【大利根酒造】左大臣 八十八2017年03月10日 06時28分

【大利根酒造】左大臣 八十八
結構前になってしまいますが、群馬旅行で買ってきた最後のお酒、左大臣の八十八。

このお酒の面白いところは、純米酒ではあるものの、精米歩合がなんと88%!なのです。

通常、日本酒に使用するお米は、ある程度削ることで、雑味を抑えることができます。
例えば有名な獺祭には、二割三分というのがあるように、精米歩合23%、つまり米の77%を削ることで、雑味を抑えた味になりますが、ここまで削ると雑味がなさすぎて、スッキリしすぎてしまうという弊害もあります。
好みの問題ですけどね。

この八十八は、獺祭のような極限まで米を削ったお酒とは対極に位置します。
削っていないということは、その米の雑味も出ますが、いわゆる昔ながらの日本酒らしい味になるともいえます。
安い日本酒は、削っていない上に、醸造アルコールが多めで、悪酔いのもとですが、こちらは純米酒。醸造アルコールは使っていません。

この八十八は、精米のやり方を「扁平精米」とすることで、効率よく不要な部分を削り、精米歩合が高めでも雑味を抑えることができるということです。


うんちくが長くなりましたが、いわゆる安酒の高い精米歩合とは一線を画します。醸造アルコールがないので、米と浩二本来の味わいが楽しめますし、米の旨味が強く出ています。甘みが出ていて、ふくよかで芳醇な味です。

このお酒は気に入りました。限定酒だそうなので、見かけたら日本酒好きはゲットしておくべきでしょう。