ナッチャンRera/World用の専用桟橋(2007年8月撮影)2018年01月13日 07時11分

2007年8月に、函館で撮影した、当時の東日本フェリー(現在津軽海峡フェリーが事業引き継ぎ)の高速フェリー用桟橋を、資料として再掲します。

東日本フェリー(当時)のナッチャン用桟橋

当時、インキャット社製ウェーブピアサー型高速フェリーを東日本フェリーが導入するということで、2007年8月時点では専用桟橋が完成していました。
在来フェリーと車両の搭載方法が異なることから、専用の桟橋が設けられました。

高速フェリーのナッチャンReraナッチャンWorldは、2007年9月と2008年5月に、それぞれ定期便として就航しましたが、2008年11月には、燃費が悪く採算が取れないことから、定期運行を中止、東日本フェリーはその後事実上倒産し、現在の津軽海峡フェリーに吸収されています。

当時から、このような高速フェリーは、特に冬期は波の高い津軽海峡では、欠航率も上がり、また下記繁忙期以外は一般客の集客は望めず、かと言ってトラックは運賃の高く休憩時間が逆に取れない高速フェリーは敬遠するため、採算が取れるはずがないと言われていました。
また、高速フェリー自体も、自衛隊に輸送船として転売するという噂も出ていました。

実際、ナッチャンWorldのほうは、2016年から本船を輸送船として使用する契約を結んでいて、売却ではないものの、自衛隊が必要に応じて使用することになっています。

車両搬入架道橋

こちらが車両を搬出入するための架道橋です。

ドイツ製の架道橋

新品の可動橋には、ドイツ製を示すシールが。

この1年後には、定期運行を終了、その後夏季繁忙期など不定期で、津軽海峡フェリーが2012年まで運行していましたが、それも終了し、現在では一般者が乗る機会は、双日や津軽海峡フェリーなど8社で創設した、高速マリン・トランスポート株式会社が運行する事業に限られますが、今年からツアー運行が企画されているようです。


なお、現在、ナッチャン用の桟橋は、函館・青森ともに撤去されていて、わずか数年の短い運用でした。

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