カーネーションをEL-NIKKORで撮る ― 2018年06月20日 06時49分
見事開花した我が家のカーネーションを、引き伸ばしレンズのEL-NIKKOR 50mm f/4で撮影してみました。
もともとEL-NIKKOR 50mmは、Nikon一眼レフのフランジバックでは無限遠は出せないためにマクロ撮影専用になりますが、さらに撮影倍率を上げるため、写真のように、エクステンションチューブを重ねています。
PK-13/12/11の3段重ねです。PK-12はもう1つ持っているので、それをさらに重ねるとより接写できますが、それはやりすぎなので、この組み合わせにしてみました。
この作例はf11まで絞っています。EL-NIKKORは撮影用レンズではないため、自動絞りではなく、実絞りのため、絞ってしまうとファインダも暗くなり、ピントの山は見えません。
したがって、ピントはまず絞り開放状態で合わせて、所望の絞りにセット、露出はマニュアルか絞り優先(D810やD850は非CPUレンズでもレンズデータ入力可能なので、露出計の精度が上がります)です。
この作例ではマニュアルとし、ISO感度は64固定、撮影結果を見ながらシャッタースピードを調整します。このあたりはデジタルのメリットですね。
マクロ撮影なので、絞っても被写界深度は極めて浅いです。
ピクチャーコントロールは、RAW現像段階でフラットに設定しました。昨日のブログのカーネーションは、ピクチャーコントロールはスタンダードで撮って出しでしたが、現実のカーネーションは、上の写真のイメージに近い色合いです。それでもちょっと赤いかな?
わずか1500円程度の半世紀近く前の引き伸ばしレンズでも、当倍以上で接写して、ここまで撮れます。収差も殆ど無いです。
参考までに、AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8Dで最大撮影倍率(等倍)で接写した作例はこちら。
こちらもピクチャーコントロールはフラットで仕上げましたが、色乗りはこのレンズのほうが良い感じですね。
でも少しあっさりで、気品ある写りはEL-NIKKORですかね。
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