航空自衛隊に最後まで残ったT-33A(51-5630)2017年05月25日 05時50分

T-33A(51-5630)
今回も懐かしの写真シリーズ。

先日掲載のUS-1Aと同じ、1999年8月8日に、航空自衛隊千歳基地で行われた航空祭での一コマ。

T-33A練習機は、当時最も古い自衛隊機であり、原型は初期のジェット戦闘機であるP-80戦闘機。

T-33Aは、航空自衛隊創設期に導入された最初のジェット練習機であり、写真の51-5630号機は、アメリカより航空自衛隊に供与された、アメリカ製の機体です。

後に、T-33Aは日本でライセンス生産されることになりますが、ライセンス生産された機体が80年代から退役し始めていますが、逆に初期に供与された機体は、後継の練習機が導入されるに従い余剰となり、モスボール保管されていました。

T-33Aは初期の航空自衛隊のパイロットを養成した機体であり、第一線を退いたパイロットは、T-33Aで練習したこともあり、技量維持の年次飛行のために、まだ飛行時間に余裕があった古いT-33Aがモスボール解除され、運用されていました。


1999年11月22日のT-33A墜落事故(https://ja.wikipedia.org/wiki/T-33A%E5%85%A5%E9%96%93%E5%B7%9D%E5%A2%9C%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85)を受け、残っていた8機が飛行停止となり、翌年6月に、そのまま全機退役となりました。


つまり、写真のT-33Aは、千歳基地航空祭で最後に展示されたT-33Aであり、手持ちの写真でも、動いているT-33Aを撮影したのはこれが最後となります。


残念ながら、フィルムのコマの端が変色してしまいました。