キャリブレータの定番 X-Rite i1Display Pro導入2014年03月28日 23時34分

X-Rite i1Display Pro
パソコンで写真を扱うに際し、正確な色再現を実現するために欠かせないのが、ディスプレイのキャリブレーションツール。

数年前にハードウェアキャリブレーション対応のディスプレイ、NEC LCD-2690WUXiを導入後、専用のキャリブレーションソフトと、当時の入門キャリブレータである、X-Rite i1Display2も買い揃えました。

当時はまだ、ハードウェアキャリブレーション対応ディスプレイも高価で、キャリブレータ自体も高価でしたが、デジタル一眼の普及と共に、広色域ディスプレイや色管理の環境もよくなり、価格低下と高性能化が進みましたね。


さて本題。
当時の入門キャリブレータ、i1Display2は、コスト面からカラーフィルタ方式が採用されています。
これは、センサにRGB各色のフィルタをつけたものが内蔵されているのですが、このフィルタが、i1Display2では、劣化しやすいゼラチンフィルタを採用しているとのこと。
ゼラチンフィルタといえば、写真用としても広く使われていましたが、その特性上経年劣化も早く、2,3年で劣化してしまうとのこと。
また、もともとこのキャリブレータは、AdobeRGBのような広色域には対応していないため、NECのキャリブレーションソフト側で、このキャリブレータの測定範囲外の色域は除外して測定していました。

i1Display 2も購入から数年近く経過していて、精度もかなり怪しくなってきているため、買い替えることに。

後継として、i1Display ProとよりリーズナブルなColorMunki Displayがあります。
いずれも、カラーフィルタ方式なのはi1Display2と変わらないものの、より耐久性が高いガラスフィルタに変更になったことと、Proのほうはキャリブレーションソフトが新しいiProfilerとなっています。Munkiの付属ソフトは、iProfilerよりも簡易なソフトのようです。

値段的には、前者の方が少しお高いですが、付属ソフトがしっかりしていること(もっとも2690WUiはNECのSpectra ViewIIを使いますが)、SpectraViewIIでColorMunki Displayが使用可能かいまいち不明確(対応表では単にColorMunkiとしか記載がない)、NEC純正キャリブレータ(LCD-MDSVSENSOR3)が、どう見てもi1Display ProのOEM品、という観点から、i1Display Proにしました。

本音で言うと、プリンタのキャリブレーションができ、かつ分光(スペクトル)方式で、フィルタ式より劣化の心配が少ないColorMunki Photoも気にはなったのですが、さすがにそこまで金はかけられません。


では、劣化したi1Display2と、i1Display Proでキャリブレーション結果に違いが出るか?

今日は時間がないので、続きはまた!