陶製手榴弾が放置されている河原に行ってみた2017年06月12日 06時22分

陶製手榴弾をご存知でしょうか?
我が国が第二次世界大戦末期に、鉄などの金属が不足する状況において製造された、陶器で出来た手榴弾です。

陶器のため、一般的に鉄など金属製の手榴弾と比べると、すぐに割れてしまうために、殺傷能力は低く、戦争末期の資材不足から苦肉の策で製造された、稚拙な兵器だった。

撮影地は埼玉県川越某所、当時の陶製手榴弾の外装、信管や火薬が入っていない陶器が大量投棄された場所が、今でもあるというのは何度か話題になっていて、一度行ってみたいと思って来たわけです。
なにせ戦時中のもの、陶器自体は滋賀県で製造された信楽焼(しがらやき)で、ここ埼玉で火薬を詰めていたそうです。
これが戦後解体され、投棄された現場がこの写真の場所になるようです。
場所についてはあえて書きませんが、分かる人には分かるようにしておきます。

某所河原

着きました。川というか、沼ですね。
他のブログの写真で見るよりも、水位が高そうです。

よく見ると陶製手榴弾が写っています


あれ、予想よりかなり水位が高いです。
写真をよく見ると…かろうじて写っている程度です。

では近づいてみましょう。

投棄された陶製手榴弾

何か沈んでいるのがわかります。
これがまさしく陶製手榴弾で、もちろん火薬は入っていないため、爆発する危険性はありません。
殆どが割れていて、かろうじて元々丸かった、という形状が分かる程度です。

陶製手榴弾のクローズアップ

割れていなそうなものを探すと、1個ありました。丸い口から火薬を入れて、信管を付けていたそうです。
手前にはちょうど断面が分かるように割れた陶製手榴弾も確認できますね。

残念ながら、この日は水位が高かったようです。
他の方のブログの写真では、もっと水位が低く、大量に投棄された陶器が写っているのですが、梅雨時期だからでしょうか、ほぼ水没した状態でした。
春か秋ぐらいの晴れが続いた日に行ったほうが、もっと見ることができそうです。


おまけ。

カエルさん

写真の中央にカエルがいるのがわかりますか? 涼しげに泳いでいました。

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