函館初日は良い天気でした2019年04月30日 06時35分

というわけで、はるばる来たぜ函館。4日滞在します。

昨日は午前7時40分発の津軽海峡フェリー、ブルードルフィンで青森を出港しました。

青森を出港

青森を出港

青森を出港

山はまだ雪が

山はまだ雪が残っていますね。


子供はプレイルームで遊びっぱなし

船に弱い妻は客室で寝ていましたが、子供らはプレイルームがあるので、函館に着くまでず~っと遊んでいました。
見てるこっちはどっと疲れますね。

ウミネコと並走

それでもプレイルームが見える窓の近くの甲板でちょこっと撮影を。
ウミネコがフェリーと並走。

ウミネコ

ちなみにカモメとウミネコの違いは、くちばし先端が赤く、尾っぽが黒いのがウミネコなんですって。

海峡を眺める


函館に近づくと…

セレブリティ・ミレニアム

お、大型客船です。セレブリティ・ミレニアムでした。世界の艦船読者なので、紙面では何度か見たことのあるこの船も、実物を見るのは初めて。

函館についてすぐに食べに行く、恒例の吉田商店

スープカレー吉田商店

ところでHP見ると、"スープカリー"と"スープカレー"どちらの表記もしていて、どっちなんだといったところですが…

昭和風味な店内

12時前に滑り込みセーフ。このあとすぐどっとお客が来ました。
子供連れだったので、小上がりに。
そういや子供と来るのは、まだ娘が小さかった頃ですね。

お子様カレー

お子様カレーはなんと480円。にしてこの内容はかなりお安いでしょう。
ただ、娘はカレー自体がそれほど…、息子は普通のカレーは好きですが、スープカレーは所見が苦手なのか、ご飯他食べたけどカレー自体は余り進みませんでしたけどね(汗

チキンレッグカレー(辛さKATSUMI)

自分は定番チキンレッグカレーで、辛さは10段階中9のKATSUMI、トッピングでチャッチャ背脂に岩のりを。
背脂なのか岩のりなのか、どちらの効果かわかりませんが、いつもならドッと汗が吹き出す辛さですが、今回はこれがだいぶ和らいだ感じです。
これなら一番辛いのでも行けそうです!


腹ごしらえが済んだら、せっかくなのでセレブリティ・ミレニアムを近くまで見に行くことに。
港町埠頭に停泊していました。

セレブリティ・ミレニアム

セレブリティ・ミレニアム

でかくて1枚に収まらない!
セレブリティ・ミレニアムは総トン数9万トンクラスの客船なので、それでもまだこの手の客船としては中型でしょうか。
2000年就航だけに、あの都市流行の「ミレニアム」を冠したのでしょう。
世界初の、ディーゼル&ガスタービン発電+排熱利用蒸気タービン発電による電動モータ推進の船です。
非常に複雑な機関ですね。
この日の朝に着岸し、夕方には出港したようです。

セレブリティ・ミレニアムとナッチャンWorld

写真左下に見えるのが、ナッチャンWorld。かつては青函航路の高速フェリーでしたが、紆余曲折あり、現在では防衛省のチャータ線となっています。
このブログでも度々取り上げてきましたが、ナッチャンWorldは、最終的には防衛省使用の鞘に納めた形です。
もともと距離の短い青函航路では、不採算になるのは目に見えていたことですから…


実家に帰って、依然元気な子供らと親父とで、実家近くの公園へ。大きな公園です。

親父と子供と公園へ

山を駆け上る

いや元気だねぇ。

天気が良いのはこの日だけで、今日からは下降気味。
五稜郭の桜は見られるかな…

護衛艦むらさめの兵装を見る22019年04月19日 06時39分

晴海埠頭の良いところは、艦艇を近くから見られるだけではなく、建物の2階3階の高さから、近くで眺めることが出来るので、ディテールの観察が良く出来ます。

CIWS ファランクスBlock1Bと射撃指揮装置2型31

こちらはヘリ格納庫上に配備される、20mm高性能機関砲 ファランクス CIWS Mk15 Block1B(右側手前)と、射撃指揮装置2型31(左奥)です。

ファランクスは、20mmバルカン砲と捜索・射撃管制レーダーを一体化した自動砲で、レドーム内には小型の捜索レーダーと射撃レーダーが内蔵されています。
さらに、護衛艦むらさめは、改装されて最新のBlock1Bとなっており、レドームの横には光学照準装置も取り付けられ、水上目標の攻撃も可能となりました。
艦橋の前にも、同じものがもう1基装備されています。

射撃指揮装置2型31は、装備する主砲の3インチ速射砲と、発展型シースパロー対空ミサイルの射撃管制用レーダーです。
最近では韓国の広開土大王級駆逐艦が、海上自衛隊のP-1哨戒機に射撃管制レーダーを照射した事件がありましたが、これも同様の機能を持っています。
何度か改良されており、むらさめ型にはレーダーにレーザーや光学照準器がセットされた2型31が装備されています。光学照準器も対レーダーステルスを想定して、ケースが斜めになっていますね。
ちなみに国産品ですが、丸いお皿上のレドームは海外製だったりします。カメラなんかもそうかも知れませんね。

20mm CIWS Block1B

護衛艦むらさめの兵装を見る12019年04月18日 06時44分

先月晴海埠頭にやってきた英フリゲート「モントローズ」のホストシップとなった護衛艦「むらさめ」。
そのディテールを振り返ります。

ハープーンSSM

船体中央に配置されている対艦ミサイル。
護衛艦「むらさめ」型の護衛艦は、国産の対艦ミサイルである「90式地対艦誘導弾」を搭載可能ですが、搭載される対艦ミサイル艦上装置2型は、従来のアメリカ製ハープーン対艦ミサイルも搭載可能なことから、実際にはハープーンSSMと混在されることも多いようです。
実は写真のミサイルも、全弾ハープーンSSMです。

RTM-84A/RGM-84A/RGM-84D

トリミングしてみると、同じハープーンでもバラバラの型式。
左上のはRTM-84A-4Bとあり、RTMは実弾ではなく訓練弾です。射撃は出来るけど弾頭はないのかな?
ほかは実弾で、RGM-84Aはハープーンの初期型、RGM-84Dは、通称Block1Cと呼ばれる射程伸長型です。
ただ、いずれにしろ80年代に開発されたミサイルで、古いものです。
キャニスター(筒)に入っていて、基本的にメンテナンスフリーと言われているミサイルですが、さすがに定期的なメンテナンスはされているのでしょうね。
ただ古いミサイルには違いありません。

英フリゲートと護衛艦のマストを比較する2019年04月09日 06時36分

過去画像の振り返り。
資料的側面で撮った、2隻の艦艇の比較。

先日も北朝鮮の瀬取り監視を実施したニュースが出ていましたが、英23型フリゲート「HMSモントローズ」が晴海埠頭にやってきた時の写真。

HMSモントローズのマスト

マストトップにあるレーダーは、建造後改装されて搭載された997型レーダーで、角度も測定できる3次元レーダーで、23型後継の26型フリゲートにも搭載予定です。
対水上と対空を兼ねているようです。それとは別に、航海レーダーも下の方に搭載されています。
マスト中央に丸い物体が鎮座していますが、光学照準器のようですね。

DDむらさめのマスト

一方、こちらは護衛艦「むらさめ」。日本の艦艇らしい端正なデザインですが、マストは無骨なラティス(格子)マストです。
新造時は、対レーダーステルス性に欠けるなどと批判されましたが、電波吸収剤を使用するなど工夫されているとのこと。
よく見ると、マストには平面のプレートも貼られていますし、これも何らかの対策のようです。

マストトップには戦術航法装置(TACAN)のアンテナがあり、これは艦載ヘリと護衛艦との位置や距離を計測するためのもの。
続いてESMアンテナ、OPS-28対水上レーダー、丸いレドームのヘリデータリンクアンテナ、OPS-24 3次元レーダー(艦載型世界初のアクティブフェーズドアレイアンテナ搭載)、艦橋の白いお皿は、シースパローミサイルや砲を管制する、射撃指揮装置2型で、ここでは見えませんが、光学照準器も搭載されています。

能力的にどちらが優れているかは定かではないですが、どちらの艦艇も艦齢20年を超えていますが、定期的な機材更新が図られていて、まだまだ第一線で活躍していくことでしょう。

特に23型フリゲートは、退役後も売却されて他国で運用される可能性は高く(実際に早期退役艦はチリで活躍中)、長いこと使われるでしょう。
艦艇不足の自衛隊は、むらさめ型も艦齢伸長して、あと十数年は使われるでしょうね。


【晴海埠頭】英フリゲート「モントローズ」と護衛艦「むらさめ」を見てきた(その5)2019年03月15日 06時53分

英23型「モントローズ」見学、いよいよヘリ甲板へ。

銃器展示の隊員さん

見張りの兵隊さん

銃器展示中

甲板では銃器展示中でした。自衛隊でも最近はあまり展示がないですし、めったに見れない英国海軍の銃器とあって、皆さん興味津々。私はあまり詳しくないですが。

ヘリ格納庫

23型フリゲートの格納庫。ワイルドキャットHMA Mk.2(AW159)ヘリ。海自のSH-60に相当するヘリコプターで、リンクスっぽい形だなぁと思ったら、リンクスの発展型だそうで、海自のSH-60JとK型との関係と同じですね。

狭いけど高さは確保されている23型フリゲートの格納庫

むらさめ型と違い、ヘリはあくまで1機のみの搭載と割り切られていて、それほど広くはないですが、高さは確保されていて、天井クレーンも装備されていることから、整備もちゃんとできる格納庫ですね。


ワイルドキャット HMA Mk.2 (AW159)

狭いので、ヘリ全体写真は撮れなかったけど、初めて間近で見るワイルドキャットは、アメリカ製のSH-60系の期待とは違って、少し華奢な感じ。ただ、原型のリンクスは、ヘリコプター最速記録を持っているので、こちらのほうがスピードは出るのでしょうね。
海自のSH-60Kは、ホバリングの安定性重視のローターで、速度は旧J型より遅いそうで。

スティングレイ魚雷

スティングレイ魚雷も展示。サイズはアメリカのMk46あたりと同じくらいかな。
名残惜しいですが、下艦します。


ホワイト・エンサイン

イギリスの軍艦旗は、ホワイト・エンサインと呼ぶそうです。

モントローズの紋章

結構痩せ馬(鉄板のシワ)が出ていますね。何せ艦齢25年。26型の登場とともに引退ですね。イギリスは、日米のように寿命延長改修する例はあまりない印象です。

ユニオンジャックが晴海にたなびく

誇らしげなユニオンジャックが印象的でした。

【晴海埠頭】英フリゲート「モントローズ」と護衛艦「むらさめ」を見てきた(その4)2019年03月14日 06時46分

英23型フリゲートの主砲は、55口径114mm単装砲のMk.8 Mod1で、イギリス製です。

4.5in Mk.8 Mod1

むらさめ型の76mm方より大きいですが、4.5インチ砲としてはコンパクトな感じに思います。
イギリスは伝統的に114mm(4.5インチ)砲を採用していて、西側で標準的な76mm(3インチ)砲や127mm砲(5インチ)はなかったのですが、23型の後継となる26型フリゲートは、アメリカ製のM.45 127mm砲(5インチ)の採用が決まっています。

砲盾は、新造時は丸みを帯びた形状でしたが、改修の際にステルスシールドのMod1に改装されています。

写真では分かりづらいですが、砲塔後ろには「DANGER TURRET MAY TRAIN WITHOUT WARNING」と記載されていて、直訳してもナンノコッチャとなりましたが、この場合の「TRAIN」は一定方向に向ける、という訳になるそうです。

英23型フリゲート「モントローズ」の114mm単装砲。
ちょっと見づらいけど、砲塔の後ろに「DANGER TURRET MAY TRAIN WITHOUT WARNING」と書いてあって、TRAIN?列車?と帰ってWeblioで調べたら、「口火」と言う意味もあるそうで。
つまり意訳すると「危険 砲は警告なしに射撃する」となるのかな?

このtrainは「指向性のあるものを一定方向に向ける」という他動詞なので「危険:本砲塔は予告なしに旋回することあり」が正確な翻訳になると思います。

See Compass Rose's other Tweets

Twitterで教えていただきました。(↑アサブロの限界で、うまく貼れないのはご勘弁を)

4.5インチ砲弾

4.5インチ砲弾。風で曲がっていますが、上の貼り紙には「危険人物!さわろときれろせ」と、おもしろ日本語がw

4.5インチ砲の中

砲塔内部。むらさめ型の76mm砲よりは、内部に余裕があるように見えます。もちろん無人砲塔となっています。

誇らしげなユニオンジャック

艦首にユニオンジャックが晴海埠頭にたなびいています。誇らしげですね。


ハープーンSSMとマスト

天気が良いですね~。
マストトップには、997型3次元レーダーが搭載されています。これも新造時の996型から改装されています。

レーダー改装写真

そのレーダー改装時の写真も、他のレーダーやソナーの説明書きとともに展示されていました。
こういう技術的な内容もしっかり展示している姿勢は、好感が持てますね。

救助訓練ダミー

救助訓練用のダミー。お名前あるのかな?

割と広めの甲板通路

サイズはむらさめ型より小さい23型ですが、甲板通路は広めに作られています。
まだ極度にステルス思考が入っていないので、使い勝手は良さそうです。

ゆる文字の注意書き

CIVGAS?

またまた英語でわからないこと。
「DANGER NO SMOKING OR NAKED LIGHTS WITHIN 6MTORS OF CIVGAS STOWAGE」
この中で、CIVGASの意味が調べてもわからない。可燃性ガスなので火気厳禁ということなのかな?

続く…

【晴海埠頭】英フリゲート「モントローズ」と護衛艦「むらさめ」を見てきた(その3)2019年03月13日 06時46分

写真の編集ができてなくて、昨日はブログ更新できませんでしたが、続きです。

先に護衛艦「むらさめ」を見学し、今度は英23型フリゲート「モントローズ」を見学します。

英23型フリゲート「モントローズ」

晴海埠頭に着いたときほどではないにしろ、結構混んでいますね。
それでも晴海埠頭の艦艇見学の傾向として、朝イチで行くより終了間際のほうが空いてはいます。
マニアは一番に乗りたがります(笑

見学者で賑わう「モントローズ」

これでも並びは短くなっていて、20分程度で乗艦できました。
ここでモントローズの諸元を。

●イギリス23型フリゲート (通称デューク級)7番艦「モントローズ」HMS Montrose F236 1994年就役

満載排水量:4,300t (むらさめ型は6,200t)
全長:133.0m (むらさめ型:151.0m)
全幅:16.1m (むらさめ型は17.4m)
主機・速力 CODLAG(ディーゼル発電電気推進+ガスタービン)28kt (むらさめ型はCOGAG 30kt)
主兵装:55口径114mm単装砲, 30mm機関砲, 7.62mm機銃, シーウルフ短SAM VLS(32セル), ハープーンSSM4連装発射機2基, 連装短魚雷発射管2基, AW159ヘリ1機


兵装はむらさめ型と似ていますが、23型は90年代前半に就役していて、すでにステルス船体やディーゼル電気推進など、先進技術を取り入れているのが、英国艦艇らしいです。
船体はむらさめ型より一回り小ぶりですが、相応の能力を備えています。

ハープーンSSMとデコイ発射筒

艦橋の上にあるレーダーは、対水上捜索用の1007型、右の4つの筒はハープーン対艦ミサイルの4連装発射筒、左の横を向いている筒はデコイの発射筒です。

英フリゲート「モントローズ」の紋章

モントローズの紋章。モントローズの名前は、全然詳しくないですが、モントローズ公爵に由来するのだそうです。
海上自衛隊の艦艇は、旧海軍時代からですが、人名は艦艇の名前に使用しない規則となっていますが、諸外国だと、このように人名を使う艦艇は多く存在します。アメリカだと、歴代大統領や軍人の名前を艦艇の名前に使用することもあります。
ちなみに、英23型フリゲートは、公爵の名前を使用していることから、通称「デューク級」とも呼ばれたりします。かっこいいですね!

30mm単装機銃

30mm単装機銃。23型フリゲートは、ファランクスなどの捜索・射撃管制レーダーを内蔵するCIWS(近接防御兵器)はありませんが、この機銃はその代りになるのかな? 遠隔操作できるのかな?

混んでいます

乗艦終了時間が迫っていたので、地上の待ち列は減っていますが、艦上の観客はまだまだ多い。

迷彩服の隊員

乗艦してすぐ立っていた隊員。迷彩服なんですね! 笑顔をいただきました! この方に限らず、隊員の方は皆丁寧でフレンドリーで好印象です。

?

何だかよくわかりませんが、多分いま誰が何してるってのを表してるのでしょう。

モントローズの銘板

英国艦艇に限りませんが、諸外国、特に欧州の艦艇は、立派な銘板や紋章を掲げていることが多いですね。

ハープーンSSM

ハープーンSSM発射筒。むらさめの90式SSMとほぼ同じ形状ですが、右下に写っている奥のハープーン用のブラスト避けの板がベニア板っぽいのが、なんとも言えない割り切りです。燃えちゃわないか心配ですが、多分大丈夫なのでしょう。
発射したら取り替えるだけ、という感じなのかもしれません。

シーウルフ短SAM

見づらいですが、シーウルフ短SAMの垂直発射機です。
ハープーンはアメリカ製ですが、短SAMは昔から国産なのがイギリス流。丸いのはカバーで、発射する前に外すか、あるいはそのまま発射可能なのかは不明。Wikipediaにはこの蓋がされていない写真があるので、これは恐らく平時は筒上部の薄いカバーを保護するためのものなのでしょうね。

続く…

【晴海埠頭】英フリゲート「モントローズ」と護衛艦「むらさめ」を見てきた(その2)2019年03月11日 06時34分

護衛艦「むらさめ」の艦上から望むレインボーブリッジ。

晴海埠頭から望むレインボーブリッジ

ではヘリ甲板へ。

護衛艦「むらさめ」の格納庫

護衛艦「むらさめ」の格納庫

子供らはヘリコプターが好きなのですが、残念ながらSH-60J/K哨戒ヘリはお出かけ中なのか、ありませんでした。
おかげで格納庫が広く感じます。
この後見た英フリゲート「モントローズ」の格納庫より、圧倒的に広いですね。あちらはAW159が1機、こちらはSH-60J/Kが定数1機ですが、2機搭載も可能です。
もっとも、2機搭載の場合は、機体移動のRASTと軌条が1機分しかないため、もう1機は機体を手押しで収めなければならないので、収めるのは大変そうです。

ヘリ格納庫から英フリゲートを望む

ヘリ格納庫から「モントローズ」を望む。しかしその左にはマンションが次々と建設されています。
一昔前は何もなかった場所に、オリンピック特需でどんどん建造されるマンション。これ、ちゃんと売れるのだろうか?
近くにはさらにオリンピックの選手村も建造中でした。

自衛艦旗とユニオンジャック

"Show the flag" 旗は重要な意味を持ちます。特に軍艦のそれは重要なのです。

英23型フリゲート「モントローズ」


むらさめの格納庫上のCIWSもBlock1B仕様になっていました。

CIWSファランクス

係留索用の蓋を開けてる…

子供ってこういうの好きなのね。ヘリ格納庫の係留索取付金具の蓋を開けては閉めてを繰り返していました。

むらさめの右舷

それでは下艦します。

続いては英23型フリゲート「モントローズ」へ。続きはまた。

【晴海埠頭】英フリゲート「モントローズ」と護衛艦「むらさめ」を見てきた(その1)2019年03月10日 09時27分

なが~いタイトルですが、イギリスの23型フリゲート「モントローズ」(F236)が晴海埠頭に2019年3月8日(金)~14日(木)まで訪れており、そのホストシップとして、海上自衛隊からは護衛艦「むらさめ」(DD-101)も同行。
土日で一般公開が行われたため、家族を連れて行ってきました。

●23型フリゲート「モントローズ」(F236)
23型フリゲート「モントローズ

激混み…。さすがにここに子供らを並ばせるのも何なので、まずは並び無しで乗艦できそうだった護衛艦「むらさめ」から。

護衛艦「むらさめ」の自衛艦旗

どこぞの国は、この自衛艦旗を見せるとヒステリーに騒ぐそうです(笑
早く大人の国になっていただきたいですね。

子供らは初めての護衛艦

乗艦。子どもたちは初めての護衛艦…と思ったけど、娘はまだおんぶされていた頃に、護衛艦「ひゅうが」に乗ったことがあったな。
意識が芽生えてからは初めてですね。

●Mk41 VLS
Mk41VLS

VLS(垂直発射装置)は16セル、16発のASROC VLA(垂直発射型対潜ミサイル)が装填されています。
護衛艦では、こんごう型イージス艦に続き、汎用護衛艦としては、この「むらさめ」型から初めて採用されています。
従来のASROC旋回発射機のように大掛かりな発射機を必要とせず、対レーダーステルスの面でも有利な垂直発射機は、90年代以降、ミサイルの発射機として主力になっています。

●76mm単装速射砲(コンパクト砲)
76mm単装速射砲

艦の大きさに対しては小ぶりな76mm単装速射砲、通称コンパクト砲とも呼ばれる、もとは伊のOTOメララ社製の主砲で、毎分80発の速射が可能です。
高性能で、西側の各国で採用されています。艦橋の上にある射撃指揮装置2型で管制射撃します。

76mm単装速射砲の中を公開

珍しく、速射砲の蓋が開いていて、中を見ることができました。

76mm単装速射砲の中

日本製鋼所製がOTOメララ社からライセンス生産したもので、砲塔はFRP製、自動砲なので砲への弾の装填と発射は、無人で行われます。ただし、砲の下にある弾倉への装填自体は人力だそうです。

護衛艦むらさめの艦首

クリエイティブピクチャーコントロールの「カーボン」で仕上げてきました。コントラストは若干弱め目にしましたが、それでもコントラストは強め。
なんとなく、Panasonicの「L.モノクローム」っぽい仕上げです。コントラストはもう少し浅くてもいいかな。


子供らは初めての護衛艦


76mm砲と子どもたち

自衛隊の帽子?

子供らは帽子やらシールやら頂いてました。これも立派な広報活動の一環です。


護衛艦むらさめの艦橋とマスト

護衛艦「むらさめ」の艦橋とマスト。端正なデザインで、これ以前の「あさぎり」型と比べると、スッキリスマートな外観になりました。それでも今年で23年と艦艇としてはベテラン。とはいえ、艦艇不足でまだ2世代前の「はつゆき」型が一部現役ですから、「むらさめ」型も寿命延長改修しつつ、もう十数年は現役に留まると思われます。
恐らく、30FFMがある程度揃った2040年代前半までは、改修しつつ使われるのではないかと思われます。30FFMが揃うまでは、多分今の財政状況や人員不足から、汎用DDは建造されないでしょうね。


●CIWS ファランクスMk15 Block1B
CIWS ファランクスMk15 Block1B

和名「高性能20mm機関砲」、通称ファランクスですが、むらさめは新造時のBlock1からBlock1Bに改修(改装?)されています。光学照準器搭載で、レーダー射撃によらない射撃も可能になり、耐水上目標の射撃も可能です。
これからこのタイプに改修が進むようですね。

後甲板へ

ヘリ甲板の方へ移動します。


●68式三連装短魚雷発射管
68式三連装単魚雷発射管

地味ですが、68式三連装短魚雷発射管です。魚雷が装填されていないとタダの筒ですが、ここに魚雷を装填し、海に向けて旋回させて発射します。
2世代新しい「あきづき」型以降は、艦内に設置されていますが、むらさめ型は露天です。悪天候の日は操作が大変そうですね。


●90式地対艦誘導弾(SSM-1B)
90式地対艦誘導弾(SSM-1B)

アメリカ製のハープーン対艦ミサイルに代わり、この代の護衛艦から搭載されている90式地対艦誘導弾(SSM-1B)。
筒に入っていて、発射時は筒の蓋が破れてミサイルが射出されます。
SSM-1Bはハープーンより超射程になりましたが、そのハープーンも改良されていますし、今はより超射程のミサイルも登場していて、後継の17式地対艦誘導弾も開発されたことから、そのうち置き換わるのかもしれませんね。

続きはまた。