NIKKOR-P 105mm f/4(for bellows attachment)2019年01月18日 06時52分

Nikon PB-4 + NIKKOR-P 105mm f/4

ニコンミュージアムに常設展示される、ベローズPB-4と、ベローズ用ニッコールレンズ、NIKKOR-P 105mm f/4です。

Nikonのベローズには、Fマウントレンズを装着できますが、ベローズ専用に設計された、フォーカシングのためのヘリコイドを持たない、絞りリングのみのFマウントレンズが、この展示の105mm f/4のレンズです。

これのレンズを使うことで、ベローズPB-3では0.9倍、PB-4では1.3倍の撮影倍率で撮影が可能です。

ベローズを使って、この撮影倍率は、今の水準では物足りないですね。

例えば、現行のレンズであるAF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED(https://www.nikon-image.com/products/nikkor/fmount/af-s_vr_micro-nikkor_105mm_f28g_if-ed/spec.html)では、レンズのみで等倍(1.0倍)撮影が可能です。

この当時のMicro-Nikkorレンズは、レンズ単体で0.5倍程度の撮影倍率しかありませんでした。このため、当倍以上でのマクロ撮影は、中間リングやベローズを使うことになりますが、ベローズはかさばるので、屋外での撮影は大掛かりになって不便ですね。

これがベローズが廃れてしまった理由の1つですが、もちろんEL-NIKKORなどの引き伸ばしレンズを使うことで、余裕で等倍を超える撮影が可能だったりしますので、ベローズニッコールの出番は案外少な方のかもしれませんね。

なお、本レンズについては、ニコンカメラの小(古)ネタさんが詳しいです。
http://nikonfan.cocolog-nifty.com/blog/2006/12/105mmf4_f80b.html