新宿のイルミネーション32011年01月12日 23時55分

サジタルコマフレアの例
データ:Nikon D300 + Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4 ZF2 Aモード(f2 1/250) -1.3


しつこくイルミネーションの続き。

さすが明るい50mmレンズ、1段絞っても手前の木以外はボケています。
手前の木の上下をよく見ると、画面外側に向かって扇型に光が変形しているのがわかります。
これがサジタルコマフレアと呼ばれているもので、解放f値の明るいレンズで発生する収差の1つ。

絞ることで改善されます。この作例の構図では、このPlanarはf4まで絞るとかなり改善されます。

絞り解放でもこのサジタルコマフレアを極限まで抑えたレンズがかつてニコンに存在しました。

それがAi Noct Nikkor 58mm f/1.2という銘レンズ。
「サジタルコマフレア」で検索すると、トップにこのレンズに関するニッコール千夜一夜物語を見ることができます。

残念ながら、さすがのCarl Zeiss Planarもサジタルコマフレアは発生しますね。もっとも、大口径レンズの味と考えればそれはそれで。