SONY MDR-7506 モニターヘッドフォン導入2014年04月10日 23時59分


通称「青帯」


ヘッドフォンを購入したのは、実に十数年ぶりのこと。(インナーイヤー除く)
前回購入したのは、自分がまだ高校生だった頃の、SONYのMDR-CD570でした。

高校生の頃放送局に入っていたやまろは、必要に迫られてヘッドフォンを購入したわけですが、元々音楽はスピーカーで聴くのが好きたったので、ヘッドフォンはあくまで録音時のモニター用と考えていました。

あれから社会人になり、会社のイベント出展のためのナレーション録りで何度かヘッドフォン使うことはあったけど、CSのデジタルラジオの契約を辞め、録音そのものに疎遠になってから、ヘッドフォンは使わずじまい。CD570も経年劣化でイヤーパッドがベトベトになり、ハウジングも使い込んでガタガタになったので、引っ越しの際に廃棄してしまいました。

今回なぜヘッドフォンを買ったかというと、1つは子供が生まれて動画撮りする際、せっかく単体マイクも買ったのに、モニタリングするヘッドフォンがなかったこと、東京のマンション暮らしになってしまい、夜音楽をスピーカーで聴くのが難しくなったことでしょうか。


さて、選定にあたっては、最初からSONYのMDR-CD900STか7506、あるいはV6あたりのモニター系と決めていました。
1つは、やはり録音時のモニタリングとして、もう1つは、スピーカーは音楽鑑賞用と考えたら、ヘッドフォンは1つぐらいモニター系を持っていてよいかな、という考え。
オーディオ好きとしては、1つぐらいリファレンスヘッドフォンは持っていた方が良いですしね。


そうなると、CD900STか7506かV6か、という選択になりますが、CD900STは言わずと知れた日本音楽業界標準品、7506は主に海外向けに作られた、映像系のモニター、V6はCD900(STになる前)の海外向けリファイン版とのこと。(間違っていたらスミマセン)
お値段は、CD900STが1万数千円から、7506は1万円前後、V6は1万円強と、そこそこ差があります。
この差は、例えばハウジングが金属なCD900STに対し、プラスチックの7506とV6といった具合に、CD900STベースながら、コストダウンを図ったのが7506とV6です。


いずれの機種も、検索すればさんざんレビュー記事からイヤーパッドやユニット交換、はたまた改造まで、幅広くネタがそろっています。いずれも長く愛用されているからですね。

7506に決めたのは、予算的な部分もありますが、標準プラグのみのCD900STに対し、7506はミニプラグにも対応(カメラの動画撮りモニタリングに好都合)、折り畳み可能、CD900STには劣るが、値段を考えると解像度が良くコストパフォーマンスも高い、といったのが理由。
V6も検討したのですが、中華製の模造品が多いようで、値段も販売店で差があり、何が良いか判断付かなかったため、今回は外しました。

ちなみに、ヤフオクで相場より安いものは、まず偽物と考えて間違いありません。
文面の日本語が怪しいものは、絶対に手を出してはいけません。


購入は、7506ならココと断言できる、最安値なサウンドハウスさんです。
夜注文してネット経由で入金したら、翌朝早朝には商品発送の連絡がありました。そしてその日のうちに商品到着。Amazonも真っ青な早さ。
すごく仕事が早いですねサウンドハウスさん。

MDR-7506には、海外向けと日本向けがあるようですが、今回買ったのは海外向けの逆輸入版。
届いた箱は国内向けの白箱ではなく、海外向け透明プラパッケージ版。製造国はタイです。
なお、業務用故、1年保障はなく、初期不良のみ対応です。

SONY MDR-7506 海外版(タイ製)


変換プラグにポーチ付き パーツリストも
外観は値段なりにMDR-CD900STよりも安っぽい


まずは、マランツのSACDプレーヤー、SA-15S1に接続してみました。
このプレーヤーは、良質なヘッドフォンアンプを内蔵しています。なのにほとんど使われていませんでしたが、やっと真価発揮です。

邦楽では最も音質にこだわっていると言ってもよい、山下達郎のナンバーから、アルバム「Ray Of Hope」を。
いやぁ…強烈ですね。1万円程度のヘッドフォンでこれだけ細かい部分まで描けるのか!
モニターヘッドフォンなので、きつい音も平気で出します。
決して音楽的表現が優れているというわけではなく、あくまでソースに忠実ということです。本来は荒さがしをするための機材ですから。
レンジはとても広いというわけではないですが、可聴範囲内での解像感が良いです。
ただ、タツロウの楽曲とて、このヘッドフォンで長時間聴くのは、確かに高音が耳に刺さる感じもあり、厳しいかも。

一般の音楽鑑賞用ヘッドフォンが、調味料で味を調えた料理なら、モニター系は調味料なしの素材そのまま、と言えば分りやすいですね。
ステーキを調味料なしで食べても、よい肉ならそれはそれでうまいでしょうが、そうでない肉だったら…。
まさにそんな感じ。
とはいえ、CD900STほどの高解像度ではないとのことなので、長時間でないなら音楽鑑賞にも使えそうです。

昔から売られているために、相対的に安く買えますが、もし今1からをこれらを作って販売したのだとしたら、もう少し高いかもしれませんね。

スカスカのハウジング内の吸音(綿詰め)も、そのうち行いたいですね。

いくつか楽曲を聞いてみましたが、一番しっくりハマったのはJAZZですね!
特に、「MY FUNNY VALENTINE MILES DAVIS IN CONCERT」のSACD盤は、曲が始まる冒頭の会場の緊張感が伝わる感じです。スピーカーでは聞こえなかった息遣い、ノイズ、床の音までもが聞こえます。
マイルスのトランペットが耳に突き刺さる! 鮮烈です。鳥肌が立ちました。
ライブな音はきちんとライブとして伝えますから、まさにモニターヘッドフォンですね。



STUDIO MONITOR
昔実家でMDR-CD700を使っていたので、まさにそれと同じデザイン。懐かしくもあります。

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