Nikonの新型一眼レフでSIGMAレンズが動かない件で ― 2013年12月27日 21時45分
●特許侵害への当てつけか!? ニコンとシグマで冷戦勃発【ダイヤモンド・オンライン】
http://diamond.jp/articles/-/46520
●レンズメーカーはニコンに逆らうなという警鐘でしょうか
http://blogos.com/article/76694/
なぜ今になってこんな記事が出てきたかはわかりませんが、いずれの記事も、筆者はあまりカメラ業界や、ここ四半世紀のAFレンズ事情に詳しくないようですね。
最近Nikonが手ブレ補正レンズの特許侵害でSIGMAを訴えていますが、いずれの記事も、これに絡み、Nikonが互換レンズ締め出しにかかっていていて、新しいNikon DfとD5300でSIGMAの一部レンズが動作しないのが、Nikonが意図的にやっているかのような憶測記事を載せています。
SIGMAは、Nikon DfおよびD5300が作動しないレンズについては、すでに無償アップデートにより対応しています。
https://www.sigma-photo.co.jp/new/new_topic.php?id=601
SIGMAのレンズが、新型カメラで動作しない、あるいは誤作動する件については、何も今に始まったことではありません。
フィルム時代から発生している問題で、それもNikonに限った話ではなく、CanonでもSONY(旧Minolta)でも発生しています。
例えば、こちらの記事は、Canon用のSIGMAレンズの不具合について書かれています。
http://akiophoto.com/photonote/101002lenscompatibility/
はっきり確証がもてる情報ではないものの、SIGMAは各メーカーのROMを独自解析してレンズに搭載しているため、カメラ側の仕様が変わってしまうと、動作不良や不具合が発生してしまう、とされています。
他のサードパティレンズでは、Tamronはカメラメーカー用のレンズのOEM生産をしているからか、カメラメーカーからROMを買っており、この手の互換性問題は発生しない、とされています。
実際、Tamronでは互換性問題はほとんど発生していません。
いずれもはっきりとした話ではないものの、かなり以前から言われていることであり、そう間違った情報ではないと言えます。少なくとも、今に始まった話ではないのです。
ちなみに、私は別にアンチSIGMAではありませんし、むしろ初めてNikon F90Xを買った際に、最初に合わせて買ったレンズはSIGMAってくらい、SIGMAは好きです。
Artシリーズのような、純正にない素晴らしい個性のレンズ、他にないFOVEONセンサーのカメラなど、単なるサードパティレンズメーカーにとどまらない会社であると認識しています。
また、今回のように新しいボディでレンズが動作しない場合についても、生産完了となった古いレンズでなければ、無償にて対策ROMに交換するサービスも行っています。
それも、問題が発生してからの対応は極めて早いです。
ここで、ボディメーカーが嫌がらせ的に自社レンズ以外を動かなくすることに、何のメリットが有るでしょうか? すぐ対策されるのですから、やるだけ無駄でしょう。
あくまでSIGMA側の問題であり、それをさもボディメーカーが
嫌がらせをしたかのように煽り、「冷戦勃発」などと書くのですから、もう少しカメラ業界のことを知ってほしいものです。
特にマスコミなら、周りにプロカメラマンも多いでしょう? そういった方々のほうが詳しいはず。
久々の写真なしブログでした。
http://diamond.jp/articles/-/46520
●レンズメーカーはニコンに逆らうなという警鐘でしょうか
http://blogos.com/article/76694/
なぜ今になってこんな記事が出てきたかはわかりませんが、いずれの記事も、筆者はあまりカメラ業界や、ここ四半世紀のAFレンズ事情に詳しくないようですね。
最近Nikonが手ブレ補正レンズの特許侵害でSIGMAを訴えていますが、いずれの記事も、これに絡み、Nikonが互換レンズ締め出しにかかっていていて、新しいNikon DfとD5300でSIGMAの一部レンズが動作しないのが、Nikonが意図的にやっているかのような憶測記事を載せています。
SIGMAは、Nikon DfおよびD5300が作動しないレンズについては、すでに無償アップデートにより対応しています。
https://www.sigma-photo.co.jp/new/new_topic.php?id=601
SIGMAのレンズが、新型カメラで動作しない、あるいは誤作動する件については、何も今に始まったことではありません。
フィルム時代から発生している問題で、それもNikonに限った話ではなく、CanonでもSONY(旧Minolta)でも発生しています。
例えば、こちらの記事は、Canon用のSIGMAレンズの不具合について書かれています。
http://akiophoto.com/photonote/101002lenscompatibility/
はっきり確証がもてる情報ではないものの、SIGMAは各メーカーのROMを独自解析してレンズに搭載しているため、カメラ側の仕様が変わってしまうと、動作不良や不具合が発生してしまう、とされています。
他のサードパティレンズでは、Tamronはカメラメーカー用のレンズのOEM生産をしているからか、カメラメーカーからROMを買っており、この手の互換性問題は発生しない、とされています。
実際、Tamronでは互換性問題はほとんど発生していません。
いずれもはっきりとした話ではないものの、かなり以前から言われていることであり、そう間違った情報ではないと言えます。少なくとも、今に始まった話ではないのです。
ちなみに、私は別にアンチSIGMAではありませんし、むしろ初めてNikon F90Xを買った際に、最初に合わせて買ったレンズはSIGMAってくらい、SIGMAは好きです。
Artシリーズのような、純正にない素晴らしい個性のレンズ、他にないFOVEONセンサーのカメラなど、単なるサードパティレンズメーカーにとどまらない会社であると認識しています。
また、今回のように新しいボディでレンズが動作しない場合についても、生産完了となった古いレンズでなければ、無償にて対策ROMに交換するサービスも行っています。
それも、問題が発生してからの対応は極めて早いです。
ここで、ボディメーカーが嫌がらせ的に自社レンズ以外を動かなくすることに、何のメリットが有るでしょうか? すぐ対策されるのですから、やるだけ無駄でしょう。
あくまでSIGMA側の問題であり、それをさもボディメーカーが
嫌がらせをしたかのように煽り、「冷戦勃発」などと書くのですから、もう少しカメラ業界のことを知ってほしいものです。
特にマスコミなら、周りにプロカメラマンも多いでしょう? そういった方々のほうが詳しいはず。
久々の写真なしブログでした。
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