スポーツハイブリッド搭載!30km/Lの新型アコード発表2013年05月31日 22時00分

新型アコードハイブリッドのティザーサイトから
http://www.honda.co.jp/ACCORD/new/

本日、SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド)i-MMD搭載の、新型アコードが発表されましたね。

燃費はJC08モードでなんと30.0km/L! 28km/L程度と予想していたサイトが多い中、良い意味で裏切ってくれましたね。

軽自動車を含むホンダ車の中でトップの数字です。
まあJC08モードは実燃費が乖離している(特にハイブリッド)ことも多いので、実燃費で20km/L以上出れば御の字、と言うか、それでもクラウンより大きな車体で実燃費20km/L出れば、十分満足でしょう。


●2L i-VTECエンジン(アトキンソンサイクル)
●システム最大出力:146kW(199ps)
●エンジン最大出力・トルク:105kW(143ps)/6200rpm ・ 165Nm(16.8kgm))/4500rpm
●モーター最大出力・トルク:124kW(169ps) ・ 307Nm(31.3kgm)


ホンダの従来のIMAハイブリッドは、モーター出力は低く、エンジンが主体でモーターがアシストするタイプでした。
このタイプは、システムが簡易でコストが低い一方、速度が出るに連れ、モーターアシストがほぼなくなるため、高速走行中は使われないモーターとバッテリがオモリになってしまいます。

新型アコードハイブリッドは、エンジンを"ほぼ"発電のためだけに回し、普段はモーターのパワーのみで走行します。
エンジンが直接動力として活用されるのは、高速走行時のみ、それもEV走行は、最高で100km/hまで可能のため、日本の法規であれば、ほとんどの走行をモーターのみでカバーできてしまいます。

この方式、実は潜水艦では半世紀以上前から取り入れられています。
現代の潜水艦は、原子力推進を除けば、ディーゼルエレクトリック方式と言って、ディーゼルエンジンで発電し、その電力をバッテリに蓄えて、潜行中に使用します。
違いといえば、アコードハイブリッドは高速走行時のみエンジンがつながりますが、潜水艦は高速時も常時モーターのみで航行します。


モーター出力は、クラウンハイブリッドを少し上回り、システム総合出力は20馬力ほど負けていますが、クラウンハイブリッドのJC08モード燃費は23.2km/Lなので、圧倒的に燃費は上回ることになります。

同クラスでアメリカでは直接のライバルであるカムリハイブリッドとの比較では、システム総合出力はほぼ同等、しかしモータートルクはアコードが上回っていて、排気量はカムリの2.5Lに対して、アコードは2Lだから、税金も安い。
カムリハイブリッドは、クラウンを上回ってはいけない立場からなのか、全てが控えめなんですね。


お値段は300万円代後半だそうで…
アコードとしては決して安くはないですが、新しいハイブリッドと低燃費に期待ということで。
内装の質感は写真ではわかりませんが、せっかくだから上質に決めて、ライバルに負けないようにして欲しいですね。

デザインは、アコード自体が今やアメリカ主体の車なので、アメリカのファミリーカーから抜け出ていないのが少し残念かな。


発売日は6月21日(金)。早く試乗したいですね。