片山酒造 生原酒「素顔」2017年03月18日 06時56分

片山酒造 生原酒「素顔」
先月湯西川に行った際、途中に見つけた酒造で買ったお酒。
正直、こんなところに酒造があったんだ、という印象でした。

お値段は、四合瓶で3250円、なかなかの高級なお酒です。と言うより、ここの酒造、ラインナップ全体が少々お高いですね。
この「素顔」は、一番人気のお酒ということで買ってみました。

この値段ですが、純米酒ではなく、醸造アルコールが入っています。
原酒ですから、いわゆる加水によるアルコール度数の調整は行っていません。その為、アルコール度数は19度とやや高めです。
栃木県産の五百万石を使っていて、精米歩合は65%なので、吟醸酒でもなく、つまり昔で言うところの普通酒です。
非加熱無濾過の生酒で、ここは個人的に好きな部分でもあるので、全く期待できないお酒、ということはなさそうです。

スペックだけ見ると、なぜこの値段? と思ってしまいますが、論より証拠? まずは飲んでみましょう。


おお! 何と日本酒らしい日本酒。
先日呑んだ、左大臣の「八十八」に通じるものがあります。米の芳醇さが強く出ています。純米酒ではなく、醸造アルコールが入っているため、醸造アルコールっぽさも多少感じますが、やや辛口の味に仕立てるためでしょうか。

どうしても直近で飲んだ「八十八」と比較してしまいますが、あちらが米の削りを極力控えて、米の旨味を強調しているのに対し、「素顔」は醸造アルコールがある分、良い意味で昔ながらの日本酒を味わう事ができます。

個人的には、これは純米で飲んでみたいですが、「素顔」の純米はさらに高級品で、おいそれと手が出せません。
あと、嗜好品にコスパという言葉はあまり使いたくないですが、ちょっと高いなぁという気はします。

生酒なので、時間が経つと味も変化すると思うので、その変化の具合も楽しみですね。
大抵は、少し置いたほうが良い感じになるので。