一青窈 ヒトトウタ ハイレゾ音源2015年07月24日 00時57分

一青窈 ヒトトウタ
http://mora.jp/package/43000006/00600406618191/

初回限定CD+DVD盤を予約していた一青窈の「ヒトトウタ」ですが、ハイレゾ音源の配信が、CDより一足先に始まり、CDの予約をキャンセルして、ハイレゾ音源で入手しました。

flac形式の24bit 96kHzサンプリングで、邦楽POPSのメジャーアーティストはなかなかハイレゾ音源の配信がありませんが(かえってインディーズのほうが多かったりする)、今後少しずつ増えてくるのでしょうか…。

音質に相当のこだわりを持つ山下達郎は、ラジオでハイレゾ音源には興味ないと言っていたので、出ることはなさそうですが、個人的にはメジャーアーティストこそ出して欲しいです。

ただ、この「ヒトトウタ」のハイレゾ音源は、何と¥4,200もします。
なんだか音楽業界は、ハイレゾを高く音源を売るための手段としか思っていないような…。


と、話は逸れましたが、「ヒトトウタ」、ここ何年かでよくあるカバーアルバムなんです。
カバーアルバム自体否定はしませんが、これまた音楽業界の企画物の意味合いを強く感じるので、乱発はどうかと思うものの、一青窈に関しては、過去のカバーでも彼女なりの持ち味を遺憾なく発揮して自分のものにしている(特に井上陽水のジェラシーのカバーは秀逸)ので、期待しちゃったわけです。

まず1曲目は、セルフカバーで「ハナミズキ」。さすがです。オリジナルのイメージを大きく壊さず、進化しています。深みが出ています。年の功ですね(笑)
この辺りは、今や薬物と不倫で名声を地に落とした、ASKAのセルフカバーアルバム「12」に共通するものがあります。

ただ、その他のカバーについては、今一歩かなぁ。一青窈ならでは、というカラーがあまり出ていないのが残念。

その中で、中島みゆきの「糸」は好きですね。いろんな人がカバーしていますが。

音質は、ハナミズキはハイレゾらしさを感じさせますが、その他の楽曲がどちらかと言うと圧縮音源向けな音作りで、ハイレゾの良さが生かされていないのが残念。目隠しされて聴かされたら、ハイレゾって答えないと思う。

ジャケットの中身も見たいひとは、素直にCDを買ったほうが良いと思います。
最近少しでも荷物を減らすため、ハイレゾ音源が出ている場合は、CDを買わずにハイレゾ音源にしていますが、やっぱりダウンロードした音源って、思い入れとかあまり無いですよね。
レコードをセットする、CDをセットする行為が、音楽を聞く準備であり、儀式ですから、そういったのも大切なんだなと思います、古い人間ですね。