ソニーMD録再機生産完了で振り返る懐かしの機種 ― 2013年02月02日 17時49分
ソニーからMD録再機生産完了のお知らせが発表されました。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20130131_585923.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20130131_585923.html
当方も初代機MZ-1からここでは、懐かしの初代機から振り返ってみることにします。

ソニー MZ-1(左)とMZ-2P
初代のポータブルMDレコーダー、ソニーMZ-1と、再生専用機のMZ-2P。92年発売。
92年に発表された、ディスクに録音ができ、編集も可能という画期的な録音システムだったMD。ディスクは小型ですが、初代機はその小型のディスクとは裏腹に筐体のでかいこと!
某なべ氏曰く「弁当箱」。とにかく筐体が大きい上に、更に重たいバッテリ駆動でなんと再生74分、録音60分しか持たない! 予備バッテリも高価だった記憶があります。
再生専用機は、当時まだ市販MDソフトも少なく、売っているのを見たことはほとんどありませんでした。
ちなみに再生専用のソフト、MD発表時に、マライヤ・キャリーのEMOTIONSが発表され、以降ソニーから色々とソフトが発売されていましたが、こちらはほとんど市民権が得られなかったようです。
録音メディアは光磁気記録でしたが、再生専用ソフトは、CDと同様の、ピットを刻んだ光ディスクでした。
自分がMZ-1wp買ったのは、発売から2年後の94年、すでに後継機が出て安くなっていたからですが、それでも当時で49800円は、中学生だったやまろ少年にはかなり高価な買い物でした。
録音ディスクも1枚980円と、泣けるお値段でおいそれと買えなかったわけで…。それでもCDを買うよりは安かったので、レンタルCDを借りてはせっせと録音していました。
大型ボディ故に、テンキーなども付いていて使い勝手は良かったですね。
初代のポータブルMDレコーダー、ソニーMZ-1と、再生専用機のMZ-2P。92年発売。
92年に発表された、ディスクに録音ができ、編集も可能という画期的な録音システムだったMD。ディスクは小型ですが、初代機はその小型のディスクとは裏腹に筐体のでかいこと!
某なべ氏曰く「弁当箱」。とにかく筐体が大きい上に、更に重たいバッテリ駆動でなんと再生74分、録音60分しか持たない! 予備バッテリも高価だった記憶があります。
再生専用機は、当時まだ市販MDソフトも少なく、売っているのを見たことはほとんどありませんでした。
ちなみに再生専用のソフト、MD発表時に、マライヤ・キャリーのEMOTIONSが発表され、以降ソニーから色々とソフトが発売されていましたが、こちらはほとんど市民権が得られなかったようです。
録音メディアは光磁気記録でしたが、再生専用ソフトは、CDと同様の、ピットを刻んだ光ディスクでした。
自分がMZ-1wp買ったのは、発売から2年後の94年、すでに後継機が出て安くなっていたからですが、それでも当時で49800円は、中学生だったやまろ少年にはかなり高価な買い物でした。
録音ディスクも1枚980円と、泣けるお値段でおいそれと買えなかったわけで…。それでもCDを買うよりは安かったので、レンタルCDを借りてはせっせと録音していました。
大型ボディ故に、テンキーなども付いていて使い勝手は良かったですね。

ソニー MZ-R2

ソニー MZ-E2
93年には、早くも2代目が登場。
さすがに初代の大型の筐体から、MDの小型さを生かしたコンパクトなボディになりました。
特に再生専用機のE2は、かなり小型化されました。
R2はリモコンも付きましたが、反面テンキーは省かれ、編集機能が一部省かれたり、タイトル入力ができなかったりと、小型化故の弱点も露呈されました。
自分が高校の放送局時代、初めてまともに触ったデッキが、95年発売のMDS-503でした。
93年には、早くも2代目が登場。
さすがに初代の大型の筐体から、MDの小型さを生かしたコンパクトなボディになりました。
特に再生専用機のE2は、かなり小型化されました。
R2はリモコンも付きましたが、反面テンキーは省かれ、編集機能が一部省かれたり、タイトル入力ができなかったりと、小型化故の弱点も露呈されました。
自分が高校の放送局時代、初めてまともに触ったデッキが、95年発売のMDS-503でした。

ソニー MDS-503
ソニーのMDデッキは、初代のMDS-101はミニコン用の小型のものでしたが、MDS-302以降、フルサイズ機も出るようになりました。
ソニーのデッキは、2代目以降ジョグダイヤルが搭載されていて、タイトル入力や編集がとてもしやすく、録音機としてなかなか優れていました。
MDS-503は、上位機でMDデッキ初のESシリーズだった、MDS-JA3ESの機能を受け継ぎ、サインプリングレーとコンバーターや、最大6秒前に遡って録音できるタイムマシン録音が搭載されるなど、それ以降の同社のデッキのトレンドを備えていましたね。
MDもこの頃からカナ入力出来るようになりましたね。
ソニー以外のメーカーでは、放送室にMDS-503導入以前、ビクターのポータブルながら、デッキのように使える大型のMDレコーダーも使っていましたが、機種名が思い出せません。
そして、他メーカーで印象が強いのは、やはりこの機種でしょうか。
ソニーのMDデッキは、初代のMDS-101はミニコン用の小型のものでしたが、MDS-302以降、フルサイズ機も出るようになりました。
ソニーのデッキは、2代目以降ジョグダイヤルが搭載されていて、タイトル入力や編集がとてもしやすく、録音機としてなかなか優れていました。
MDS-503は、上位機でMDデッキ初のESシリーズだった、MDS-JA3ESの機能を受け継ぎ、サインプリングレーとコンバーターや、最大6秒前に遡って録音できるタイムマシン録音が搭載されるなど、それ以降の同社のデッキのトレンドを備えていましたね。
MDもこの頃からカナ入力出来るようになりましたね。
ソニー以外のメーカーでは、放送室にMDS-503導入以前、ビクターのポータブルながら、デッキのように使える大型のMDレコーダーも使っていましたが、機種名が思い出せません。
そして、他メーカーで印象が強いのは、やはりこの機種でしょうか。

シャープ MD-MS100
この機種は、95年発売で、当時はソニーのポータブルレコーダーより低価格だったため、かなり売れていた記憶があります。
筐体はやや大きめですが、OEMでケンウッドやDENONなどからも、同じボタン配列の機種がでていました。
MDの低価格化と普及に貢献した機種といっていいでしょう。
この機種は、95年発売で、当時はソニーのポータブルレコーダーより低価格だったため、かなり売れていた記憶があります。
筐体はやや大きめですが、OEMでケンウッドやDENONなどからも、同じボタン配列の機種がでていました。
MDの低価格化と普及に貢献した機種といっていいでしょう。

ソニー MDS-JE700
MDS-503でMDの編集能力の高さと操作性の良さに触れてから、自分でもデッキが欲しくなり購入したのが、このJE700。96年発売。
第4世代のATRAC搭載で、それまであまりよくなかったATRACの圧縮がだいぶ改善された機種です。ワイドビットストリームテクノロジーにより、内部変換精度が20bitに向上、それまで音質面であまりアピールがなかったMDデッキも、JA3ES以降改善が図られていきます。
さすがにESシリーズが買えなかったためにJE700でしたが、筐体はスカスカで天板も薄かったですね。
勿論音質は、MZ-1とは比較にならないほど良かったです。
MDS-503でMDの編集能力の高さと操作性の良さに触れてから、自分でもデッキが欲しくなり購入したのが、このJE700。96年発売。
第4世代のATRAC搭載で、それまであまりよくなかったATRACの圧縮がだいぶ改善された機種です。ワイドビットストリームテクノロジーにより、内部変換精度が20bitに向上、それまで音質面であまりアピールがなかったMDデッキも、JA3ES以降改善が図られていきます。
さすがにESシリーズが買えなかったためにJE700でしたが、筐体はスカスカで天板も薄かったですね。
勿論音質は、MZ-1とは比較にならないほど良かったです。

ソニー MZ-E50
同じ96年に発売されたポータブル再生機のMZ-E50。こちらもデッキを買ったのを機に、思わず購入してしまいました。
この頃になると、ボディはMDのカートリッジプラスアルファ程度になるくらいに小型化されていました。
E50はマグネシウムボディだったので、特に薄く作られていました。
個人的には、最初で最後に買った再生専用機でした。
同じ96年に発売されたポータブル再生機のMZ-E50。こちらもデッキを買ったのを機に、思わず購入してしまいました。
この頃になると、ボディはMDのカートリッジプラスアルファ程度になるくらいに小型化されていました。
E50はマグネシウムボディだったので、特に薄く作られていました。
個人的には、最初で最後に買った再生専用機でした。
ソニー MZ-R4ST
変わり種といえばこの機種、MZ-R4STです。
ステーションとドッキングすることで、デッキ並みの編集機能をもたせることが出来、取り外せば普通のポータブルレコーダーとしても使えます。
個人的には購入しませんでしたが、何故か数年後、実家でオヤジが中古で調達したらしく、置いてありました。
ポータブルレコーダーは、小型化されるにつれ、ボタン配置の制約などから編集機能が制約されるジレンマに陥り、こうした機種が発表されたのでしょうね。
そして、ソニーのMDデッキの最終形であり、98年に発売された機種の1つ、MDS-JA22ESを購入、これは2010年に売却するまで持っていた、最後のデッキです。
変わり種といえばこの機種、MZ-R4STです。
ステーションとドッキングすることで、デッキ並みの編集機能をもたせることが出来、取り外せば普通のポータブルレコーダーとしても使えます。
個人的には購入しませんでしたが、何故か数年後、実家でオヤジが中古で調達したらしく、置いてありました。
ポータブルレコーダーは、小型化されるにつれ、ボタン配置の制約などから編集機能が制約されるジレンマに陥り、こうした機種が発表されたのでしょうね。
そして、ソニーのMDデッキの最終形であり、98年に発売された機種の1つ、MDS-JA22ESを購入、これは2010年に売却するまで持っていた、最後のデッキです。
ソニー MDS-JA22ES
JE700を買って2年でしたが、音質面に気を使ったESシリーズが欲しくなり、入れ替えました。
ATRACは第4.5世代に進化し、Type-R DSP搭載で内部精度は24bitになり、入出力も24bitまで対応となりました。DACが、当時のソニーのCDプレーヤーで採用されていた、可変デジタルフィルタに対応していて、上位のJA33ESとともに、音質に相当気を配った機種でした。
この頃になると、MDは音が悪い、という声はあまり聞かれなくなっていましたね。
デジタルボリューム搭載で、デジタル入力でも録音レベルが買えられるなど、レコーダーとして非常に優れた機能を備えていました。
しかし、これ以降、ソニーのMDデッキは終息方向に向かいます。
PCのCD-Rドライブとメディアが低価格で出回るようになり、CDのコピー用途としては、徐々にCD-Rに移って行きました。
ポータブル機はもう少し頑張っていましたが、徐々にメモリーオーディオに駆逐されていきます。
ソニーはNetMDやHi-MDなどでテコ入れを計りましたが、時すでに遅し。
JE700を買って2年でしたが、音質面に気を使ったESシリーズが欲しくなり、入れ替えました。
ATRACは第4.5世代に進化し、Type-R DSP搭載で内部精度は24bitになり、入出力も24bitまで対応となりました。DACが、当時のソニーのCDプレーヤーで採用されていた、可変デジタルフィルタに対応していて、上位のJA33ESとともに、音質に相当気を配った機種でした。
この頃になると、MDは音が悪い、という声はあまり聞かれなくなっていましたね。
デジタルボリューム搭載で、デジタル入力でも録音レベルが買えられるなど、レコーダーとして非常に優れた機能を備えていました。
しかし、これ以降、ソニーのMDデッキは終息方向に向かいます。
PCのCD-Rドライブとメディアが低価格で出回るようになり、CDのコピー用途としては、徐々にCD-Rに移って行きました。
ポータブル機はもう少し頑張っていましたが、徐々にメモリーオーディオに駆逐されていきます。
ソニーはNetMDやHi-MDなどでテコ入れを計りましたが、時すでに遅し。
ソニー MZ-RH1
最後のポータブルレコーダーとなった、Hi-MDのMZ-RH1。すでにiPodなどのメモリーオーディオが主流となり、2006年発売のこの機種も、2011年に生産完了し、ポータブルMDの歴史に幕を閉じました。
Hi-MDのディスクも、面倒見の良いソニーにしては早く、翌年の2012年には生産完了となりました。
MDのメディア自体は、まだ生産されるようです。
実はMD、舞台演出やコミュニティラジオ局など、業務用途ではまだ活躍しています。編集が用意で、オーディオ専用故に使い勝手がよいのも利点ですね。
メモリーオーディオに馴染めない団塊世代も意外と使っているようで、実家の母が今でも使っていたりします。
しぶとく残っているカセットテープとデッキも、いずれは同じ運命なのでしょうか…
最後のポータブルレコーダーとなった、Hi-MDのMZ-RH1。すでにiPodなどのメモリーオーディオが主流となり、2006年発売のこの機種も、2011年に生産完了し、ポータブルMDの歴史に幕を閉じました。
Hi-MDのディスクも、面倒見の良いソニーにしては早く、翌年の2012年には生産完了となりました。
MDのメディア自体は、まだ生産されるようです。
実はMD、舞台演出やコミュニティラジオ局など、業務用途ではまだ活躍しています。編集が用意で、オーディオ専用故に使い勝手がよいのも利点ですね。
メモリーオーディオに馴染めない団塊世代も意外と使っているようで、実家の母が今でも使っていたりします。
しぶとく残っているカセットテープとデッキも、いずれは同じ運命なのでしょうか…
コメント
_ ナイト ― 2013年02月03日 15時29分00秒
_ たなきょ ― 2013年02月03日 18時20分25秒
あげた(はず)『MZ-R50』は動いてますかな?
_ やまろ@中の人 ― 2013年02月03日 23時39分53秒
>ナイトさん
あれはかなり売れた名機ですね。カーステレオにカセットアダプターで使っていた時代が懐かしいです。
>たなきょ
一度も動かしたことがない。多分もう動かないだろうなぁ。
あれはかなり売れた名機ですね。カーステレオにカセットアダプターで使っていた時代が懐かしいです。
>たなきょ
一度も動かしたことがない。多分もう動かないだろうなぁ。
_ ステイル ― 2014年08月29日 02時29分34秒
MZ-RH1はまだ使ってますよ
これ以上ないいい代物ですけど
唯一の難点はラジオがついてないことですね
これ以上ないいい代物ですけど
唯一の難点はラジオがついてないことですね
_ やまろ@管理人 ― 2014年08月29日 21時02分21秒
>ステイルさん初めまして
ラジオは、この手のデジタル機器ではノイズの点で厳しいでしょうね。
そういえば、MDではチューナー付きモデルはどこのメーカーもなかったように思います。
ラジオは、この手のデジタル機器ではノイズの点で厳しいでしょうね。
そういえば、MDではチューナー付きモデルはどこのメーカーもなかったように思います。
_ マル ― 2015年04月04日 00時22分30秒
楽しく読ませていただきました。
ポータブルのMZ-E50、数日前まで毎日通勤で使ってましたが、ついに壊れました。(ピックアップレンズのスライド駆動の不具合っぽいです。機嫌のいい時は聴けたりします^^)
あと1年でちょうど20年だったのに、残念。
ポータブルのMZ-E50、数日前まで毎日通勤で使ってましたが、ついに壊れました。(ピックアップレンズのスライド駆動の不具合っぽいです。機嫌のいい時は聴けたりします^^)
あと1年でちょうど20年だったのに、残念。
_ やまろ@管理人 ― 2015年04月06日 00時57分03秒
>マルさま
E50をそれだけ長く現役で使用できたとは驚きで、大往生?だと思います。
もはや中古でも手に入りづらくなってきていますからね。
うちのもまだ持っていますが、もう何年も動かしていないので多分ダメでしょうね。
E50をそれだけ長く現役で使用できたとは驚きで、大往生?だと思います。
もはや中古でも手に入りづらくなってきていますからね。
うちのもまだ持っていますが、もう何年も動かしていないので多分ダメでしょうね。
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シガー電源で車載もできました。
昔はよく使ってたけど懐かしいですね