カメラの外部制御の話2017年06月13日 06時10分

先日、Twitterをなにげに見ていると、PENTAXのカメラでおなじみの田中希美男氏が、こんな発言をされていました。

田中希美男氏のツイート

んー? DSPはそのあとAPIと訂正されていますが、Canonだけってことはないよなぁと調べてみると、Nikonはカメラを組み込み機器などで外部制御、撮影するためのSDKを公開しています。

というより、カメラコントロールだけならフィルム時代からあり、私が使っているNikon F90Xの1つ前の、F90(1992年発売)からPCなどで外部コントロール可能ですし、そのためのソフトも持っています。Canonも90年代に同様のソフトがあったと記憶しています。

業務用ですが、(株)ニコンシステムでは、Multi Camera Control Systemというものがあり、複数のカメラのコントロールと画像データの転送など、色々制御は可能なようです。

そしてSONYも、Camera Remote API beta SDKという、カメラをワイヤレスでコントロールするSDKを公開しています。

逆にCanonは、SDKについてはなぜかヨーロッパのサイトでのみ公開されています。

OLYMPUSはAIR A01のみですが、やはりSDKを公開しています。

PENTAXやPanasonicは見つけられませんでした。
Panasonicは業務用ビデオカメラはあるようですけどね。

というわけで、田中希美男氏の発言は?となります。

確かに最近のプリクラには、レンズがCanonのEF-S 18-55mmやEF-S 10-22mmがついていることが多く、機械の中にはEOS 50Dや60Dと言ったカメラが入っているようで、本来手動ズームであるEF-S 18-55mm, 10-22mmは、外部からズーミング出来るような特殊なものが使われているようです。

その昔は、NikonのAF Nikkor 24mm f/2.8Dが採用されていたプリクラ機も見たことがあります。ただしカメラ本体はNikonの一眼レフではなく、業務用のFマウント採用カメラが使われていた可能性が高いですね。

ところで、田中希美男氏のツイートにも書かれているプリクラ機のフリューは、現在全てCanonのEOSが使われているのは本当のようです。
日経トレンディの2014年6月の記事には、EOS 60Dが使われていると書かれています。


Nikonの一眼レフの場合、外部からカメラを制御ためのソフトとしては、純正のCamera Control Pro2がありますが、これは有料ソフトで2万円と高く、これが絶対ないと困るような撮影をしない限り、手出ししづらい。CanonやOLYMPUSは無料で出来るのに…。
しかし、前述の通り、SDKが公開されているためか、フリーのカメラコントロールソフトが存在し、Nikon, Canon, SONYのカメラが対応しています。

▼digiCamControl

digiCamControl

画像は、手持ちのD810をdigiCamControlを使って、USB接続でPCからコントロールし、写真撮影したものです。データの取り込みも可能で、つまりはプリクラ機など外部機器に組み込んで制御が可能ということになります。

汎用ソフトで基本英語ですが、かなり使えそうな感じです。
星の撮影などで使われている方が多いようで、こういったソフトで特殊撮影の幅が広がるのではと思います。

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