Nikon D600とCanon EOS 6Dを比較してみる2012年09月17日 22時19分

Nikon D600

フルサイズのエントリー機、キヤノンEOS 6Dが発表されましたね。
同じくエントリークラス(値段的には全然エントリーじゃないけど)のニコンD600と良きライバルになることでしょう。

どこのサイトでもやってそうな、スペック比較表を作ってみました。

  Nikon D600 Canon EOS 6D
価格(ボディ) ¥196,200(現最安値)  ¥195,000前後(予想) 
発売日  2012/9/27 2012/12予定 
マウント ニコンFマウント
(クロップでDXレンズ対応)
キヤノンEFマウント
(EF-S, EF-M除く) 
画素数(pixel) 24.3M 20.2M 
連写速度 5.5fps 4.5fps 
シャッター耐久 15万回  10万回 
ISO感度  ISO100-6400
拡張ISO50-25600
ISO100-25600
拡張ISO50-102400
AF測距点 39点
うちクロス9点
7点はf8対応
11点
うちクロス1点
測距検出範囲 -1~19EV -3~18EV
測光方式 2016分割RGBセンサ  63分割センサ
測光範囲 0-20EV(マルチパターン測光) 1-20EV(評価測光)
シャッタースピード 30-1/4000秒  30-1/4000秒 
フラッシュ同調速度 1/200秒
(1/250秒時ガイドナンバー減少) 
1/180秒 
ファインダ視野率  約100% 約97%
ファインダ倍率  0.7倍  0.71倍 
動画 1920x1080 30p対応 1920x1080 30p対応
微速度撮影 対応 非対応
メディア SDXC対応カードスロットx2  SDXC対応カードスロットx1
GPS 非内蔵(オプション) 内蔵
無線LAN 非内蔵(オプション) 内蔵
重量 760g 680g


こうして見ると、D600が、D800から画素数とAF、シャッターをスペックダウンしたものであるのに対し、EOS 6Dは、メカ的にいろいろな部分を割りきった感があります。
その代わり、感度はEOS 5D MarkIIIと並んでいますね。しかし、20.2Mpixelのセンサ、何故5D3と共通化しなかったのだろうか?
感度で言えば、D600がD800と同じ、というのは解せないですね。何か大人の事情がありそうな。

ファインダ視野率は、今やこのクラスで当たり前になりつつある100%ですが、6Dは割り切った感じですね。なのにフラッシュも内蔵していないのが非常に残念。
カードスロットが1つなのも、連写やプロ用途はあまり考えていない割り切りが見られます。

価格は今のところ6Dのほうが2万円ほど安くなると言われていますが、発売時期も遅いので、年末商戦でどうなるかが。
ニコンはDXフォーマットのレンズもそのまま装着し撮影も可能(クロップするかどうかも選択可能)なのに対し、EOSはEFマウントには、APS-CフォーマットのEF-Sレンズが物理的に装着不可(ミラーと干渉するため)なので、7DなどのEF-Sマウントのカメラからのアップグレードでは、EF-Sレンズは買い直さなければならないのが辛いところです。

また、6Dと組み合わせるべき標準ズームは、安価なものは28-135mm ISで540gなのに対し、D600には465gで軽量小型の24-85mm VRがあります。
キヤノンは、6Dに合わせたエントリークラスのズームレンズ開発が急務でしょう。

6DがGPSと無線LANを内蔵してきたのは評価できますね。
ただ、これらは国によっては法規制を受けるものであり、だからこそこれまでの一眼レフは、世界中で使用されることを想定してオプション扱いとしてきたわけですが、今後他の一眼レフがどうなっていくかが気になるところです。
国別に作り変えるのも大変でしょうから。