NSX-T(NA1)2015年12月02日 23時59分

先日行ってきたツインリンクもてぎのホンダコレクションホール、ここでは中庭で所蔵車両の動態展示を行っていて、この日は3種類のNSXが並んでいましたが、その中から珍しいNSX-Tをご紹介。

1990年に発売されたNSXは、95年にマイナーチェンジが入りますが、その際に追加されたのが、タルガトップのNSX-T(後期型ではNSX type Tに名称変更)で、展示されていたのは初期のNSX-Tと思われます。

NSX-T(NA1)

さすがフルレストアされているだけあってキレイですね。時代を感じさせるデザインですが、そう古びてもいないのがNSXの特徴ですね。タイヤがフロント16インチでリアが17インチというのも時代を感じさせますが、当時としては超低扁平な45と40だけあって、タイヤの厚みを感じさせないのは、さすが当時我が国唯一と言われたスーパースポーツカーだけあります。

世界初の軽量なオールアルミボディを採用しているため、ボディはサビ知らずで、現代でも状態の良い個体が多いのもNSXの特徴ですね。

テンパータイヤはフォールディングタイプ(折りたたみ式)

NSXのフロントボンネットの中を見たのは初めてですね。
ミッドシップエンジンですから、フロントにはエンジンは収まっていません。NSXを知っている人には常識ですが、知らない人にはなんじゃそりゃですね。
テンパータイヤが収まっていますが、165/80D15というNSX専用の特殊サイズで、写真ではかなり薄いタイヤに見えますが、このタイヤ、フォールディングタイプと呼ばれていて、調べると使用する際にエアコンプレッサーで膨らませるようです。
どうやら収納スペースの関係で、本来のタイヤサイズでは収まらないため、普段は縮んだ状態なので、こんなに薄く見えるようです。
特殊なテンパータイヤということですね。このテンパータイヤ用ホイールは15インチのアルミで、軽量化のためテンパータイヤすらアルミなのも、スーパースポーツカーらしいですね。

新型NSXが発表され、来年発売されますが、製造はアメリカとなり、日本車ではなくなってしまうのが残念です。