GT-X970バンドル版i1Profilerでスキャナをキャリブレーション ― 2014年10月31日 23時53分
EPSON GT-X970の最終ロット?を購入したわけですが、上級機らしく、スキャナのキャリブレーションソフトが付属していることは、前回もちらっと紹介しました。
x-riteのi1Profilerのバンドル版が付属します。
しかしながら、使い方のマニュアルはソフト内蔵のHELPのみでわかり辛いので、ここでやり方を紹介しましょう。
偉そうに書く私も、ついさっき覚えました(笑
GT-X970は、以前は同じx-riteのEZcolorというソフトが付属していたようですが、このソフトが開発終了となり、i1Profilerに引き継がれたようで、途中から変更となったようです。
なお、初期のGT-X970ユーザーも、無償で後継ソフトのi1Profilerバンドル版をダウンロード可能です。
http://www.epson.jp/products/back/scanner/gtx970/i1profiler.htm
CD-ROMからi1Profilerをインストールすると、すぐに新しいバーションへのアップデート表示が出ますので、それに従ってアップーデートしてください。
さて、i1Profilerのソフトケースには、2種類のカラーチャートが付属しています。
いずれもMONACO社製で、1つは反射原稿用の5X7インチチャート、もう1つが透過原稿用の4X5インチチャートです。
それでは、まずは透過原稿用のチャートを使ってみましょう。
●透過原稿用カラーチャートをスキャンする
まずは、透過原稿用4X5インチチャートを、フィルムホルダにセットします。
4X5インチフィルムのカメラは持っていないため、使うことがないと思っていたホルダですが、いきなり使うことに。
チャート表がキャリッジユニット、つまりスキャナの読み取り面を向くようにセットします。
EPSON Scanを起動します。
透過原稿ユニット(フィルムホルダ)を選択し、イメージタイプから、カラー48bit、スキャン解像度は300dpiに設定、Digital ICEやアンシャープマスクなどはすべてチェックを外し、全てデフォルトの状態でスキャン、非圧縮TIFF形式で保存します。
●i1Profilerでスキャンプロファイルを作成する
スキャナプロファイル作成をクリックし、ターゲットタイプから「X-Rite透過4x5」を選択します。
先ほど作成したスキャン画像選択します。
すると、カラーチャート画像を自動認識します。
次に、チャートのリファレンスファイルを割り当てます。
ここで問題発生。手元にあるMONACOのカラーチャートの日付は、MOTT45:2014:01。ところが、デフォルトで入っているファイルには、2014:01がありません。
そこで、x-riteのHPより、最新のリファレンスファイルをダウンロードします
透過原稿用と反射原稿用のリファレンスファイルがあるので、どちらもダウンロードしておきます。
ダウンロードしたファイルは、解凍してフォルダC:\ProgramData\X-Rite\i1Profiler\ScannerReferenceFiles\Monaco_Transmissiveにコピーします。
これで、2014:01が選択可能に。
以上でキャリブレーションは完了するので、最後にプロファイルを保存します。
この時の名前は、自分がわかりやすいように適当につけておきます。
なお、ソフトに注意書きの紙切れが入っていましたが、ICCのバージョンはVer2を選択してください。
EPSON Scanは、ICC Ver4は対応していないとのことです。
●EPSON Scanにキャリブレーションしたプロファイルを適用する
EPSON Scanを起動します。
ホームモードまたはプロフェッショナルモードに変更し、環境設定をクリック。
カラータブからICMを選択、ソースをEPSON標準から、先ほど作成したICMファイル名へ変更します。
ターゲット(色域)は適宜、sRGBまたはAdobe RGBを選択してください。うちの環境では、以前からスキャナはAdobe RGBによるワークフローなので、Adobe RGBを選択しています。よくわからない場合は、sRGBが無難です。
あとは通常通りスキャンを行ってください。
反射原稿用のチャートは、無補正で200dpiでスキャンし、以下透過原稿と同じ操作です。。
リファレンスファイルは、先ほどダウンロードした反射原稿用を追加しておきます。
ちなみに、EPSON標準とキャリブレーションしたプロファイルとで、スキャン画像の比較をしてみましたが、今回は違いがほとんどわかりませんでした。
1台1台調整して出荷の謳い文句通りなのか、EPSON標準もよくできているようですね。
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