旧日立航空機立川工場変電所 ― 2014年12月15日 23時59分
仕事がお休み、かつ天気も良いので、撮影に行ってきました。ヒコーキも撮りたかったですが、今日は廃墟撮影に決めました。
といっても、保存されている建物です。
旧日立航空機立川工場変電所、東京都は東大和市の市民体育館そばの公園に保存されている戦争史跡です。
1938年に建造された、日立航空機のエンジン工場の変電所として建てられたもので、戦時中は何度か米軍による攻撃にさらされています。
公園横に保存されており、周辺は綺麗に整備されています。
ご覧のとおり、外壁には無数の銃弾跡があり、攻撃にさらされながらも生きながらえた建物の勇姿を確認できます。
戦後は所有会社が変わりながらも、変電所として外壁は攻撃を受けた当時のまま稼働し、1993年と近年まで使用されていました。
その後、市が史跡として保存することが決まり、現在に至っています。
入り口は閉ざされ、現状は中に入ることはできません。
近づくと、無数の弾痕。機銃掃射や爆風に耐え、70年以上の時を経て現在もなお佇む姿は、感慨深いものがあります。
窓越しに古びた階段が確認できます。
奥にはマンションも見え、東大和市の生活圏に保存されているのが興味深い。不思議な対比。
周りはこのようにガーデニングされています。
内部の様子は窺い知れませんが、変電所だったと思しき設備は残されています。
最後に建物の後ろ側を。
碍子など、変電所の設備の一部が無造作に並べられています。建物の後ろには送電線の跡も残っていますね。
小粒ながら、なかなか良い物件でした。
都内は戦争史跡が多く残っているので、せっかく都内住みになったのだから、少しずつ開拓したいです。
この後行った立川の送信所は、ほぼ解体済で、工事の真っ最中でした。少しずつ消えていくだろうから、写真に残したいですね。
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