AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR発表 ― 2018年01月12日 06時38分
Nikonから、CESに合わせて、新たに発表されたAF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR。
お値段も、元々高価だったAF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II(税抜き103万円)を上回る147万2千円もさることながら、1.4倍テレコン内蔵(Canonからは同様にテレコン内蔵レンズ発売済み)と、使い勝手も良くなっています。
お値段が、ゴーヨン、ロクヨンといった超望遠単焦点レンズと変わらない価格帯になってしまったのが残念ですが、超望遠ズームレンズの便利さは、手持ちのSIGMA 150-600mm Sportsで実感しているだけに、気になるレンズです。
ここで、Nikonの200-400mm f/4ズームの歴史を見てみましょう。
●AF-S VR Zoom-Nikkor 200-400mm f/4G IF-ED
2004年2月に発売されたAF-S VR Zoom-Nikkor 200-400mm f/4G IF-EDは、f/4通しの大口径ズームレンズとして画期的でした。
お値段は98万円と、当時の超望遠単焦点レンズとほぼ変わらない価格です。
2004年といえば、Nikonのフラッグシップデジタル一眼レフは、まだ530万画素のD1Xや、やっと秒8コマ連写を達成した410万画素のD2Hという時代で、Nikon F5もモデル末期でしたがまだ現役でした。
実質はまだフィルムカメラのほうが勝っていた時代です。
VRを搭載し、現代でも通用する画質でした。
●AF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR II
2010年5月、マイナーチェンジ版と言えるAF-S NIKKOR 200-400mm f/4G ED VR IIが発売されました。
外観はエンブレムが、初代の高級感のあるものから、やや平坦なものに変更されましたが、VRがII型となって手振れ補正能力が強化(発売当初は自社基準と思われる4段分の補正としていましたが、CIPA準拠に変更後は3段分の補正に表記修正)され、ナノクリスタルコーティングが新たに搭載されました。
ただし、初代もII型も、コーティング変更とVR強化はされていますが、光学系自体は同じです。
初代発売の時代は、1000万画素のカメラが出る直前のため、恐らくはその辺りの画素をターゲットに開発されていると思われ、それが、今の今、D850のような4575万画素のカメラにも解像度的に対応できているということで、この手の高価な望遠レンズは相当光学設計に余裕があるようですね。
今回の新型は、もちろん1.4倍テレコン内蔵ということで、メカや光学系は一新され、VRもCIPA準拠で4段分と、II型から1段分改善されていて、かなり期待できそうです。当然、D850の画素にも対応できるでしょう。
誰しもが買える値段ではないですが、夢のレンズですね。
あ、これで旧型となるII型は狙い目かな…
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