DAWN di-GPS Eco ProFessional M(PF1-M)を香港から買ってみた2014年08月28日 23時46分

●ケーブルが邪魔なGP-1/GP-1A

Nikonから、一眼レフ用のGPSアダプタ「GP-1」が発売されたのが2008年。
Nikonは割と早くからカメラへのGPSアダプタ取付けに意欲的で、その前には、市販のD-sub9ピン出力のGPSアダプタをカメラに取り付け可能な変換ケーブル「MC-35」を発売しています。

自分もGP-1を買って、海外旅行や撮影旅行時に重宝していますが、これを使っている多くの人が感じているであろう、ケーブルの邪魔さ加減と言ったらない(笑

このGP-1と後継のGP-1A(撮影方角の記録にも対応)、10ピンターミナルかUSBケーブルにより、カメラ本体と接続するのですが、とにかくケーブルが邪魔!
F90Xの頃は、10ピンターミナルに接続すると、ケーブルが上向きになっていたのが、いつの間にか横向きに出るようになり、これがストラップの紐と干渉するし、装着したままカメラバッグにも入れられず。

Nikon GP-1

そんな感じなので、ケーブルへのダメージが大きく、すでに端子の根元のケーブルが千切れそう。
何度か修復を試みましたが、根本的にケーブルの出方が悪いんですね。
私と同じように、ケーブルへのダメージがあるのか、補強して使っているユーザーもちらほら見かけました。

PENTAXのように、アクセサリシューに取り付けると、アクセサリシュー自体の信号接点でカメラとやり取りするようなやり方だとスマートなのですが。


●DAWN di-GPS Eco ProFessional M

長くなりました。
そこで登場するのが、本題のdi-GPSです。

DAWN di-GPS Eco ProFessional M

FedExで香港から届いたdi-GPS Eco ProFessional Mは、紙袋と箱の中にさらに箱という、意外にも丁寧な梱包。
箱には日本語表記もあり、日本への輸出も想定しているようです。

説明書のないシンプルな中身

取説はなく、ポーチと予備ストラップが付くだけの簡素な中身ですね。

このdi-GPS、香港のDAWNと言う企業の製品で、特長としては、Nikon一眼レフの10ピンターミナルやUSB端子に直接取り付けて使用可能な、コンパクトなGPSアダプタです。
この会社は、かなり以前からGPSアダプタを販売しているようで、過去には、ケーブル接続タイプもあったようです。
HPの住所はHong Kongとしか書かれておらず、少々怪しいですが、昔からあるので、ものとしては悪くないのでしょう。
GP-1と比較して消費電力が1/3以下であると謳っています。GP-1/GP-1Aに使われているGPSチップ自体が、結構古いもののようなので、消費電力が大きいのでしょうね。
アクセサリ類は純正品至上主義なYamaroですが、ケーブルの煩わしさから解放されるため、購入してみました。

締付ネジのダイヤルはやや大きめ

10ピンターミナルのネジのダイヤルは、回しやすいよう、大きめに作られているようです。

10ピンターミナル対応のEco ProFessional M(PF1-M)は、HK$1,180(香港ドル)、US$157で、日本円で1万6千円ほど。これは純正のGP-1Aの実売価格より少し高いくらいです。でも純正にない良さがあるから、これだけ強気な値段設定ができる、とも言えますね。
10ピンターミナルのない機種向けにも、別モデルが存在します。

香港のサイトですが、海外への商品発送にも対応していて、日本の場合、送料は1000円ほど。
注文してからわずか3日で届きました。


●D810/D300へ装着

Nikon D810に装着したdi-GPS PF1-M

D810 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G EDでは、レンズとのクリアランスも十分あります。

GPSアダプタ自身にも10ピンターミナルを備えているので、アダプタを取り付けながら、別途リモートケーブルも同時使用可能といった、純正のGP-1/GP-1Aにない強みもあります。
懸念していた、大きめのレンズとの干渉もありません。しいて言うなら、フラッシュの設定ボタンが押しにくいというくらいでしょう。
あと、アダプタが邪魔して10ピンターミナルのネジのダイヤルが回しづらい。この辺りは純正じゃないから仕方ないところ。


Nikon D300 + Tamron SP 17-50mm f/2.8 XR DiII VCだと、di-GPSはギリギリ干渉しないクリアランス

D300 + Tamron SP 17-50mm f/2.8 XR DiII VCは、レンズが結構太めなので、クリアランスはギリギリ.

GPS衛星の捕捉速度も、むしろGP-1より早い。GP-1は、コールドスタートで、GPS衛星捕捉に2,3分かかる場合もありますが、di-GPSは1分とかかりません。コールドスタートでの平均捕捉時間は35秒とのことで、さすがに設計が新しいだけあります。
実際、自宅ベランダで試したところ、45秒程度で補足しました。
コンパクトなこのアダプタなら、つけっぱなしで使えそうですね。というか、コンパクトすぎてなくしそうなので、つけっぱなしにしておいた方が安心です。

取付け場所が固定されるため、状況によっては、純正のGP-1よりGPS衛星を捕捉しづらい場面があるかもしれません。

防塵防滴も謳っているので(実際どの程度の物かはさておき)、そこそこ安心感があります。
こういう純正品にない特徴を持つアクセサリ、なかなか良いですね。
法的な問題があるのかもしれませんが、ぜひ日本の販売店でも売ってほしいですね。

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