ニコンミュージアム企画展「コレクション展」を見てきた その52019年06月11日 06時20分

コレクション展の話題は今回で最後。

●ニコレックス 8P ZOOM(1962)
ニコレックス 8P ZOOM

Nikonが8mmムービーカメラをかつて販売していたことは知っていましたが、映写機もあったのですね。あまりイメージないですね。

Pro-NIKKOR ZOOM 12-25mm f/1.5

レンズはPro-NIKKOR ZOOM 12-25mm f/1.5というスペック。Pro-NIKKORという名称なのにプロっぽくない(笑)ですが、この当時まだズームレンズはあまりなかったので、当時としては先端技術でしょうね。


●ニコン 50mm アストロカメラ(1971)
ニコン 50mm アストロカメラ

Astro-NIKKOR 200mm

性や撮影用のカメラ。カメラと言うよりレンズにフィルムバックがついた感じですね。
乾板またはシートフィルムで撮影するそうです。
今ではイメージがないかもしれませんが、かつてはNikonはこうした大判用のレンズを発売していました。
それにコパルなどのシャッター、シートフォルムボックスを組み合わせたカメラが用いられていました。
このカメラは珍しく、Nikonが一体物で販売していたようですね。シャッターはコパルのレンズシャッターが取り付けられています。
カメラの原型に近い構成です。
レンズは、名前自体がかっこいいAstro-NIKKORです。


●ニコン マリン(1956)
ニコン マリン

ニコン マリン

水中カメラ、ニコノスを出す以前には、こうした防水カメラケースがあったようです。
その名もニコン マリン、なんとも直球な名称。
しかしそこはニコン、かなり本格的な、水深50mまで対応のケースです。水中フラッシュまで用意されています。
Nikonのレンジファインダー機、S2, S3, SPで使用可能だそうです。


●Fisheye-NIKKOR 19.3mm F3.5
Fisheye Nikkor 19.3mm F3.5

Fisheye-NIKKOR 19.3mm F3.5

Fisheye-NIKKORといえば、この手の巨大なレンズを思い浮かべてしまいます。こちらは全周映画撮影用の特殊レンズで、説明書のイラストにあるように、4つのこのレンズを90度毎に取り付けて撮影したようです。
その映像を、半球型ドームスクリーンで投影したとあります。実際の映像を見てみたいですね。


●引伸機 RA-350 オートフォーカス(1975)
引伸機 RA-350 オートフォーカス

Nikonの引き伸ばし機なんてのもあったのですね。
しかもオートフォーカス。この時代、まだ一般向けのオートフォーカスカメラはまだなく、引き伸ばし機のほうが先だったとは。

EL-NIKKOR 50mm F2.8

引き伸ばしレンズは、おなじみEL-NIKKORの50mm F2.8が取り付けられていました。


●Nikon SP
Nikon SP

Nikon SPの部品

Nikon SPのファインダー

こちらは分解展示。レンジファインダー機、Nikon SPです。
部品が細かい。ですが、実は私、仕事でこれより細かい部品も扱っていたりします。eリングなんかはこれよりさらに小さいものを扱っていますが、普通に紛失します(笑


●Nikon F3
Nikon F3

Nikon F3の基板

Nikon F3の横幕シャッター

1980年のNikon F3です。電子シャッターユニットが搭載されて、電子回路基板も搭載されていますが、時代だけに集積度があまり高くない印象です。
Nikonフラッグシップ機では最後の横幕シャッターだったのもF3です。横長のシャッター幕ですね。


以上、コレクション展でした。

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