【アウトレット】Nissin Di866 MARK IIを導入2018年03月16日 06時39分

カメラがNikon D810とD850の2台体制になり、不足していたスピードライトですが、ストロボメーカーであるNissinから、旧製品となっていたDi866 MARK IIと、同社の電波式ワイヤレスTTLレシーバーのAir Rがセットとなったものがアウトレット価格で出ていたため、導入してみました。なにせ純正のSB-5000の半額以下の価格!

Nissin Di866 MarkII

今まで安定性と信頼性を重視して、純正スピードライトしか使ったことがなかったのですが、Nissinは定評がありますし、Di866 MARK IIは純正よりガイドナンバーが大きいということで、物は試しです。
SB-900より照射範囲が狭い(SB-900はワイドパネル併用で14~200mmレンズ対応、Di866IIはワイドパネル併用で18~105mm対応)ですが、実用上はそれほど問題ではないでしょう。広角がちょっと弱いかな。
機能的には、Nikonのi-TTL-BL調光にも対応し、後幕シンクロやマニュアル発光や外部自動調光、FP発光にも対応と、Nikon純正と同等です。
また、単体でNikon純正の赤外線式のワイヤレス発光(Nikon CLS)にも対応、ボディ内蔵スピードライト、またはSB-900などをマスターとして、ワイヤレススレーブ発光可能です。TTLやマニュアルの調光も、カメラボディ側から制御可能で、概ね純正スピードライトと同様に使えます。

付属品が、例えば純正はディフューザーやカラーフィルタが付属しているのが、Di866 MarkIIでは付属していない、といった細かい違いはありますが、ディフューザーやカラーフィルタは必要なら別途買えばよく、それよりもGNが大きいスピードライトながら、価格的な魅力があるのが本機種の強みでしょう。ちなみに現役で販売していた頃は3万円台だったようで、純正最上位機種よりはぐっとお安いですね。

Nissin AirR

ワイヤレスレシーバーのAir Rは、今の所Nissinの電波式コマンダーがないので使い道はないのですが、レシーバー自体はNikonの純正ストロボも使えますし、マニュアル発光ならどんなストロボでも使えます。
ですから、そのうちコマンダーを入手したいと思いますが、ワイヤレスコマンダー/レシーバーは、香港のCastus V6やV6IIも割と評判がよく、スピードライトのメーカー問わず使えるようなので、悩みどころですね。

NikonもSB-5000から従来の赤外線式に加えて、電波式ワイヤレス発光に対応していますが、今の所、電波式対応機種がSB-5000のみ、また別途ワイヤレスコマンダーのWR-R10と、D850の場合は変換アダプタのWR-A10も購入しなければならず、電波式へ対応するためのコストパフォーマンスがイマイチで、旧スピードライトへ対応するようなレシーバーもなし。

そんなわけで、ワイヤレス増灯は、最近は多機能で融通が効くサードパーティメーカーのコマンダーとレシーバーのほうが人気となっています。
今はスピードライト自体もGodoxやYoungnoなど中華製の格安品から、Profotoなど、選択肢が多いですからね。


リアパネルは、Nikon純正のモノクロ液晶とは異なり、小型ですがカラー液晶となっています。画面は小さめですね。
ボタンも純正より少なく、十字キーとセンターキーという構成です。
カラー液晶は、ややぼやっとした初期のカラー液晶のガラケーのような映りで、画面も小さいので、モノクロ液晶でも純正のほうがさすが見やすい感じです。

Di866MarkIIのカラー液晶

Nissinのようなサードパーティ製のスピードライトを使う場合のデメリットとして、1つ目は撮影データ(Exif)にスピードライトの情報が正確に反映されないことでしょう。
ちなみに、Di866 MarkIIは、ExifによればNikon SB-800と認識されているようで、上のAir Rを撮った際は、D810にDi866 MarkIIと取付けてマスターとし、ワイヤレス増灯でSB-900を使用しましたが、上記写真のセッティングで撮ったにもかかわらず、Exifでは、マスターもAグループも、Mモード1/1という表示になっていました。SB-900をマスターにしたほうが良いかも?

ViewNX-i上ではDi866MarkIIはSB-800と表示

2つ目は、ディフューザーやカラーフィルタ使用時の色温度情報のカメラへの伝達は本機種では出来ません。
Exifに反映されないことは、さほど大きな問題ではないですし、色温度情報伝達も、これはこの手のアクセサリを併用する場合は、基本的にマニュアルで、事前にテストをしながらの撮影となるので、やはり大きな問題ではないでしょう。

基本的にTTLメインで、難しいことは一切やりたくなければ、純正の安定性が光ると思いますが、ライティングを色々やるなら、純正に拘る必要はないですからね。
もちろん、本スピードライトも、i-TTLやFP発光にも対応するので、実際の使い勝手は今後検証するつもりです。

なお、最新のファームウェアは、Nikon用は以下のバージョンとなり、これが最終アップデートだそうで、最近の機種であるD850やD5600は、動作確認は行なっていないようです。
が、より古いSB-900がD850で何ら問題なく使えていますし、NikonのCLS対応の本スピードライトも、事実上は問題ないでしょう。
Di866 MARK2 ニコン用 Ver 1.4(内部バージョン10-7) 不具合修正ファームウェア(2015/05/18)

当然、Nissinダイレクトでの購入なので、ファームウェアは最新バージョンとなっています。

発光耐性がどの程度あるか気になりますね。古い機種なので、既にレビューは多数出ていて、発光し続けると過熱で唐突に止まる、という意見もありました。
純正のSB-900や最新のSB-5000のように、内部温度表示は本機種にはないので気になるところですが、今の所結婚式のようなガンガン発光させる機会は予定がないので、その点は今の使い方では問題なさそうです。