PLEXTOR M8Pe PX-256M8PeGを導入してみた2016年12月01日 23時57分

PLEXTORのM.2.SSD、M8Pe PX-256M8PeGを買ってみました。
現在使っているIO DATAというか、中身は東芝の240GBのSSD、既に購入から4年以上経過、前に使っていたマザーボードからの引継品で、そろそろ更新の時期でした。

PLEXTOR M8Pe PX-256M8PeGと玄人志向M.2-PCIe


PLEXTORというと、昔からの自作PCユーザーならご存知、一世を風靡した高品質CD-RドライブPLEXWRITERシリーズを思い出しますが、現在では(株)シナノケンシがブランド名を所持するPLEXTORのうち、PC周辺機器部門についてはLITE-ONがブランド名を使用していていて、製造もシナノケンシではなくなっています。
思えば、LITE-ONも光学ドライブでは安価ながらそこそこの品質で名を上げたメーカーですから、かつてのライバル通同士だったメーカーは、今PC周辺機器に於いてはLITE-ONに軍配が上がったということでしょうね。
が、そこは高品質でおなじみのPLEXTORブランド、LITE-ONが引き継いだ後も、高品質のSSDドライブを提供しているわけです。


現在発売されているSSDは、従来からある2.5インチタイプ(ノート向けの1.8インチもありますが)以外に、M.2.スロットに差し込むタイプが徐々に浸透してきていて、特にPCIExpress仕様は、SATA3の限界を超える1000MB/s以上の転送速度を誇ります。
SATA3規格は、元々HDDを前提としたもので、SSDにおけるSATA3接続は、既にSATA規格の限界値に迫っています。

このため、次世代のSSDは、PCIeによる高速転送が主流になっていくと思われます。
さらに、最新マザーボードはストレージの接続規格のであるNVMe(Non-Volatile Memory Host Controller Interface)に対応し、対応マザーとSSDでは高速にOS起動可能です。

このM.2 SSDは、ヒートシンク付きも出ていますが、あまり放熱効果が期待できないようなので、ヒートシンクなしを購入。

PLEXTOR M8Pe PX-256M8PeG


さて、我がメインPCのマザーボードは、GIGABYTEのGA-Z87X-UD3H、チップセットはintel Z87ですが、M.2.スロットが搭載されるようになったのは、intel 9シリーズからです。
このため、M.2.をPCIexpressスロットに変換する玄人志向の変換ボードM.2-PCIeも購入。

このマザーは、少々古いため、NVMeはサポートしていないと思われます(たぶん)。
そしてM8Pe PX-256M8PeGの国内販売代理店であるリンクスのページには、NVMe対応のOSとマザーボードが必要と記載されています。
つまり、GA-Z87X-UD3Hでは、ブートドライブとしては使えないということになります。
一方、UEFI bootはintel 6シリーズから対応していて、GA-Z87Z-UD3Hも、BIOSを経由しないUEFI bootは可能です。

M.2.SSD導入のためにマザーボードを買い換えるもの…と思っていたところ、こんなブログを見つけました。

このブログによると、M8Peは、従来品のM6eシリーズのM.2.SSDと同様、OpROMを内蔵しているため、

 1.NVMe + UEFI boot対応マザー
 2.UEFI boot対応マザー(NVMe非対応)
 3.従来のレガシーBIOS bootマザー

いずれにもブートドライブとして対応できるとのこと。
もちろん、M8PeはPCIexpress Gen3 X4接続に対応しないと、最高速度は発揮できませんが、使えることは使えるのです。
ただ、実際にintel 8シリーズのマザーで使用している、という情報が、検索しても殆ど出てこず、確証が持てません。

我がGA-Z87X-UD3Hは、2.のUEFIboot(非NVMe)に該当します(たぶん)。
PCIexpressスロットは、Gen3対応のX16,X8スロット、Gen2対応のX4,X1スロットがあり、Gen3 X16スロットを使用している場合、Gen3 X8スロットにもボードを差し込むと、X16スロットも帯域の関係上X8として作動するとのこと。
X16スロットには、既にビデオカードとしてnVIDIA Quadro K620がついているので、M.2.アダプタをどこに差し込むか迷うところです。

が、ここはグラフィックの帯域を阻害するのも何なので、M.2.-PCIe変換はGen2 X4スロットを使用することにします。

M.2-PCIe変換ボードに取り付け


Gen2 X4は帯域幅方側2.0GByteなので、読み込み速度2,000MB/sのPX-256M8PeGは、実効帯域がギリギリ不足する感じでしょうか。

実は古いPCIスロットにもIEEE1394ボードを刺しているため、結構ボードだらけです。Quadro K620が今時のビデオカードとしてはコンパクトなのが救いでしょうか。
今時はオンボードで何でも付いているので、拡張ボードなんて…とは思っていましたが、長くPCを使おうとすると、やはり使うことも多いです。だからMicroATXに出来ないんですよね…。

今回買ったM.2 SSDはヒートシンクなしモデルのため、Amazonで評判の良い小型のヒートシンクを取り付けてみました。

チップにヒートシンク取り付け

熱伝導両面テープで貼り付けます。


PCIe Gen2 X4スロットに取り付け

最高転送速度は期待できませんが、PCIe Gen2 X4スロットに取り付けました。


では、OSはWindows10 Proをクリーンインストールしてみます。OSはUSBメモリからインストールします。
BIOSの設定は、"Windows8 WHQL Future" "CMS"をDisableにすることで、UEFI bootになります。
まずはシンプルな構成とするため、ドライブはPX-256M8PeGだけにし、HDDと光学ドライブはSATAケーブルを外しておきます。

ここで電源を入れたところ、けたたましいビープ音が発生し、起動しない!
すわ静電破壊してしまったか!? とりあえず、マザボの7セグ表示のエラーコードを確かめてみると、PCIスロット関連のエラーっぽい。
PCIのIEEE1394ボードを付け直すと、今度は問題なく起動、Windows10の入ったUSBメモリを読み取り、PX-256M8PeGも認識しました!
インストールは十数分で完了です。

Windows10インストール中


結論:PLEXTOR M8Peシリーズは非MVNeマザーでもブートドライブとして使用可能である!

販売代理店のリンクスのHPと違い、PLEXTORのHP自体には、MVNe対応マザーでなければならない、とは記載されていません。しかし、M6eのように、BIOS boot対応とも書かれていないため、混乱を招きます。
実際にはOpROMはM8Peにも内蔵されていて、先に紹介したブログにあるように、マザボの設定をUEFIにしていなければ、起動時点でLite ONのOpROMが読み込まれ、ステータスも表示されます。

というわけで、マザーボードが古く、M.2.SSDを諦めていた方も、最高速は発揮できないかもしれませんが、M.2.SSDの恩恵に預かれるということです。
ただし、全てのマザーボードで動作保証するものではありませんので、悪しからず。


速度のベンチマークはまた後日。

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