ゲルギエフの「展覧会の絵」とBjork Vulnicura2015年03月21日 23時53分

ゲルギエフの「展覧会の絵」とBjork Vulnicura
いやぁ、久々に素晴らしい音源でした。どちらも。

●ムソルグスキー「展覧会の絵」「禿山の一夜(原典版)」「死の歌と踊り」/ゲルギエフ指揮・マリインスキー歌劇場

ムソルグスキーの「展覧会の絵」は、ずっとクラウディオ・アバド指揮・プラハフィルの1993年レコーディングのグラモフォンレーベル盤を愛聴してきました。
これは当時としては録音の音質もよく、高校時代からのオーディオの評価用として何度も何度も聴いてきました。

ゲルギエフ指揮の今回買った輸入盤SACDは、2014年にDSD録音されていて、それがそのままSACDになっています。
PCM録音のミキシング過程でDSD化したSACD音源が多い中、DSDレコーディングしているわけですから、マスター品質を極力保ってCD化されているわけです。

無論演奏も素晴らしい。エネルギーに満ちています。きらめいています! こういう解釈は好きです。
さすが本場ロシア(の指揮者と演奏家)といったところです。

録音自体も空間の描き方は素晴らしく、厚みのある音がグッと迫ってきます。
文句なく、手持ちのSACD盤で最高の音質と思います。
録音が良いので、ハイブリッドのCD層も聞いてみました。SACDのDSD録音とは違う、いかにも音の良いPCMといった解像感と耳辺りですが、空間は狭くなりますね。
SACDとCDの特徴がきちんと出ているということは、それだけ録音が良いという証拠。

もう届いてから毎日聴いてます。



●Bjork「Vulnicura」

相変わらずのBjorkらしい、ぶっ飛んだアートワーク。
今年の1月急遽イギリスで発売された、とのことで、現状は輸入盤のみで、国内盤を扱うユニバーサルミュージックのHPには、このアルバムの情報はありません。

いい意味で、ここ最近のBjorkとはちょっと違いますね、音作りが。なんだかここ5,6年の楽曲はやや難解な感じがあったのが、今回はパッと聞いてストレートにいいなぁと感じます。
音が若々しいのは、今回の楽曲のプロデューサーも若いからかな?

音質も相変わらず素晴らしいのがBjorkの良さ。J-POPもこういう音作りを目指して欲しいな。