ニコンプラザ新宿でFysheye Nikkorを試す ― 2015年06月26日 23時56分
来月で購入から1年になるD810のイメージセンサクリーニングをしに、先日ニコンプラザ新宿へ行ってきたのですが、その際に82年にAi化されてからの、歴代のFysheye Nikkorレンズが展示してありました。
ちょうど魚眼レンズが欲しくて調べていたので、何とタイムリーな!
しかも、世界最大級にして、脅威の220度の画角を持つ、AI Fisyeye-Nikkor 6mm f/2.8Sも展示しているではないですか!
レンズが浮いているのではありません。
このレンズ、前玉があまりに巨大なため、望遠レンズでもないのに三脚座が付いています。真正面から見ると、カメラボディは全く見えません。
AIレンズ、かつミラーアップ不要のため、D810Aでも問題なく装着使用可能です。
このレンズ、220度という特殊な画角故、扱いも非常に難しいと思われ、手持ちで普通に撮ろうものなら自分が写ってしまいますね。
全周魚眼レンズ、一度は使ってみたいものですが、残念ながら、この展示の6mmは展示のみで、貸出不可とのことです。そりゃそうですよね。希少なレンズですから。
発売当時は1,298,000円とのことでしたが、受注生産品であまりに希少なレンズ故、中古市場でも滅多に見かけるものではなく、先頃イギリスでは1000万円超えで販売されたとの逸話もあります。
気を取り直して…1993年より現在まで、20年以上にも渡り現行品として販売されている、Ai AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8を借りて、センサクリーニングを終えたD810で撮影してみました。
うわぁ! これぞ魚眼です! 16mmの魚眼は画角180度。カメラのフォーマットは正方形ではないため、自分の足は注意すれば写ることはないにしろ、窓ガラスに目一杯近づいて撮っても、ガラスの枠が一部写ってしまうくらいです。
ちなみにRAWで撮影しRAW現像する場合、Capture NX-DやCapture NX2では、フィッシュアイ補正という項目にチェックを入れると、魚眼レンズではなく、普通の広角レンズで撮ったように補正が可能です。
上の写真をフィッシュアイ補正すると…
もちろん、画像処理による湾曲補正なので、特に周辺ほど画質は劣化します。
まあ、せっかく魚眼レンズを使っているのに、わざわざ補正することもないでしょうけど。
次に、このレンズの最短撮影距離25cmで撮ってみました。
絞り:F2.8
絞り:F6.3
照明の光によるフレア・ゴーストの影響はなさそうです。
魚眼レンズでは、他にSIGMAも多く出していますが、SIGMAも設計が古く、フレア・ゴーストの発生が多いようで、更に設計が古くとも、Nikkorのコーティングに分がありそうです。
解像度も、絞り開放からピント面はよく解像していて、これなら積極的に絞り開放から使えそうです。
F6.3まで絞ると解像感も更に良くなる印象。
反面、最短撮影距離が25cmと言うのは、SIGMAの15mmの魚眼の15cmより劣ります。
10cmも違えば、近接撮影時のデフォルメ効果も大きく変わってくるため、そこだけが悩ましいところです。
もっとも、あまり最短撮影距離が短いと、レンズ前玉をぶつけてしまいそうですが。
魚眼レンズは、あまり数が出る商品ではないため、このAF Nikkorは二十数年、DX用ですら十年以上経過しているものですから、そろそろフルサイズ用はリニューアルして欲しいところですね。
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