D4Sのミラーバランサーはすごいが、D800やD300はどうなん?2014年03月20日 23時53分

Nikon Europeが、YouTubeに、Nikon D4SとD4の連写時のミラーの動きを、Nikon V3のスローモーション動画でとらえた映像がアップされています。




よく、D4SはD4のマイナーチェンジ版と紹介されることが多いですが、画素数は据え置きながら、新型のセンサを採用したことにより、高感度耐性は更にアップ。
JPG出力の画質も改善され、この動画のように、ミラーバランサーも改良されてバタつきが軽減しています。

フルモデルチェンジとは言わないまでも、ビッグマイナーチェンジと言っていいでしょう。


で、我が手持ちのNikon D800とD300って、ミラーの動きはどうなんだろう?
早速、Nikon 1 V1のスローモーション動画で撮影してみました。夜の室内光+LEDライトなので、暗くて見づらいかもしれませんが、結構よく撮れています。




D800のDXクロップモードでは、最速秒6コマ連写となります。秒6コマは、速い連写というわけではないせいか、以外にもミラーのバタつきは大きくないですね。


続いてD300。



やっぱり秒8コマは速いですね。こちらはDXフォーマットでミラーが小さいからか、やっぱりバタつきは小さめです。
D4だと、高速連写では結構無理をしていたのかな? D4Sは洗練されました。こういう地道な改良はどんどん行って、下位機にもフィードバックして欲しいですね。

忍者のような60式自走無反動砲2014年03月19日 00時16分

砲塔を伸ばした60式自走無反動砲
データ:Nikon D800 +AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED Aモード(f/3.2 1/250)+0.3 70mm RAW現像


ちと忙しくて、HPの更新はできないでいますが…。

先日行った土浦駐屯地の展示から。

すでに自衛隊からは全車退役済みの60式自走無反動砲ですが、ここでは砲塔を伸ばした展示がされていました。

60式無反動砲は、名前の通り1960年に制式化された古い対戦車兵器なので、現役で動いているのを見たことがありません。

この自走無反動砲、車体はかなりコンパクトで、如何にも体型が小さかった昔の日本人向けなかわいい車両ですが、こうして物陰に隠れて、砲塔を伸ばして敵戦車を迎え撃つ、という使い方だったようです。

もちろん、対戦車戦では、先手必中でないと、装甲の薄いこの自走無反動砲はひとたまりもなく。

実戦を経験せず退役したのは、これ幸い。

雄翔園と雄翔館2014年03月16日 00時14分

雄翔園の梅
データ:Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED Aモード(f/2.8 1/200)+0.3 70mm RAW現像


http://www.mod.go.jp/gsdf/ord_sch/03_visit/visit_free.html

陸上自衛隊土浦駐屯地にある、予科練の碑がある雄翔園から。

雄翔館を見てきましたが、特攻に散った若者の手紙、ぐっとくるものがありますね。

ぜひ見に行って欲しい場所の1つです。

土浦駐屯地「武器学校」見学2014年03月15日 00時37分

毎度おなじみ、danさん企画の見学ですが、今回はいつもの駐屯地見学とはちょっと違う趣向となりました。

月1回一般公開される陸上自衛隊土浦駐屯地の武器学校の展示を見学してきました。

●火砲館

対戦車砲

対戦車砲です。当時は戦車を駆逐するための一撃必殺兵器として使われたそうです。


●屋外展示

三式中戦車

3式中戦車。太平洋戦争後期に作られた旧日本陸軍の戦車です。ライバルのアメリカのM4中戦車と比べると、どことなくデザインが垢抜けていない感じです。命中精度は良かったようですが、M4より防御力・攻撃力共に劣ったようです。


M1942

ソ連から鹵獲?したM1942野砲。驚いたことに、タイヤはキリル文字が入っており、当時物のタイヤなのか?


●小火器コーナー

銃器はワタシは全然詳しくなく、詳細は割愛。
以外にも予想より多くの種類の小火器が展示されていました。

小火器展示


おなじみ南部十四年式

さすがに南部十四年式は知っています。


比較的新しいMINIMI

MINIMIは比較的新しい装備ですね。もう引退した個体があるということですね。


まもなく開発から1世紀のM2機関銃

開発からまもなく1世紀が経とうとしているのに、未だに生産され現役で使用されているM2機関銃。
これの後継機を開発しようとしても、コストパフォーマンスと信頼性を鑑みると、これに敵わないのだとか。
それほど優れた設計なのでしょう。


意外とコンパクトなRPG

中央は有名なRPG。以外と小さい。このコンパクトさと手軽さが、今でも多く使われている理由の1つでしょうね。



九八式射爆照準器

こちらは零式艦上戦闘機(いわゆるゼロ戦)に搭載されていた98式射爆照準器。


赤色照準映像

こんな感じに鮮明に見えます。もちろんレーダー射撃ではないので、実際には中心に合わせても、機体が流れるので玉は当たりません。機体の旋回率と目標距離などから、円周に合わせることで命中させるそうですが、当てるのは容易でなさそうです。


こちらは単純な目盛のみ

東京光学(現トプコン)が製造した95式射爆照準器。陸のトーコー(東京光学)、海のニッコー(日本光学・現ニコン)と言われたように、陸軍の航空機には東京光学のものが、主に取り付けられていたようです。

こちらは単純な感じの照準器ですね。


なかなか見られない貴重なものを見させていただきました。
danさんにはいつもながら感謝!

廃墟における平凡パンチ2014年03月06日 23時52分

平凡パンチとスズキフロンテSS
データ:Nikon D800 + AiAF Nikkor 35mm f/2D Aモード(f/9 1/50) -0.3 RAW現像


ほぼ100%子供写真しか撮っていない今日このごろ、ブログに載せるネタがないので、過去の写真を引っ張りだす。

これは昨年のGW、なべ氏と恒例の廃墟ツアーで、日窒鉱山の廃墟群で見つけたものだ。
あ、この時のデータ編集がまだ終わってなかった…。


廃墟には、当時の生活がそのまま残っている。
そこにあった週刊誌、平凡パンチも、また当時から時間が停まったことを伺わせる貴重な資料だ。
ちなみに右に写っている手はなべ氏だ。決して霊的な写真ではない(笑

広告は、スズキのフロンテSSだ。
フロンテといえば、アルトのご先祖に当たる車種。
この広告のフロンテは2代目で、SSが追加されたのがWikiPediaによると、1968年11月。このモデルは1970年まで販売されていたので、この平凡パンチは約45年前のものと分かる。

45年前だ! 半世紀近く前なのだが、日にさらされていないページ内部は、今でも鮮明に当時の魅力を伝えている。
4速フルシンクロ、最高時速125km/hの謳い文句が誇らしげだ。


廃墟で当時の雑誌や新聞を見つけてしまうと、撮影そっちのけで見入ってしまう。
読んだら捨てられる運命にある雑誌や新聞も、45年経てば立派な資料なのだ。

初節句2014年03月02日 00時36分

初節句
データ:Nikon D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED Aモード(f/8 1/60)+1.0 56mm ISO900 SB-900先幕シンクロ RAW現像


長女の初節句をしました!
妻が前日から遅くまでお煮しめやら、ちらし寿司を仕込んでくれました。
感謝!

義母も栃木からはるばる駆けつけて、家族水入らずな1日でした。


レンズは何だかんだでAF-S 24-70mmを使用。
ここぞという時には、このレンズは威力を発揮します。

さすがにちょっと厳しいか Ai Zoom-NIKKOR 35-70mm f/3.3-4.5S2014年02月24日 23時57分

D800 + Ai Zoom-NIKKOR 35-70mm f/3.3-4.5S
データ:Nikon D800 + Ai Zoom-NIKKOR 35-70mm f/3.3-4.5S Aモード(f/3.3 2.5s)-0.7 RAW現像


あー確定申告めんどい!

というわけで、テスト写真の編集もなかなか進みません。
なのでブログに小出し(笑

今回、せっかくテストするならと、古いマニュアルの標準ズームレンズ、 Ai Zoom-NIKKOR 35-70mm f/3.3-4.5Sの35mmも試しました。

このレンズ、前の会社で不要となったNikon F401と一緒にくっついていたレンズで、F401はもう1人の先輩社員さんがもらい、おこぼれがこのレンズです。

マニュアル時代の定番標準ズームですね。この当時のズームとしてはそこそこ寄れるのも良いです。


さて、35mm域の夜景撮影、しかも絞り開放。普通は絞り開放で撮らない条件ですが、以外にも画面中心部の解像度は悪くありません。中心部だけなら、AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRの開放と結構張り合えそうです。

ただし、さすがに古いズームレンズ、軸上色収差が盛大に出ていますね。ただ、きれいなパープルなので、意外と悪くない(笑
コマフレアも盛大に出ますし、周辺はかなり流れて厳しいです。

f/5.6まで絞ると、軸上色収差はなくなり、コマフレアもほとんど目立たなくなります。ただ、周辺解像度はどこまで絞っても厳しいですね。

まあ、この当時の普及ズームの水準からみれば、決して悪くはないレンズです。軽量コンパクトなのも魅力です。
ただ、D800でコレを使う人って、ほぼいないでしょうなぁ。

7ヶ月 モノクロポートレイト2014年02月22日 23時57分

まつげ長くて可愛いね~
データ:Nikon D800 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED Aモード(f/1.8 1/40)+1.3 ISO110 RAW現像


ブログに子供の写真を載せるのも、親バカが過ぎるので控えてはいますが、まあ撮る被写体が今はほぼ娘なわけで(汗
D800を買った時は、まさか子供の写真を撮るなんてことは想像もつかず。

さて、35mmレンズ、ほんとこの画角が大好きなんですワタシ。
この新しい35mmも、新しいレンズなりに解像度は高いですが、SIGMAほどカリカリに切れる解像度ではありません。
が、こういう開放での撮影では、解像度は程々の方が雰囲気が出るんですよね。

日の丸構図で、まつげにピントを合わせてみました。

NIKKOR 35mm対決! f/1.8G vs f/2D 絞り開放 夜景編2014年02月19日 23時42分

先日予告したNIKKOR 35mm対決ですが…

撮り直ししなければ(汗

というのも、微妙にピントを外している写真、露出のばらつき、場所が簡単に特定されそうな看板が映り込むなどしているためです。
いやぁ、こういうテストは難しいですね。

というわけで、ブログにて簡単なテスト結果のみ掲載しておきます。

ボディはD800、絞り優先、ISO100です。



●AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED 絞り開放
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED 絞り開放

●AiAF Nikkor 35mm f/2D 絞り開放
AiAF Nikkor 35mm f/2D 絞り開放

サイズの関係で、長辺2048ドットに解像度を落としています。
まずパッと見での違いは、同じ公称35mmのレンズですが、f/1.8Gのほうが若干画角が広いですね。

また、このサイズでもすぐわかるのが、f/2Dのフレアの多さと解像度の甘さ。
街灯の強い光が入っている部分では、f/2Dはかなりフレアっぽくなっていますが、f/1.8Gはフレアはほとんど発生していません。

コマフレアはどちらのレンズも発生していますが、f/2Dのほうがより顕著です。


●AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED 絞り開放 中心部等倍切り出し
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED 絞り開放 中心部等倍


●AiAF Nikkor 35mm f/2D 絞り開放 中心部等倍切り出し
AiAF Nikkor 35mm f/2D 絞り開放 中心部等倍

中心部を等倍に切り出したものです。
解像度の違いは一目瞭然。ただ、f/2Dのほうは、ピントが外れている可能性があります。何故か画面周辺の方が解像度が高かったりするので。

フレアの出方の違いも顕著です。ここはf/1.8Gはさすが新しいレンズだけあり、抜けがいいということになります。

パープルフリンジ、と言うよりは軸上色収差でしょうか。光の縁に紫色が出ていますが、これはどちらもそこそこ出ていますが、やはり古いf/2Dのほうが多めです。RAW現像での軸上色収差補正は切ってありますので、素の特性です。

ちなみに、このパープルフリンジ、もしくは軸上色収差は、どちらのレンズもf/4まで絞るとほとんど解消されます。


夜景での絞り開放撮影はまずないでしょうが、これが星の撮影で、絞りを開放にしなければならない条件では、差が出てくるでしょうね。

いずれにしろ、新しいf/1.8Gは、絞り開放からそこそこの解像度が出ています。最近のSIGMAのように開放からカリカリというほどではないですが、ボケ味や階調表現、フレアの少なさは評価できますね。

NikonのFマウント35mmレンズの歴史2014年02月07日 23時57分

娘のお雛様買いました
データ:Nikon D800 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED Aモード(f/1.8 1/40) ISO400 RAW現像


ニッコールでは通算4本目の35mmレンズを手に入れたわけですが、さて、今までNikonは何種類の35mmレンズを出してきたのか、ふと興味が湧いて軽く調べてみました。
PCニッコールは、ここでは省いています。

なお、発売年はもしかしたら資料の関係で、多少の間違いはあるかもしれません。


・Nikkor-S Auto 35mm f/2.8(前期:1959 後期:1962)
・New Nikkor 35mm f/2.8(1975)
・Ai Nikkor 35mm f/2.8(旧)(1977)
・Ai Nikkor 35mm f/2.8(新)(1978)
・Ai Nikkor 35mm f/2.8S(1981)

・NIKON LENS SERIES E 35mm f/2.5(1980)
・NIKON LENS SERIES E 35mm f/2.5(New)(1981)

・Nikkor-O Auto 35mm f/2(1965)
・Nikkor-OC Auto 35mm f/2(1973)
・New Nikkor 35mm f/2(1975)
・Ai Nikkor 35mm f/2(1977)
・Ai Nikkor 35mm f/2S(1981-2005)
・Ai AF Nikkor 35mm f/2S(1989-1995)
・Ai AF Nikkor 35mm f/2D(1995~現行)
・AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G(2009)
・AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G(2014)

・Nikkor-N(C) Auto 35mm f/1.4(1971 民生用Nikkor初のマルチコート)
・New Nikkor 35mm f/1.4(1976)
・Ai Nikkor 35mm f/1.4(1977)
・Ai Nikkor 35mm f/1.4S(1982~現行)
・AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G ED(2010年~現行)


調べてみると、Ai化された1977年は怒涛のリニューアルですね。製造側も販売側も、さぞかし大変だったろうと思います。

Ai Nikkor 35mm f/1.4Sは、この中でも最長の、今年で実に32年もの販売を行っているレンズです。
2010年にやっとAF-S化されたレンズが発売されましたが、この古いMFレンズはいつまで販売されるのでしょうか?

そして、今回ここに紹介したすべてのレンズを使用できるのが、先ごろ発売されたNikon Dfなわけです。
35mmだけで、実に21種類もの歴代35mm Nikkorレンズが使えるのです。
って考えると、Dfもなかなか魅力的で罪なカメラです。


ここで脱線。
いろいろ調べていると、Fマウントではありませんが、焦点距離35mmのニッコールレンズで、最も明るいレンズが下記のレンズだそうです。
産業用レンズで、レントゲンの蛍光板撮影の為の特殊レンズとのことで、一般には販売されない、極めて希少なレンズのようです。
一般写真用としては、かつてキヤノンから50mm F0.95というハイスピードレンズが売られていましたが、それをも上回る明るさを誇ります。

【参考】
ライカスクリューマウント(Lマウント)
・TV Nikkor 35mm f/0.9
http://homepage2.nifty.com/akiyanroom/redbook/repro/tv.html




写真は、昨年誕生した娘に買ったお雛様。マンション用の小さいサイズです。
自分は男兄弟だったので、お雛様は、何だか新鮮に感じます。

絞り開放で撮りましたが、ピントの合っているお顔は、しっかり解像しています。わずかにフレアっぽいですが、素晴らしいヌケの良さです。