Nikon D850発表と、一筋縄ではいかない秒9コマ連写 ― 2017年08月27日 06時47分
思えば、2012年に登場した、3630万画素のD800は、フル画素では秒4コマでしか撮影できず、Nikon自身も、じっくり風景などを撮影するカメラと位置づけていた感があります。そんなカメラで戦闘機を撮っていたのは私ですが、実は高画素故に、トリミング耐性が高く、DXクロップを使うことで、さながらデジタルテレコンのように使うことが出来たカメラでもあります。
その後、D810は同じ画素数で秒5コマとなりましたが、やはりフル画素での連写はもう一歩、ただD810の場合は、DXクロップで最大秒7コマまで向上するので、これで飛行機など動き物もかなり撮影しやすくなりました。
D850では、画素数が約25%増したにも関わらず、ボディ単体でも秒7コマと高速化しており、内部処理が速くなったEXPEED5の成果と言えるでしょう。
単純計算で、DXクロップしたD810と同じ連写コマ数ですから、内部処理は3倍以上高速化したということになります。
ところで…D850、バッテリパックMB-D18を取り付けることで、秒9コマ連写となりますが、その連写向上のために使用する電池は、別売でD4シリーズやD5用のEN-EL18bとなります。
えっ?単3電池8本じゃダメなの?
そうです。D800やD810用のMB-D12でも、EN-EL18シリーズを入れることで、DXクロップ時の連写速度が向上しましが、単3電池8本でも同様に向上していました。
ところが、MB-D18では、単三電池8本は使用できますが、連写速度向上はしないようです。何故だろうか?
EN-EL18bは10.8V 2500mAというスペック、一方単3電池にeneloopを使う場合、1.2Vx8=9.6V
やや電圧は低いですが、10.8Vに対して1割強の低下に留まるため、出来なくはないんじゃないの? と思いますが、電圧や残量を厳密に監視できる専用のバッテリと違い、汎用の単3充電電池はそれが出来ないのと、Li-ionとNi-MHの放電電池の特性の違いから、秒9コマ動作を保証できないのかもしれません。
ちなみに、DX機のD500は、7.0VのEN-EL15で、本体のみで秒10コマを達成していますが、あちらはDX機ということで、シャッターユニットやミラーが小さく、より小さいモータで高速駆動可能なのでしょうね。
CAPAやデジカメWatchなどのライターとしておなじみの北村氏のTweetにもあるように…
で、D850で9コマ/秒にするには、MB-D18(59,400円)とEN-EL18b(20,520円)とMH-26aAK(41,040円)とBL-5(2,160円)が必要ってことでよろしい? 合計で123,120円ですって。すごいですねぇ。
— 北村智史 (@kitamura_sa) 2017年8月24日
と、D850で秒9コマ連写するためには、本体以外に、
・マルチパワーバッテリーパックMB-D18 \59,400
・Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL18b \20,520
・MH-26aアダプターキット MH-26aAK \41,040
・バッテリー室カバー BL-5 \2,160
が必要となり、実勢価格はもう少し安くはなりますが、定価ベースだと、こんなところ。
調べると、バッテリとチャージャーは社外の互換品も売っているようですが、安全性を考慮すると、純正品がよいでしょうね。
写真は夏休みの思い出、元和台海浜公園から。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://yamaro.asablo.jp/blog/2017/08/27/8658900/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。