ASKAの銘盤「SCENE」「SCENEII」- Remix ver. -を聴く2019年05月14日 06時20分

久々に音楽の話。

ASKAの楽曲は、一時期覚せい剤による逮捕の件で販売停止されていたものの、2017年に活動再開し独自レーベルを立ち上げてからは、精力的に音楽活動を再開しています。(メジャー楽曲はYamaha musicでも販売)

昔からのファンにとっては、薬物仕様による逮捕は残念な事件でしたが、楽曲そのものは前後でもそう変わるものではない、彼自身の独特の世界観は保たれているようです。

まあ今見てみると、一連の事件と、それまでの楽曲の歌詞は、ASKAの実体験そのものだったのかなぁとも思いますが。

それはともかく、CHAGE and ASKAとしてではなく、ASKAソロの楽曲は、80年代から発表されています。
その中でもお気に入りで、何度も聞いているのは、1988年のアルバム「SCENE」と1991年「SCENEII」ですね。

オリジナル盤は、当初はポニーキャニオンから発売されていましたが、レーベル移籍で現在はヤマハミュージックより販売されています。

そのアルバムをリミックスしたものが2018年に発売されていて、ジャケットも新しいものになっています。
UHQ-CD盤(通常のCDプレーヤーで再生可能)ほか、ハイレゾ配信はe-ONKYOのみの取扱となっています。

ASKA SCENE - Remix ver. -

ASKA SCENEII - Remix ver. -


どちらもRemix Ver.と銘打っているように、リミックスされていますので、録り直しではないものの、楽曲のバランスはかなり変わっています。

SCENEのほうですが、こちらはバランスが変わったとは言え、オリジナル盤は元々1985~88年の楽曲故、音質そのものが現代の水準では満足できるものではなかったため、純粋にリミックス盤は音質改善のほうが大きく感じます。
なので、SCENEについては、大きな違和感なく聴けますし、むしろこんなに情報が入っていたかと感動したくらいです。

これがSCENEIIになるとまた印象が変わり、というよりリミックスによりかなり曲のバランスが変わっています。
楽曲に寄ってはかなり印象が変わってしまい、少々オリジナルのバランスが崩れてしまって、聴かせすぎ・やりすぎ感も感じますね。
音質そのものはかなりよくはなっていますが、映画で例えるなら、オリジナルに対してディレクターズカットで、余計な部分が増えたような印象。
高校生の頃放送局員だった自分も、当時はラジオドラマの脚本を書いてから、如何に削っていくかに苦心した思い出があり、そうした成約がないと、逆に余分な贅肉がつく…そんな印象です。

でも、まあそれはそれとして、オリジナルと聴き比べるのも良いでしょう。

個人的には、アルバム「NEVER END」もリミックスしてほしいですね。とくに一番最後に収録されている「月が近づけば少しはましだろう」は、シングルカットされていないにもかかわらず、ASKAのファンの中でもトップに入る人気曲で、オリジナルバージョンのままリミックスを期待します。