ついに天体撮影専用機登場 Nikon D810A ― 2015年02月10日 23時58分
Nikon初の、天体撮影に特化した一眼レフカメラ、D810Aが発表されました。
ベース機は型式から分かるようにD810で、天体撮影用にフィルタのHa線の透過率を4倍に高めているとのこと。
面白いことに、ベースとなったD810は、常用ISO感度がISO64からですが、このカメラはISO200からとなっています。
また、Mモードでのシャッタースピード設定が、最長900秒まで可能なのも特徴。
ライブビューでは、長時間露光に対応した表示(30秒露光した場合の概算表示が可能)が可能、ファインダの格子の赤表示を常時点灯できるといった、暗い場所での撮影に配慮したものになっています。
それ以外はD810と同じなので、絶対に使わないであろう、内蔵フラッシュも健在です(笑
天体分野の撮影といえば、これまではCanonの独壇場でした。
天体撮影用カメラは、既にCanonはEOS 20Daや60Daと言った機種が存在しました。
天体撮影専用機種に限らず、なぜCanonがこの分野の撮影に適していたかというと、センサのノイズ処理の仕方の違いと言われています。
NikonはD2XsやD3世代のカメラでは、ノイズとともに星も消えると言われていて、少々ノイズがあっても星が消えないのがCanonの良さだったようです。
その代わり、DxOMarkのようなベンチマークでは、ノイズフロアを持ち上げているがゆえに、ダイナミックレンジテストでは不利なようです。
さて現在のNikonのカメラはどうなのでしょうね?
撮影サンプルを見る限り、コンポジット撮影にものは素晴らしいですが、ワンショット撮影のものは、それほど感度を上げていない割に、ディテールが崩れているような気がするのですが。
Canonは既にEOS 60Daは生産完了のようですが、また天体撮影モデルを出すでしょうか? EOS 5Dsベースの天体機なんか良いと思うのですが。
それにしても、天体撮影のためだけのカメラとは、ものすごく贅沢な仕様ですよね。
一般撮影はカラーバランスが崩れてしまって使いものにならないカメラなわけですから。
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