと思います。
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED、よくD3時代のレンズだから、3600万画素のD800やD810には解像度不足を指摘する声があるけど、自分が使う限り、そんなことはないと思いますけどね。
さすがに比べると、最新のAF-S 35mm f/1.8Gには少し負けると思いますが、今でも十分通用しますよ。
その焦点距離でも破綻しないし、逆光耐性やフレアの少なさとヌケの良さは、今でも色褪せていません。
優れた光学系は、7,8年で陳腐化するものではないです。
とまあ久々にAF-S 24-70mmを使って思ったのでありました。
NetAudio誌のDSD256(11.2MHz)ファイルを再生してみた ― 2014年11月24日 23時22分
iFi micro iDSD、DSDファイルの再生で、foobar2000の設定は済んだものの、NativeにするとBufferサイズが不足するという表示が出てサイセできなかったり、(DoPはOK)、どうもプチノイズが入ったり、音量がやたら低いといった問題があって、いろいろ調べていました。
が、結果的には、foobar2000の問題ではなく、micro iDSDのUSBドライバの設定でした。
USB Streaming Modeの設定、デフォルトでは"Safe"になっていたのを、"Minimum Latency"に、ASIO Buffer Sizeは"4096 samples”にしてみたところ、Nativeで再生出来ました。
ただ、これが適切なセッティングだったかはわかりません。というのも、この後Safeに戻しても再生出来ましたし。
今はBufferをもう少し下げて256 samplesにしています。
この設定で、DSD256、PCM24bit/192kHzとも再生できています。Bufferを128 samplesにしたところ、PCM24bit/192kHzではノイズが出てしまいました。
安全を見ると、512 samplesかなということで、512に変更してみました。
この辺りはまだ勉強不足なので、もう少し詰めないと。foobarのDSD再生も、Nativeの設定でうまく行ったり行かなかったりで、今はNativeで再生できているので、とりあえず設定はいじらずこのままで。
USB-DACやASIOは奥が深いです。
音源出版のNetAudio Vol.16を購入してみました。
この雑誌、まだ一般にほとんど出回っていないDSD256(11.2MHz)収録の音源も入っています。
Rie fuのso-re-da-keが収録されています。なお、この音源はOTOTOYで購入も可能です。
きちんと、micro iDSDで認識されていますね。11289600Hzなんて表示されても、桁の区切りがないのでわかりづらい(笑
うーん、スピーカーに音が張り付かないですね。スピーカーの存在を感じさせないです。
音の良いSACDでも時々感じますが、SACD(2.8MHz)の4倍ものデータ量があるだけあり、より密度が濃く、それでいてPCMのは遺産王リングにありがちな、ことさら解像感の高さを強調するでもない、極めて自然な音です。
DSDも2.8MHzでは物足りない、少なくとも5.6MHzの信号で、初めてDSDの良さが出てくるような気がします。
まだ一般的というには程遠いDSD音源ですが、優秀な録音が今後増えていくと、オーディオ界もより活性化しそうですね。
そうなると、CDのようなパッケージメディアは終息していくのでしょうか。
大和川酒造 弥右衛門 「今朝しぼり」 純米吟醸 ― 2014年11月25日 23時58分
敬愛する福島の大和川酒造店から、今年の新酒を11月21日金曜日の朝に絞った一番酒を、そのまま瓶詰めして発送する限定酒「今朝しぼり」の案内があり、一も二もなく飛びついたワタシ。
週末受け取りましたが、いろいろあって呑む時間がなく、本日やっと開栓。
しぼりたての無濾過生原酒、ボジョレーヌーボーの時期ですが、何もワインだけじゃない、日本酒の新酒だってあるのです。
さわやかな米の香りと共に、まずごく微量の炭酸を感じます。火入していないので、醗酵が止まっていない証拠です。
やや辛口のお酒ではありますが、さわやかな口当たりで、米の甘みも感じます。スイスイ飲めます。
新酒の爽やかさの中にも、米の芯のある味がしっかりとあります。
素晴らしいです。
無濾過原酒なので、澱も適度に入っていますが(写真だと全然わからない)、思ったよりは透明感が高いです。
このお酒はかなりツボにはまりました。旨いです。ただただ旨いです。
来年も頼もう。今度は2本かな。
ただ、1本2500円なので、おいそれと頼めないですね。
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gを試す ― 2014年11月26日 23時57分
今日はレンズの話題。
先日、新宿のNikonにD810の白点ノイズ対策をしてもらった後、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gをお借りして、ショールームで試写してきました。
このレンズを借りるのは2度目です。
ポンと買える値段のレンズではないですが、やはり気になってしまいます。
一通り、絞り解放からテストしました。ピクチャーコントロールは、ニュートラルです。
ISO感度オートなので、絞るほど感度が上がっていますが、Web掲載解像度なら、ほとんどノイズは気にならないですね。
D810は、D800から高感度耐性が向上していますが、体感では1段以上改善されているように思います。
こうして画像を並べると、絞りによる背景ボケの変化、被写界深度の変化は如何なるものかがわかりますね。
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f1.4 1/125) ISO64 RAW現像
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f2 1/60) ISO80 RAW現像
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f2.8 1/60) ISO180 RAW現像
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f4 1/60) ISO280 RAW現像
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f5.6 1/60) ISO720 RAW現像
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f8 1/60) ISO1100 RAW現像
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f11 1/60) ISO2800 RAW現像
データ:Nikon D810 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f16 1/60) ISO5600 RAW現像
最近の設計らしく、最大絞りはf16まで。デジタルでは回折の影響が大きいためか、f22を使うケースはあまりなくなってきているのか。
最近SIGMAやZeissのOtusの、解放からキリリとシャープで、アウトフォーカス部は一気にボケていくレンズとは対照的です。
多分そういうレンズを好むユーザーの方が多いと思いますが、Nikonのこの58mmの描写は、他にはない独特のもので、甲乙つけがたいですね。
ただ、最近よくあるベンチマークテストでは、こういったレンズの特性は数値的には良い値にはならないので、ベンチマークだけで評価するのはナンセンス。
ぜひ体験してみることをお勧めします。
f1.4~2あたりの、少し収差がありふわっとボケる、けど昔の設計のレンズとは異なり、ピントに芯はあるのは、このレンズならではですね。
f2.8まで絞ると、ふわっとした感じは少なくなり、解像感も出てきます。
解像度のピークはf5.6~8あたりでしょうか。
f16では、少し解説の影響による解像感低下がありますが、使えないレベルではないですね。
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gをフィルムでも試す ― 2014年11月27日 23時42分
実は新宿のNikonでは、あの日D810がない時間を楽しむために持ってきたF100で、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gを試しました。
デジタルでのレポートは数あれど、案外フィルムでの作例は見かけないんです。
データ:Nikon F100 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f1.6 1/80) Fujichrome PROVIA100F
データ:Nikon F100 + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G Aモード(f2.8 1/25) Fujichrome PROVIA100F
三脚がないので、これが限界です。
そしてなぜか、絞り開放じゃなくて、f1.6で撮っています…。
ボケ味がなんともよいですねぇ。
他に、AF-S 50mm f/1.4GやAi 50mm f/1.4Sでも試しましたが、それらより二線ボケ傾向もなく、非常に柔らかい描写です。
最近の解像感バリバリのレンズは、フィルムでは硬い描写になりそうですが、このレンズはそんなことはないです。
不思議な魅力のあるレンズですね。フィルムでも存分に楽しめそうです。
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