静岡廃墟撮影ツアー2日目その3 隔離病棟2012年05月05日 23時45分

急遽変更した撮影ツアーも、いよいよ最終目的地へ。
前の日決めたわけですが、実は前からマークはしていた。行きたかった物件。

場所はある程度把握していたものの、旧道からのアプローチは、旧道が崩壊していて通れず、国道からのアプローチとなりました。

藪の奥に、その廃墟はありました。こりゃ普通は気づかないわけだ。

笹薮の奥に目的の建物が

実は道路からは結構近い。でも藪が深く遮っている。

東伊豆稲○隔離病棟

藪を抜けると、急に視界が開けた。あの深い藪が嘘のよう。お陰でこの物件はDQNの破壊を免れている。
まるで最近刈り取りしたかのように、きれいに草が生えている。
ここは東伊豆稲○隔離病棟。結核患者を収容していたらしいが、規模は小さい。
症状の重くない患者が入っていたとのこと。そのせいか、隔離病棟にありがちな陰気臭い感じがしない。

斜面に建てられている

光の向こうはすぐ国道。この建物は斜面に建てられている。
仮に旧道が通れたとしても、アプローチは大変そう。

歪む階段はもう使えない

渡り廊下の階段は歪んでいて通れない。

壁は崩壊中

あるサイトに、旬は過ぎたとあった。
確かに崩壊が激しい。窓は外れて、壁も崩壊しつつある。でもこれも悪くないな。

侵食する竹

ここは竹藪の中にある。建物内にも竹が侵食している。境界線がわからない。

空の金庫

錆びた金庫には、建物の木くずしか入っていなかった。

竈

竈がある。
でも開業は昭和33年と、思ったよりは古くない。と言っても、もう半世紀以上前のことですが。
昭和57年閉鎖とのことなので、廃墟歴は30年。

薬瓶触るべからず

よく理科室にある薬瓶が。蓋がないので既に中身はないけど、触るべからず。

熟成期は過ぎた

久々にゾクゾクする物件だ。この光と影のコントラストがたまらない。
そしてD800の階調の良さにびっくり。暗部もしっかり階調している。
この写真もHDRは使っていないのに、暗部までしっかり写っている。

藁のベッド

この物件の象徴的な部屋。
かろうじて残る窓、藁のベッド。
使ったレンズはAF Nikkor 24mm f/2.8D1本のみ。しかしこのレンズ、解像感が足りない。
なにせデジタルカメラなどなかった設計の古いレンズ。いや、フィルム時代から解像感のなさは感じてたけど。

失われたマットレス

こちらはマットレスすらない。
解像感はないが、24mm f/2.8Dは軽量コンパクト、この手の撮影に最適なのだ。

こちらの部屋は崩壊

一番奥の部屋…いやもう部屋ですらなくなっていた。屋根も崩壊。もはや屋外。

町役場の名前が入ったスリッパ

何故か街役場の名前が入ったスリッパが。

一度表に出る

一度外に出る。

渡り廊下の裂け目

渡り廊下の開口部から中に入る。

建物と自然の境界

かろうじて残る窓。
もはや屋内と屋内の境界が曖昧に。
熟成期から腐敗へと。でも肉は腐りかけがうまいって言うし。

洗面台で眠る蛇口

蛇口と洗面台が仲良くなっている。良い感じに収まっているね。

やすらぎ中の椅子

こちらの部屋では椅子が仲良く…あ、1脚倒れているけど。

昭和といえば朝顔便器

朝顔便器が昭和を感じさせる。ばーちゃんちにあったな。

自然との融合

屋根なのか草木なのか。周囲に融合しつつあります。


というわけで、2日間の静岡廃墟撮影ツアー、初日の消化不良で、声かけした自分はどうしようかと思いましたが、うまいこと2日目でリカバリできました。
天気にも恵まれてたし、D800の実力は遺憾なく発揮(レンズは課題ですが)出来ましたね。

初のCBSメンバー3人での撮影、徹夜明けのサクと、今回2日間で700km以上運転したなべ氏には、厚く御礼申し上げます。なーんてな。

コメント

_ なべ ― 2012年05月06日 01時20分58秒

DimageA1の実力も遺憾なく発揮されましたw

_ やまろ@中の人 ― 2012年05月06日 07時27分38秒

こうなったらα-7 DIGITAL買えよw

_ さく ― 2012年05月06日 14時07分49秒

>錆びた金庫
これ、氷を入れて冷やす冷蔵庫ですね。

_ やまろ@中の人 ― 2012年05月06日 19時38分49秒

>さく

あ、そうなのね。昔の冷蔵庫って金庫みたいにゴツイのね。

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