青函高速フェリー2006年06月28日 21時06分

雑誌、世界の艦船(海人社)の最新号によると、東日本フェリーが、函館-青森間の航路に速力36ノット(66.6km/h)の高速フェリーを2隻導入するとのこと。
導入するフェリーは、オーストラリアのインキャット社 http://www.incat.com.au/ 製造のウェーブピアサー型(波浪貫通型~ウェーブピアサーとは波を切り裂くという意味)で、112m、1450トン。竣工は2007年7月。

東日本フェリーといえば、かつて青函航路では90分で結ぶジェットフォイル「ゆにこん」を導入するも、あまりに高価な運賃にすぐ撤退。(1度だけ乗ったことあるけど、水の上を飛んでるみたいだった)
続いて在来船型の高速フェリー「ゆにこん」(速力35ノット)を導入するも、やはり運賃の高さと、冬季の気象条件で決行することが多く、早々に引退。
現在は20ノットの在来型のみの運行となっている。


んで、この新型フェリーの特徴は、インキャット社のページにもあるように、海面に接する部分が極めて細く、抵抗の少ない船型となっていることに加え、双胴型なので船体が長くなるほど、海面の荒れに対して船体が安定していることが特徴。
青函航路は明治時代の青函連絡船の頃から約4時間の航海時間が基本となってるが、この高速フェリー導入によって、約半分に短縮できる。

問題はまず運用コスト。高速船はどうしても燃費が悪く、それが運賃に反映される。まだ新しい船型だけに耐久性も気になるところで、冬の荒波の津軽海峡での運用に耐えうるかどうか。さらに高速船は近年騒音やそれが引き起こす波が問題となっている。

果たして高速化のメリットが、運用コストのデメリットをどこまで補えるかが鍵でしょう。
さすがにここから青森まで車で行くのはしんどすぎるしかえってお金がかかるのでので、乗ることはないと思うけど、一度は乗ってみたいなぁ。