ニコンミュージアム企画展「コレクション展」を見てきた その4 ― 2019年06月10日 05時56分
コレクション展の続きです。
●コージメータ(1965)
説明書きを見ると、なんともアナログな計測機器であるコージメータ。
ダムの堤防の変形度を測定するもので、あの大きなコンクリートの塊であるダムも、水圧によって変形するのですね。
●アライナーAM100(1960)
機械類の直線部分の真直度を、光線をミラーで反射させて、そのズレから真直度を測る、とあります。
だた、1枚目の写真、ケーブルがミラーの方を向いており、設置向きが逆なんじゃないかと思うのですが…これが正しいのかな?
●テレビジョン用投影装置(1955)
大口径の非球面レンズを用いたテレビジョン用投影装置で、プロジェクターの走りのような製品ですね。
面白いのは、受像管から発射した映像をミラーで反射させて、シュミットレンズ(非球面レンズ)で拡大して投影します。
このような、ミラーレンズのように反射光学系を用いているのは、サイズを抑えるためでしょうか。
中央に受像管かあるので、スクリーンに影ができてしまいそうですが、そうならないのはミラーレンズと同じですね。
●インバージョン ビューワ(1962)
一見スライドプロジェクターのように見えますが、モノクロネガフィルムを、白黒反転させてポジ像としてみることができる装置です。すみません、横のモニタにAWBが合ってしまって、これだけ色温度がおかしいですが、ご勘弁を。
●手持ち眼底カメラ(1963)
何という怪しい展示(笑
少女に迫る危ないカメラマンka!?
よく見ると…レンズが変ですね。
カメラからコードが機械と繋がっています。
これは手持ち眼底カメラで、眼底撮影専用のカメラです。医療用ですね。
ベースは見ての通りNikon Fなのですが、シャッタースピードは1/60秒固定(したがってシャッタースピードダイヤルがない)、ファインダもNikon Fアイレベルのものとは異なり、Nikonロゴも現代風な斜めになっています。
つながっている機械は、電源ユニットとなりますが、モータードライブ用ではなく、眼底確認用の電球と、撮影時のフラッシュへの供給用です。
円形に撮影されるそうで、40コマ撮れるようです。
今は病院にある、顎をのせて両目をデジタル撮影できる専用の機械ですが、この時代はこうした装置が用いられていたのですね。
最近のコメント