ついに標準ズームも電磁絞り化 AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR2015年07月02日 23時42分

AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR
http://www.nikon-image.com/products/lens/nikkor/af-s_dx_nikkor_16-80mm_f28-4e_ed_vr/


Nikonから新しいFマウントレンズが発表されましたね。
FLレンズ搭載で大幅に軽量化されたゴーヨン、ロクヨンは、既にかなり前から噂がありましたし、買えるレンズでもないので、ここでは割愛

一番注目しているのは、DXレンズ初採用のナノクリスタルコート搭載、標準ズームではこれまた初採用の電磁絞り、広角側がf/2.8からと明るく、ソコソコな「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」でしょう。


●DXフォーマットレンズ初のナノクリスタルコート搭載

近年発売されるFXレンズでは、安価なものを除いて多く採用されているナノクリスタルコート。
ここ最近のDXレンズは、高倍率ズームが多く、コスト面からナノクリスタルコートは見送られているようでしたが、やっと本レンズで採用です。
1 NIKKORより遅い採用でしたね。


●標準ズーム初採用の電磁絞り

これまで、望遠レンズとPC-Eレンズのみで採用されていた電磁絞りを、今回初めて標準ズームで採用。
Nikonは電磁絞りについては、高速連写時に機械絞りでは、大型の望遠レンズほど機械的制御が難しく、露出にばらつきが出るため、絞り機構がカメラより遠くなる望遠レンズで採用した、としています。
標準ズームで、高速連写するシチュエーションは少なそうですし、絞り自体もカメラボディからそう遠くないので、機械的動作によるデメリットはそう多くないはずです。
それでも採用したということは…
巷ではD300S後継機が出るから、という噂もありますし、将来のミラーレス機でも、マウントアダプタとの親和性が高い、という話もあります。

一部の古いデジタル一眼レフでは使用できませんが、ここ7,8年の機種ではほぼ使用可能なので、実害はないでしょう。

今後発売されるレンズは、電磁絞りのEタイプ化が進みそうです。

レンズは資産、でもボディは新しいものを使ってね、というのが今のNikonのスタンスのようです。
絞りリングがないとか、もはや慣れっこになってしまい、かつてほど絞りリングに固執することもなくなりました。
何なら中古市場には、まだたくさんの絞りリング付きレンズが有りますしね。


●ちょこっと明るいf/2.8-4

このスペック、APS-CフォーマットだとSIGMAの17-70mmが定番ですが、ついにDX NIKKORでも採用です。
個人的に、フィルム時代にSIGMAの28-70mm f/2.8-4を使っていて、コンパクトで使い勝手が良かったんですよね。
Nikonにも、フィルム時代から放置プレイの「AI AF Zoom-Nikkor 24-85mm f/2.8-4D IF」がありますが、あれも最新設計でリニューアルすればいいのに、と思います。

このレンズ、DXフォーマットがメイン機であれば買いのレンズですね。
個人的にも、D300用に、AFが遅いTamron SP 17-50mm f/2.8 VC DiIIから買い換えたいですが、さすがにD300は今はメイン機ではないので、そこまでは投資できないですけどね。


今このタイミングでこのレンズが出ることは、D300S後継機の開発も進んでいるかもしれませんね。