Nikon DLシリーズ発表! 18-50が気になる2016年02月23日 23時25分

Nikonから、かねてから噂の出ていた、1インチコンパクトカメラ3機種が発表されました。

Nikon 1というレンズ交換式の1インチセンサ搭載カメラの先駆者であるNikonでしたが、レンズ一体の1インチセンサコンパクト機はこれまでなく、SONYのRX100シリーズに遅れること数年、やっと出ましたね。

これによって、各社の上級コンパクトカメラは、今後しばらくは1インチセンサが主力となるでしょう。

それにしてもDLというシリーズ名は共通で、あとはレンズの35mm判換算焦点距離をそのまま機種名に入れてしまうという、ちょっと変なネーミングですね。
分かりやすいですが、モデルチェンジした時名前つけづらそう。CanonみたいにMarkIIとかにするんでしょうか?

3機種に共通しているのは、1インチセンサ搭載、AF追従で秒20コマ(フォーカス固定で最大秒60コマ)連写、105点ハイブリッドAF(像面位相差+コントラスト)、Wi-Fi搭載、Bluetoothによりスマホなどと接続可能なSnapBridgeで、SnapBridge以外は、まんまNikon 1の技術そのものです。

また、4K UHD動画にも対応していて、動画撮影にも力が入っています。もともとNikon 1のセンサ自体が、4K動画に対応できる性能を持っているので、画像処理エンジンが最新のEXPEED 6Aというクワッドコアが搭載されたことで、可能になったのでしょうね。

アクセサリシューはISO規格で、Nikon 1の様な専用品ではなく、一眼レフ用のフラッシュが使えるのが良いですね。
恐らくNikon 1並のレスポンスはあると思うので、数ある1インチコンデジの中でも、一番軽快に撮影できそうな感じです。

ということは次期Nikon 1は…、V4?が何となく見えてきましたね。


●DL18-50 f/1.8-2.8
DL18-50 f/1.8-2.8

35mm判換算18-50mmという、他にない超広角ズーム、シリーズ唯一のナノクリスタルコート採用で、個人的に一番注目している機種です。現時点での予定価格は9万円強、ちょっと高いですね。
ここまで広角のカメラはそうそうないので、最も個性的なカメラと言えそうです。
デザインも、クラシカルでもなく、無個性なコンデジっぽい感じでもなく、なかなかよいですね。
フラッシュを内蔵していないのが唯一残念。


●DL24-85 f/1.8-2.8
DL24-85 f/1.8-2.8

ライバルはSONY RX100M4やCanon Powershot G7X MarkII? 24mmからの標準ズーム搭載機です。

望遠端はRX100M4の70mmよりはやや長く、G7XIIの100mmには若干足りず、といったところですが、いずれの機種にもない高速連写と像面位相差AFがアドバンテージですが、各社ともそれぞれに個性があり、どれが一番といったことは一概にいえないですね。
DL18-50と異なり、アクセサリシューがレンズ中央にあるのが好感が持てます。
お値段も予定価格7万円強で、RX100M4よりは安いです。
この機種を含めた1インチセンサの標準ズーム機は、上級コンパクトの激戦区になるでしょう。


●DL24-500 f/2.8-5.6
DL24-500 f/2.8-5.6

高倍率ズーム機も登場。ボディは大きいですが、この手の機種は欧米人好みなので、そっち方面で売れるでしょう。
ライバルはCanon G3Xですが、Canonのほうが望遠端600mmとやや望遠です。
ただ、Canonは動画がフルHDにとどまるのに対し、Nikonは4K対応なので、ビデオカメラ代わりとして、一眼レフのサブ機としても最適でしょう。
予定価格は10万円強で、おいそれと買える値段ではないですね。


CP+に向けたNikon製品は、一眼レフのD5/D500に続き出揃いましたが、これらの機種から、D810後継機やNikon 1 V4?も自ずと見えてきているので、今回登場の機種は様子見ですね。にしても、価格がこなれたらDL18-50は欲しい機種の1つとして候補に入れておきたいですね。