2000年10月14日 小樽港に寄港した空母「キティホーク」を見学した22019年07月22日 06時30分

空母「キティホーク」の格納庫に入ったわけですが、この時、レンズはAI AF 35mm f/2Dが最も広角。
SIGMAの28-70mmも持っていたのですが、何故かこの日は持っていかなかったのですよね。
大学生の頃のYamaroは何を考えていたのやら。

●VFA-27のF/A-18Cホーネット
VFA-27のF/A-18ホーネット

第5空母航空団(CVW-5)所属、第27戦闘攻撃飛行隊(VFA-27)のF/A-18Cホーネット、の垂直尾翼。
いや~35mmレンズでは全然引けませんな。込んでいる格納庫内、全容を撮影するのは困難。
でもまあ単焦点でこの手の撮影に挑むとは…。

ただ、この当時はフイルムで、この撮影で使ったのもSUPERIA 400、ISO400のフィルムですから、艦内のノーフラッシュ撮影は厳しく、多分少しでも明るいレンズをと、単焦点をチョイスしたんでしょうね。

なお、VFA-27は、2004年にF/A-18Eスーパーホーネット(いわゆるライノ)に機種変更し、今も横須賀所属の空母「ロナルド・レーガン」に配備されています。


F/A-18C

これ以前に小樽に空母「インディペンデンス」が来たときよりは、見学者の数は少なかったようで、今見ると全然余裕な感じですね。
今はこの手のイベントの認知度が高くなり、客数も増える一方です。

●EA-6Bプラウラー
EA-6Bプラウラー

この撮影時点の2000年には、とっくにベースとなったA-6イントルーダー攻撃機は退役していましたが、電子戦機型のEA-6Bプラウラーは健在でした。
そのプラウラーも長年運用されてきましたが、今年ついに海兵隊からも退役し、全機EA-18Gグラウラーに機種変更されました。
ところで、艦内の天井にはたくさんの増槽がぶら下がっていますね。

●P&W TF30
P&W TF30

F-14Aに搭載されていたプラット・アンド・ホイットニーのTF30エンジン。
D型ではF110エンジンに改装されましたが、この当時空母「キティホーク」に配備されていたVFA-154のF-14は、Wikipedia英g版によれば、2003年にF/A-18Fに機種変更するまで、A型を装備していたようです。

●E-2Cホークアイ
E-2Cホークアイ

航空自衛隊も所有する早期警戒機です。この当時はまだホークアイ2000仕様ではなかったと思われます。今はほぼ八翅のプロペラに改装されましたが、この時点ではまだ四翅のペラですね。

●S-3Bヴァイキング
S-3Bヴァイキング

これまた懐かしい、対潜哨戒機です。こいつも2016年には海軍から退役しました。
90年代の冷戦終了後は、対潜任務より空中給油や情報収集、対艦攻撃が主任務となり、本来の対潜哨戒はもうこの当時、行われていなかったようです。

●イージス巡洋艦「ヴィンセンス」(CG-49)
イージス巡洋艦「ヴィンセンス」

これも今は退役してしまった、イージス巡洋艦タイコンデロガ級の3番艦「ヴィンセンス」。
キティホークの随伴艦で、入港はせず沖合に停泊、隊員はボートで陸に移動していました。
ベースライン1に属する艦艇で、ベースライン0の1,2番艦と、ベースライン1の3~5番艦は、ミサイル発射機が旋回型のMk.26で、6番艦以降のMk.41 VLS(垂直発射装置)と比較して、即応性・多様性に欠けるとのことで、艦齢20年程度で早期退役しました。
すでに解体済みとのことで、たとえハイテクで高価なイージス艦であっても、部隊運用に適合しない場合は早期退役させるというのが、なんともアメリカらしいです。
2005年に退役しているため、今では希少な写真となりました。
当時使っていた望遠レンズ、SIGMA APO Macro 70-300mmで撮影。300mmでもこんな感じ。ちなみにこのレンズは今でも持っています。

続く…