案外空が明るくならなかった2015年12月14日 23時52分

自宅からの風景を8秒露光
データ:Nikon F100 + AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VRII Aモード(f/8 8s)120mm Fujichrome Provia 100F(RDPIII)


長時間露光、というほど長時間ではないですが、8秒ほど露光してみました。
東京の空の割には、思ったほど空が明るく写らなかったなぁ…と思ったところで、フィルムの「相反則不軌」を久々に思い出しました。

そう、フィルムの場合、長時間露光になればなるほど、露光による化学反応が鈍るので、余計の露光時間を撮らなければならないということなのです。

これはデジタルカメラしか使ったことのない方にはピンと来ないかもしれないので、簡単に説明しますと、今回のケースの場合、「相反則不軌」を無視した場合、

・f2.8 1s
・f4 2s
・f5.6 4s
・f8  8s
・f11 16s

と言った感じで絞りとシャッタースピードを合わせれば、同じ明るさで写るはずなのですが、「相反則不軌」の影響により、例えばf2.8の1秒で適正露光の場合、f11では16秒では適正露光にならず、暗めに写ってしまうのです。


今回の場合、フィルムのデータシートを確認していないので何ともですが、経験上、f8なら20秒程度露光が必要だったと思われます。