新型オデッセイ アブソルートEX試乗してきた2013年12月07日 23時52分

今日は妻のリクエストで電器屋巡りして、妻は欲しかったコテを最安値で買って満足し、掃除機やら冷蔵庫やらカメラやら携帯を冷やかしで見て楽しんだ(笑
あ、掃除機は一応冷やかしじゃなかったけど。

そんなこんなで楽しんだ挙句、次に向かったのはホンダのディーラー。


オデッセイ アブソルートEX

新型オデッセイの試乗をしてきました!
新型になって、エスティマとほぼ同じサイズとコンセプトになり、良きライバルとして気になる1台。
元々ミニバン嫌いな自分ですが、東京暮らしとなり、エスティマ1台となった我が家。また栃木に戻らない限りは、車1台のみの生活。
そうなるとミニバンは妥協するとして、ある程度走りも重視したい次第。

ちょうどエスティマも来年2月で2回めの車検。
別に不具合もなく買い換える予定はないですが、何事も経験ですし(笑


用意されたのは、写真のアブソルートEX、一番よいグレードですが、今オデッセイのグレードの8割はアブソルートが売れているようです。
先代のアブソルートは、ハイオク仕様で燃費で劣るため、メイングレードではなかったのですが、新型オデッセイになって、アブソルートは新開発の直噴DOHC-VTECとなり、レギュラー仕様ながら、パワーと燃費で標準仕様に勝ることから、売れ筋になっているようです。

現車は一度見ているので、中の広さは確認済み。
7人乗り仕様の2列目のシートの出来がよく、今回妻にも乗ってもらって、このシートの良さを確認してもらいました。本当に快適ですよ。


一方自分が気になるのが、ドライバビリティ。

早速走り出します。
まず気に入ったのが、ボディがしっかりしていること。
ボディ剛性が高く、ミニバン特有のよじれる感覚がありません。
この剛性感と相まって、ハンドリングもなかなか良いです。ステアリングはやや重めで、遊びが少なく、切った方向に遅れることなく曲がっていく感覚は、セダンとほぼ同じ。正直、この前乗ったアコードハイブリッドよりもカッチしているように感じました。

また、CVTとのことで心配した変速違和感も殆ど無く、アクセルの踏み具合と加速の具合もリニアなので、ここが一番の不満であったエスティマとは対照的です。

足周りもしっかりしていて、これまたエスティマで感じていた細かな揺れの収束が遅いといった感じではなく、ダンパーがしっかり仕事をしていて、いつまでも細かな揺れが続くことはなく、やはりセダンのようにすっと収まる感覚。
これまでのオデッセイのアイデンティティだった、4輪独立懸架のダブルウイッシュボーン&マルチリンクのサスから、エスティマなどと同じストラット&トーションビームとなり、安物サスになったんじゃないかと心配でしたが、そんなことなかったですね。リアがトーションビームでも、重心が低いのでそれほどデメリットにはならないようです。
反面、少し固めの足からか、突き上げはエスティマよりも大きく、ここはエスティマに軍配が上がりますね。

エンジンはなかなかよいです。ここはさすがエンジン屋のホンダ、抜かりないです。
加速のリニアさと共に、トルクも十分あり、回せば回すだけしっかり加速していく感覚が良いです。
そして、試乗後に気がついたのが、試乗中はずっと「ECON」モードだったこと! 乗っていて、従来のこの手のエコモードにありがちな加速のだるさは、少なくとも街乗りでは感じなかった、これはすごい。
ってことは、ノーマルモードならもっと加速が良いということなんです!


内装もなかなか

内装は、ソフトパッドを多用するなど、かなり質感を高めています。
メーター類の視認性も良好。ただし、タコメーターはおまけ程度で小さく見づらい。

純正ナビは、スマホ画面のように拡大縮小やスクロールが簡単に出来て便利、タッチパネル式のエアコンコントローラーは、見た目は良いですが、走行中操作したいときに手探りでできなさそうで、ここは判断が分かれそうです。

フロントガラスがエスティマより近く、サングラスホルダー兼リア確認用のミラーが近すぎるため、ミラーの確認は難しいのと、前方視界はエスティマより劣ります。
エスティマの場合、フロントガラスを極力前方に、ボンネットもフロントガラスと同等の傾斜角度かつ短く作ってあるため、前方視界が良いのですが、オデッセイはボンネットが長めで、前方の視界はやや劣ります。
自分はセダンっぽい視線で好きなんですが、背の小さい妻は、目一杯シートを上げても前が見づらいとのこと。

あと、残念なのが、収納スペースの少なさで、エスティマはこれでもかというくらい、ダッシュボードやドアポケットが大きく便利ですが、オデッセイの場合、ドアポケットは小さく、収納箇所もミニバンとしては少なめ。
ここは、さすがトヨタと言わざるをえないです。
パッケージングのうまさは、設計が古いエスティマのほうが上ですから、オデッセイの次の課題ですね。


さて、今回見積もりも出してもらいました。
オデッセイ・アブソルートEX、基本モデルでは乗り出し400万円弱です。
それはわかってましたが、エスティマの下取りを考慮すると… えっ!こんなに下取りいいの!?

さらにセールスマンさん
「今日は土曜なのに、まだ1台も売れていないんです。これはまずい自体なんで、今日しか出せない値引きも考えます」とのこと。
その金額を聞くと、一瞬冷やかしで見に来たのに、うーんと考えちゃいましたね。買えなくはないリアルな価格だし。

でも、妻はエスティマが気に入ってるし、次の車検も元々通すつもり、何より今買い換えなければならない理由がないんですよね。エスティマもまだ3.5万キロしか走っていないし。
その分下取りも結構良い金額だったので…。

今回はゴメンナサイして買わなかったけど、次の選択肢としては、かなり上位の候補になったことは間違いないです。運転してて楽しいですよ。



総括すると

○なポイント
・床面が低く乗り降りしやすい
・室内高はエスティマに引けを取らない上に、重心は低い
・セダン感覚のハンドリング、ボディ剛性としなやかなサスペンション
・CVTに違和感がなく、リニアな加速感
・エコモードでも加速感は良好
・内装質感、7人がけシートの2列目の出来の良さ
・今時の車らしく、安全装備が充実
・純正ナビの操作性

△なポイント
・背が小さいと見づらい前方視界
・ドアポケットなどの収納スペースが少ない
・やや突き上げ感のある足周り
・足踏み式パーキングブレーキ(レバー解除式、もしくは電気式にして欲しい)