Nikon D5300とAF-S NIKKOR 58mm f/1.4G2013年10月17日 23時44分

カメラネタが続いてすみません。なにせ新製品が多い時期でして。

まずはNikon D5300から。

Nikon D5300

D5000シリーズは、モデルチェンジのたびに1200万画素→1600万画素→2400万画素とアップしてきましたが、今回のモデルチェンジでは、画素数は据え置きの2400万画素のまま(ただしローパスレス化)、細部をブラッシュアップした感じです。

まず目玉なのが、新しい画像処理エンジンのEXPEED4を積んだこと。
これによる連写速度アップはないものの、常用感度がISO6400からISO12800へ向上。拡張感度はISO25600と変わらないものの、常用感度アップは画像処理の向上による賜物と言えます。

動画は4k対応にはならなかったものの、Nikon一眼レフ初の60p対応。これも、やはり画像処理向上によるものでしょう。

他社に遅れてGPSとWi-Fiも内蔵。金属ボディの上位機では、金属による電波の遮蔽もあってか、外付けオプションですが、このクラスのカメラならプラボディ(D5300は初の炭素繊維素材採用により金属フレームをなくした)なので、ぜひとも欲しかった機能です。

ファインダは相変わらずペンタミラーで、これは下位機でもペンタプリズムを採用しているPENTAXを見習っていただきたいところですが、ファインダ倍率は従来の0.78倍から0.82倍に向上しているのが良いですね。

バリアングル液晶が3型から3.2型と少し大きくなっていて、使いやすそうです。


せめてD610にも採用して欲しかったEXPEED4ですが、今後はこの新しい処理エンジンを活かした高速連写機D400?も期待できそうです。


もう1つは、以外だったAF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gですね。

AF-S NIKKOR 58mm f/1.4 G

このレンズ、光学系の特許が所得されているのは以前確認していましたが、まさか製品化されるとは思いませんでした。
同時にNikonのサイトにアップされた、ザ・ワークスにも書かれていますが、この58mmという半端な焦点距離は、Nikonにとって思い入れのある焦点距離で、かつて絞り開放からサジタルコマフレアを極限まで低減させた、伝説のNoct Nikkor 58mm f/1.2の再来と言えます。

ただし、Noct Nikkorの開放f値f/1.2ではなく、f/1.4となっています。
これは、古くからのNikonユーザーならご存しと思いますが、バックフォーカスが長く、マウント口径が小さめのNikon Fマウントでは、f/1.2の明るさが最高であり、またf/1.2のレンズはマウントギリギリまでレンズがあるため、電気接点をつけることが出来ません。
このため、CPU内蔵レンズでは、接点を配する関係上、f/1.2のレンズは作れないのです。

今回、このレンズがNoct Nikkorを名乗らなかったのは、画質はNoct Nikkorを上回るとしながらも、唯一明るさで負けたから…なんて妄想してしまいました。

Nikonには、すでに50mmレンズだけで、AFレンズが4本、マニュアルレンズが2本あり、そしてやや焦点距離が長いこのレンズが加わります。
従来のレンズ、とりわけNoct Nikkorとの比較描写が楽しみです。

価格は20万円弱と高価ですが、この手の付加価値をつけたレンズは、ツァイスなどでも高価ですから、それらと比較すれば、それほど高価ではないとも言えます。
外観も、ごく普通ですね。

自分で買うことはなさそうですが、Nikonのショールームで試してみたいです。