Nikon D6とAF-S AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E開発発表に対する雑感2019年09月05日 07時04分

AF-S AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VR

昨日になりますが、NikonよりD6と、そしてノーマークだったAF-S AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VRの開発が発表されました。

D6については、以前より報道機関で開発を示唆する内容が伝えられているため、既定路線でしょう。

一眼レフからミラーレス一眼への転換が著しい現在、最後のプロフェッショナル向け一眼レフになるとも言われています。
というより、今この時点で一眼レフ…という思いもあります。なにせライバルのSONYは、連写番長α9の次のモデルがそろそろ発表、と言われています。
そして今年、SONYは本格的に超望遠レンズにも力を入れてきています。特に、FE 200-600mmは、SONYの超望遠ズームの定番になること間違いなしですからね。
長年Nikonユーザーの自分も、結構グラッと来るわけです。実際、これでSONYに移行するユーザーも多いようですね。


値段も何とか手が届く範疇でいいし、これは売れるよね…

D6については、良いなぁとは思うけど、自分で金を出して欲しいかと言われると、現時点ではうーんですね。ハイアマチュアが、このミラーレス全盛のご時世、あえてここに行くのか?
プロフェッショナル向けとはいえ、この手のハイエンド一眼レフは、実質ハイアマチュア層が販売台数を支えているとも言われていますから。
実際の使い勝手はスペックに現れない部分もあり、その辺りの信頼を買われて今のNikonがあるようなものですが、アマチュアはどうしても先に数字で優位性がわかるスペックに目が行ってしまいます。
EVFのコンマ0何秒の遅延があるとはいえ、α9のまるでビデオカメラかのような、ブラックアウトフリーの電子シャッターによる高速連写は魅力です。
EVFの解像度があまり高くなく、ファインダ見ていて萎える…、というのと、操作性がいま一歩、というのでスルーしていますが、おそらく次のモデルはこのあたりをテコ入れするでしょうし、逆に現行α9が1世代前になれば価格も更に落ちるでしょうから、買いやすくなりますし。

Nikon D6がフィルムAF一眼レフ最後の機種となってしまったF6のように、細々と売る感じにならなけれな良いのですが…。

そして気になるのは、D6よりAF-S AF-S NIKKOR 120-300mm f/2.8E FL ED SR VRですね。
このスペックのレンズ、実はSIGMAは割と昔から販売しており、現行機種は2代目になります。Sportsラインの初期のレンズなので、2013年発売と、もう6年も前になるんですね。
このレンズが現在20万円代後半ですが、Nikonが120-300mmをこの価格帯で販売するとは思えません。ただ、100万円超えにしてしまうと、あまりにSIGMAとの価格差も大きいですし、今やSIGMAはレンズによっては純正を凌ぐものもあるなど、安物メーカーではありませんから、あまりに高いと売れないですからね。
サンニッパの単焦点が60万円前後ですし、80万円くらいかな? そして名称の中にある「SR」は初めて見るもので、何なのかは不明。これも楽しみです。テレコン内蔵なのかな? 2倍テレコンで240-600mm f/5.6相当ですし、気になるレンズですね。

何れにしろ、Fマウントデジタル一眼レフは、個人的にはD850で十分満足ですし、Nikonには早くZシリーズの充実を図っていただきたく。
FもZも両立なんてのは、今のNikonの体力では無理です。
SONYですら、従来のAマウントは、もう実質開発終了で、Eマウントに舵を切って注力したからこそ、今のトップシェアがあるわけですから。